サハリン2の無償譲渡

July Friday 1. 2022
Verbalization Practice 522th day

Reference:「サハリン2」無償譲渡 日本のエネルギーにどう影響? 日経

何やら突然ニュースに現れた「サハリン2」とは何なのか?分かりやすく解説している記事があったので、勉強と思って読んだ。

サハリン2とは、極東の資源開発事業のことを指しており、ロシア国営ガスプロムが50%、三井物産が12.5%、三菱商事が10%を出資して1992年から始まった。日本からの出資が多く、生産量のおよそ6割が日本に向けて輸出されている。サハリン2から輸入すれば、中東諸国から輸入するよりも、輸送期間が1/5程度で済み、機動力やコストの面から、優れた輸入先だった。

そのため日本が、このサハリン2から輸入するLNGは、需要量の約1割で、そうしたLNGは発電にも利用されている。日本の火力発電は約4割がLNG由来であり、サハリン2由来の発電量は、総発電量の3%程度だ。

このサハリン2の運営を新会社に移管するよう命じた大統領令に、30日、プーチン大統領が署名した。電力逼迫が厳しさを増すなかで、エネルギー安全保障の懸念がさらに増えた形となった。

そのため日本は、代替案を探さなければならない状況にある。現状としては、スポット市場と呼ばれる随時契約をとるしかないが、世界的にエネルギーが不足する現在、日本が新たに代替分を確保できる保証はない。また、スポット市場は、長期契約と比較すると、価格が数倍になる。量を確保できたとしても国民負担は増えることになる。

感想。関東の方の酷暑が尋常じゃないというニュースがひっきりなしに流れている。万が一停電によってクーラーが付けられないようなことが起きれば、死者も出かねない状況であることは容易に想像できる。かと言って、ロシアに媚びを売っても国際社会での孤立を招くし、そもそも人道的観点から国民感情的にも同意する人は多くないだろう。そうなると、無いものは無いからどうしようもないということになってしまう。洋上風力など、日本にあった形の再エネ、そして、再エネの安定供給に欠かせない蓄電池の技術革新が急がれる。

先月ずーっと5月のつもりで日付を書いていたことにさっき気付いた。


#日経COMEMO #NIKKEI

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