お客様が値段を決める撮影会
SHARE TIME studio では不定期に開催している撮影会があります。
【Pay As You Feel】~お客様が自分で値段を決めて支払う~という制度の撮影会で、 対象となるのは、台東区に暮らす、生活保護を受給しているご家族や、障がいのあるお子さんがいるご家族などです。
きっかけとなったのは私自身の妊娠と出産です。その頃からSNSやニュースでこどもに関する話題が前よりも目に留まるようになり、こどもの貧困の問題や、医療的ケアが必要なこどものこと、発達障害のことなどを他人事とは思えないと感じるようになりました。
ファミリー向けのフォトスタジオや写真サービスがたくさんある今、SNSは素敵な家族写真で溢れています。でもその家族写真を撮影することさえ難しく、諦めてしまっている人たちがいるかもしれません。
どんな環境にいても、こども達には「自分は愛されている・大切にされている」ということを感じてほしい。そして家族写真は、家族に大切にされていると感じることができるアイテムになり得るはずです。こうした思いから、写真館で撮影することにハードルを感じている人たちへ向けたサービスを始めることにしました。
自分のために、この日この時間を過ごしてくれたのだと思える、家族の温かい眼差しが感じられる写真を撮り、朝起きた時や眠りにつく前など日常で目に入る場所に飾ってもらえるよう、写真をプリントして台紙に貼ってお渡ししています。
この撮影会では、参加したお客様が自分で値段を決めて支払いができるようになっています。ではなぜ、この方法をとったのか。
ある日たまたま記事を読んで知った、オーストラリアのメルボルンにある、ドネーション制の食堂・Lentil As Anythingに着想を得ました。「どんな立場・経済状況の人でも温かな食卓につけるように」というLentilの想いを、写真でも実現できないだろうかと考えたのが、「Pay As You Feel 撮影会」の始まりです。
こちらで値段を決める従来のサービス内容では、値段がハードルとなり諦めてしまう方もいるかもしれないと、この方法にしました。また、無料にするという選択肢もありましたが、こちらからの一方的な援助としてではなく、お客様の大切なお金をいただくことで私自身にも責任感が生まれると感じています。
過去に3回開催し、お参加された客様からは 「とても楽しかった!またお願いしたい」「撮っていただいた写真、大切に大切にしたいと思います。みんなが笑顔で、 素敵な写真になったと思います。」「親子で素敵な経験を、写真をありがとうございました。」というお声をいただきました。
すべてのこども達が少しでも幸せなこども時代を過ごせますように、という願いを込めて、小さな町の写真館だからできることをこれからも続けていきたいです。
店主・あかさか
<Pay As You Feel 撮影会について>
開催日は不定期:年に3〜4回程度
開催の告知:現在は本当に必要な人へ届けるために、NPO法人台東区の子育てを支え合うネットワーク(たいとこネット)さんを通じて募集をしています。
予約方法:メール *撮影当日までに障害に関することや撮影に向けての心配事などのご相談を承っております。
納品:撮影データ10カット+2Lサイズ写真台紙 (撮影内容により変更あり)
お問合せはスタジオまで sharetimestudio@gmail.com
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