迷い込んだ猫のお話 14
「教えて欲しいんだ。その鈴を扱ったお前ならその運命てやつを少なからず分かっている筈だろう。俺には分からなかったんだ。何を持ってして運命と言える事なのかを。動物が生きていく事に根拠を持ち、説明をつける事など不可能では無いのか?俺は、自分から独りになる事を選んだ。そして同時に、その運命についてひたすらに考えてきたんだ。しかし答えは出なかった。その実態、真実をを掴む事が出来ずにいた。だけどお前に救われた事、話を聞いた事でその実態に近づく事が出来たと思うんだ。俺に教えて欲しい。運命と