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魔法の言葉

私は社員研修所に勤務している。そこでは以前、新入社員研修やスキルチャレンジなどの長期研修のクラスを毎年受け持たせてもらっていた。 短ければ1週間、長ければ3か月ぐらいの間、毎日のようにクラスの受講生と向き合うことになる。ある程度の時間を共に過ごした受講生を毎年送り出していく中でいつも感じていることがあった。それは、自分の受け持ったクラスの受講生がこの先配属される職場で幸せな会社生活を送れますようにということだ。 私はクラスを受け持つ一方で自分も教壇に立っていたので、「1つ

    • 小さな部品が見ている先に

       私は34年前パナソニック(当時の松下電器産業)に入社した。 職場に配属されてすぐの頃に聞いた先輩社員の言葉で、今でも印象に残っていることがある。 会社の歯車になる 「会社を回すための歯車のたった1つの歯になるなんて面白くないという意味で使われているが、歯車の歯というのはたった1つ欠けただけでも全体が回らなくなるものであって、若手社員がそんなことを口にするのは自分の立ち位置を理解していないと主張しているようなもの」 だと先輩は言った。 要するに会社を回している存在になれて

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