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自社の一速ギアを上げる人材を獲得するために。採用広報の事例紹介

突然起こった株価の乱高下にも象徴されるように、一般社会を生きる私たちにとっては、少し先の未来の予測がしづらい時代です。
技術革新が激しく、将来の予想が困難な“VUCA”時代に、企業に必要なのは、AIによる未来予測の技術?それとももっとも不確実で曖昧な「人材」を切り捨ててITによる効率化を図ること?

私たちは、ITツール導入による業務効率化や、AIによる業務改善は進めつつも、変化の時代を乗り切るためには“人材こそすべて”だと考えます。
企業は、自社にマッチする人材を、自社の情報発信によって獲得するべきです。


自社のキャラを知ってもらい、求職者から選ばれる存在に。オウンドメディアリクルーティング

求人サイトや人材紹介に頼らず、企業が一貫して採用活動を行うことを目的に、能動的な採用手法として企業の採用担当者から注目を集めているのがオウンドメディアリクルーティングです。

オウンドメディアとは、企業が独自に運用するメディアのことです。
自社や自社サービスの発信を目的に運用することが多く、ウェブサイトや自社ブログが一般的ですが、広義ではパンフレットや広報誌も「オウンドメディア」に位置付けられます。
※費用を払って広告掲載をする従来型の「ペイドメディア」、SNSなどユーザーと双方向でやりとりをし信用を獲得するための「アーンドメディア」と合わせ、企業のマーケティングの核となるトリプルメディアのひとつと言われます。私たちは、SNSもオウンドメディアのひとつと位置付けます。

自社の価値観に共感した人材の採用を目的に、オウンドメディアを通して求職者に企業の情報を発信するオウンドメディアリクルーティングは採用広報として近年伸びてきています。

ITの普及・進化により、求職者が企業の情報を容易に収集できる世の中だからこそ、企業も自社の魅力をいかに発信していくがが求められています。

採用オウンドメディアの事例紹介

ここからは、「採用で“一速ギアを上げる”」という目線から、イケてる採用オウンドメディアを紹介します。

株式会社gumi

ゲームやメタバース事業を手掛ける「株式会社gumi」の採用オウンドメディア「ばんぐみ」では、テレビ番組のチャンネルに見立てドキュメンタリー・ニュース・バラエティの3つのカテゴリーで、社員の想いや仕事の裏側、会社の最新情報などを情報を発信しています。

株式会社サイバーエージェント

サイバーエージェントの公式オウンドメディア「Cyber Agent Way」は、採用情報と共に自社のサービスや技術など自社の魅力発信も行なっています。かなりボリューム感のあるメディアですが、記事ランキングのコーナーもあり、注目されている記事をピックアップして読むこともできます。

人材とのミスマッチを防ぐ採用サイト

自社のカラーを存分に発揮し、求職者に「自分がターゲットだ」とわからせる、デザインに工夫のある採用サイトを紹介します。

博報堂プロダクツ

伝えたいメッセージを読ませるデザインで、クリエイティブ職に関心のある学生を惹きつけます。動きのあるサイトで、若々しさと躍動感を演出していて、新卒の学生に「ワクワクする」仕事に出会えそう・・という予感を感じさせる設計になっています。

アクサ損害保険株式会社

資産や信用などが大事な価値となる、損害保険会社の採用サイト。コーポレートカラーを使用し、カチッと感と清潔感があるサイトになっています。
応募者側の立場になると、デザインで表現された「社風」にマッチするかどうかを直感的に見極めることができ、合う・合わないを判断する工夫がなされています。

バリュエンスホールディングス株式会社

まだ社会に出たことのない新卒学生は、自分がどんな仕事に適性があるのか、どんな会社が合っているのか、わからないもの。億劫になりそうな「就活」に、アニメーションを活かした動きのあるサイトで、“この会社で働く=オモシロそう”と思わせることに成功しています。
診断も、ユニーク!

重視するのは応募者の数?それとも応募者の質?

ここまで、企業のカラーをうまく打ち出した採用サイト&オウンドメディアリクルーティングの事例を紹介してきました。
「デザインに凝ったサイトを作らなければならないのか」
「そこまで作り込む予算はない!」
と思った方。そうではありません!

人材採用は、(中途採用の場合は特に)自社が狙うターゲットである「たった一人」に、貴社の存在を知ってもらい、エントリーしてもらうことが最も大事です。
応募者の数を狙うのか、それとも貴社にドンピシャな人材(質)にコミットするのか。
採用戦略によっては、デザインやギミックに凝ったものではなく、シンプルに自社の「思い」をテキスト形式のブログで伝えていく方が良い場合もあります。

自社の採用方針を一度改めて考えてみて、オウンドメディアリクルーティングでの方向性を検討してみてはいかがでしょうか。

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