見出し画像

相談窓口が必要と実感したケース紹介

「赤ちゃんのミルクの飲みが悪くて困っている」
生まれたばかりの赤ちゃんを育てる外国人のお母さんから、シェアとつながりのある同国人の方に相談が寄せられました。


日本語がある程度話せる方で、英語も話せる方でしたので、お母さんからシェアに直接電話してもらいました。


ミルクの飲みが悪かったので病院を受診して調べてもらいましたが、特に問題はなく原因がわからななかったこと、でも体重は増えないこと、など詳しく話してくれました。


さらにお話を聞いていくと、自分自身も眠れない日々が続いていること、母国から家族が手伝いに来る予定だったのにコロナ禍で来られなくなり、帰国をしたくてもできないこと、同国人の夫は仕事で忙しく休みも限られているので頼りにならないこと、などなど、現在抱えている困りごとをたくさん話してくれました。
泣いてしまったり、子どもと一緒に死んでしまいたい、という発言も聞かれ、産後うつ傾向にあるかもしれない!これは何とかしなければ!ということで、この親子が住む地域の保健センターを調べて連絡し、ぜひ自宅を訪問してあげて欲しいとお願いをしました。


幸い、このお母さんを担当する保健師さんはすぐに自宅を訪問してくださり、そのおかげで、再度こちらから連絡してみた時は、死にたいなどの発言は聞かれず、安心しました。


保健師さんには、医療通訳をシェアから手配することも提案しましたが、日本語がある程度話せる方でしたのでひとまず大丈夫とのことで、保健師さんが何度か自宅を訪問して支えてくださったこと、徐々に赤ちゃんの体重も増えていったことから、お母さんの心は安定していき、その後は保健師さんにお任せしてサポートは終了となりました。


* * * * * * * * * *


このようなケースは、見えてないだけでたくさん存在するのではないかと思います。
このようなお母さんが、もし日本語をほとんど話せなかったら?医療通訳の支援を得られずに、想いを誰にも受け止めてもらえず、サポートしてもらえなかったら?と考えると、恐ろしくなります。


このような、外国人母子と保健医療機関とをつなげる役目としても外国人母子支援のための相談窓口は必要だと考えています。
私たちのクラウドファンディングで目指している活動を、応援してくださるとうれしいです!

シェア=国際保健協力市民の会

在日外国人支援事業担当

山本 裕子


在日外国人支援事業  山本 裕子

*引き続き応援よろしくお願いいたします*
在日外国人の健康支援

↓↓↓過去の在日外国人支援事業 ブログアーカイブ↓↓↓
NGOスタッフブログ | すべての人に健康を![シェア] (livedoor.jp)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?