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Web2.8時代のコミュニケーションとは

こんにちは、株式会社ゼロフィールドの佐々木です。

前回はこんな記事を書いてましたが、

今回は全く系統の違うお話をさせていただきたいと思います。

※注意!
本記事の「Web2.0、3.0」「○○時代」という概念に明確な定義はなく、非常に曖昧なワードであり、個人の見解も大いに含まれます。

Web2.8とは??

時はSNS時代からブロックチェーン時代へ

2005年頃、所謂Web2.0と呼ばれるSNS時代に突入して以降、様々なツールが我々の生活を一変させました。

そもそもSNSという概念が普及し、チャット・ブログ・ミニブログ等の個人が発信するツールが一般化したのも、この時代からです。

そして今、時代はWeb3.0と言われる「ブロックチェーン時代」に突入したといわれています。

ブロックチェーンと言えば、弊社ゼロフィールドが取り扱う「マイニングマシン」と切っても切れない関係性のある仕組み。

これまで散々取り沙汰されてきた「個人情報流出」等の問題点が、いよいよ解決されるとして注目を浴びています。

参考資料

それじゃ、今は?Web2.8くらいでは??

一部見解では、2018年頃からWeb3.0に突入したと言われていますが、一方で、Web2.0の代名詞とも言えるSNSは未だに大きな影響力を持っています。

「10代~30代には『Twitter』」「ビジネスマンには『Facebook』」など、各世代やターゲットにフィットしたSNSは各々日々進化しており、より生活に密接に関わってきています。

参考文献

決して「SNSの時代が終わった」と言い切れる訳ではなく、上記の通り未だ大きな影響力を持っている。かといってブロックチェーンが誰にも普及していないかと言われると、利用者は少なからず存在する。

まさに今我々が体感している過渡期を、私は勝手に”Web2.8”と名付けたいと思います。

Web2.8時代のコミュニケーション

双方向コミュニケーションのSNSが次々登場

そんなWeb2.8真っ只中の今年初頭、『Clubhouse』が日本でのβ版運用を始めました。

『Clubhouse』は、トークルームに参加し、時にはラジオのように、時にはグループ通話のように会話を楽しめる音声プラットフォーム。
当時その招待制システムという稀少性と、有名人がこぞって始めたことにより急速にブームとなりました。

それから間もなくして、Twitter社が同様の音声プラットフォームとして『Space』機能を追加。
フォロワー同士、または”フォロワーのフォロワー同士”の会話が楽しめる機能として、徐々に浸透し始めています。

一方で、数年前から『Instragram』の『インスタライブ』、『Tiktok』の『Tiktokライブ』といった付加機能としてのライブ機能や、『LINE LIVE』『SHOWROOM』『Pococha』などの映像付き生放送に特化したSNSも登場。

上記以外にも『Podcast』『Discord』『Voicy』『Spoon』など、様々な音声プラットフォームも存在しています。

主要な音声プラットフォームだけでもこれだけあります。
出展:https://www.businessinsider.jp/post-234003


キーワードは「声」と「リアルタイム性」

これらに共通するのは、配信者(と一部参加者)の「声」が「リアルタイム」に配信されること。
その場を共有している一体感と、声が聞こえる安心感の両方を満たせるツールは、コロナ禍で需要が大きかったのではないでしょうか。

興味深い点として挙げられるのは、映像付きコンテンツはもとより、音声のみの相互コンテンツが台頭してきたこと。

一見時代を逆行しているようにも思える風潮ですが、上記の「声が聞こえる安心感」に加え、「声を発せる多幸感」も得られることにより、新たなコミュニティとして人気を博しています。

求められる”次世代のコミュニケーション”

出典:Rawpixel.com

これまでの”会話”との決定的な違い

一方、デメリットとも捉えられる特徴としては、ほぼ声だけで全てのコミュニケーションを取るため、対面や映像付き対話以上に繊細なコミュニケーションが求められる側面もあります。

もちろんこれまでも、電話やLINE通話など声だけのコミュニケーションは存在していました。しかし、一対一や複数人でも身内で対話することが主流だったこれまでに対し決定的に異なる点があります。

それは、「聴衆者がいる中での対話」であること。

『Clubhouse』然り『Twitter Space』然り、スピーカーの他にほぼ必ずリスナーが存在します。
『○○LIVE』といった生放送サービスでは、言わずもがな視聴者がそれに値します。

これまでのプライベートな会話と異なり、パブリックな場での対話であることを心掛ける必要があるのです。

現実での「あるある」がSNSにも…

藪から棒なおしゃべりには注意

パブリックな場であることを意識せずに会話をしてしまうと、思わぬトラブルに巻き込まれる可能性があります。

例えば、あまりにも個人的な話題を脈絡もなく、ひたすらに話し続ける…なんて行為をすれば、敬遠されてしまうことは容易に想像できます。

もちろん、その人の話を聞くことが目的として立ち上げられた部屋(所謂”ライバー”的な構図)であれば全く問題ありません。
しかし、複数人で会話を進めている場合、しかもその話題が盛り上がっている中、藪から棒に飛び出してきた話題を聞いて快く思う聴衆者が一体どれくらいいるでしょうか。
気付いたら村八分、なんてケースも少なくないとか…。

住所特定に注意!

気付かぬ内に住所がバレてしまっているかも…

また、話の内容やマイクに入る周囲の環境音から、現在位置や居住地の特定が容易に行われてしまうケースもあります。
最寄駅から会話(ルーム)を立ち上げ、リアルタイムで帰宅してしまうと、「駅から徒歩〇分圏内である」ことが判明してしまったり。
(信じがたいかもしれませんが、実際によくあるケースです)

文字情報では「住所が特定できることは書き込まない」と理解している方も多いかとは存じますが、音声にも特定できる情報が多く含まれます。

意外と盲点と思われる方も多くいらっしゃるようなので、話の内容のみならず、参加する環境も考慮した上でのツール利用が求められます。

ルールなんてなし、あるのはマナー(とリテラシー)

今も昔も求められるものは、結局

わかりやすい例を二つほど挙げましたが、結局のところ求められるものは、いつの時代も変わらぬ「マナー」と「リテラシー」です。

しかし、これまではそれぞれ個別に存在していたものが同時に求められる点は、ある意味特徴的だと思います。

「マナー」と「リテラシー」のハイブリッドコミュニケーション
まさにこれが、”Web2.8時代のコミュニケーション”とは言えるのではないでしょうか。

それはまさに、ブロックチェーンのように

Background vector created by rawpixel.com

時代は移り変わり、コミュニケーションの形も変わります。
しかし、人と人を繋ぐ根底は変わらず、正しくブロックチェーンのように今後も新たな関係性を繋いでいくことでしょう。

変わらぬマナーとリテラシーを保ちつつ、
Web3.0に起こるであろう新たなコミュニケーションの形がどのようなものになるのか。
今からワクワクが止まりません。

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