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企業と人材の不幸なマッチングを防ぐために企業がやるべき“広報活動”

今年の4月に入社した方たちも、順調にいけばもうすぐ4ヶ月目が終わる時期。
夏季休暇も目前に控えて、会社の雰囲気にも慣れてきた頃かと思います。
一方、今話題になっている「退職代行サービス」の利用者数は年々右肩上がりで増加しており、選考を通過してせっかく入社した会社を、短期間で離れる決断をする人も少なくないようです。

こうした「入社後のミスマッチ」は、誰に責任があるのでしょうか。

情報を収集する人材側の責任?
それとも、人材の適正をきちんと面接で見抜けなかった企業側の責任?

ミスマッチの原因は、おそらく“両者”にあるとは思いますが、
私たちはこのような不幸なマッチングの根本には、企業の情報発信によるところが大きいと考えます。

その理由を解説していきます。


理由1:その情報、盛ってない?等身大の情報を発信しよう

多くの人にエントリーしてほしい、大勢の中から自社に合う人を選別したい、
その気持ちはよくわかりますが、企業公式SNSでいわゆる「キラキラした日常」を切り取って掲載すると、どんなことが起きるのでしょう。

特に静止画だと、一瞬を切り取り雰囲気を伝える投稿で、「こんな仕事をしてみたい」「こんな社会人生活を送りたい」と憧れてエントリーしてしまう人もいるかもしれません。
御社の事業への本気度が高い人を見逃してしまうような、採用SNSの運用を行っていると、ミスマッチが起きてしまう可能性もあるかと思います。

理由2:今の姿じゃなくて、数年後の理想の姿を語ってない?

採用に力を入れている企業では、コーポレートサイトのほかに「採用サイト」を制作して運用するケースもよくあります。
そこで、代表や代表に近いポジションの人たちが語っているメッセージは、就職希望者が誤解なく認識する内容でしょうか?
この先実施を検討しているが現段階では行っていない事業を、あたかも「すぐに実施する」ような口ぶりで書いてはいないでしょうか?

今の求職者は、とにかく「嘘」を嫌います。
仕事を探している段階で接した情報を信じて、入社後に事業がスタートすることを期待していても、なかなか始まらない・・。
そういう、求職者を裏切るような情報発信は控えた方が良いでしょう。

理由3:就職サイトにしか情報がない!社風が不明瞭でミスマッチ

情報発信が苦手だ、という企業に多いのが、就職サイトや転職サイトにしか企業情報を掲載していないケース。
この場合は、「求めている職種」や「求める人材像」などについては深く語られているかもしれませんが、社内で活躍する人たちの雰囲気などはよくわかりません。

社員を見れば、なんとなく「自分がこの会社にあっているか」「メンバーと馴染めそうか」というジャッジは、求職側もできるはずです。
社風をオープンにすることで、求職側にも「自分はこの社風に合いそう」と感じさせ、「選んでもらう」ことが大切です。

企業は、人材を選ぶ時代から「選ばれる」時代に

今の時代、企業は「人材を選ぶ」側から、「人材に選ばれる」側へと変わってきています。
そして、双方が納得してマッチングするためには、企業は能動的に情報を公開していかなければなりません。

自社で運用しているSNSは、等身大の情報を、届けたいユーザーを「ターゲット」にきちんと描いて情報発信はできていますか?
「素敵な企業だな」「カッコいい会社だな」と思ってもらうことを最優先し、盛った情報を配信していませんか?

これから一緒に働く仲間になる、その可能性のある人たちへの情報発信は、等身大で正確に、入社後に「こんなはずだと思わなかった!」と言われないためのものであるべきだと考えます。

ぜひ一度、情報発信施策を見直してみてください。

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