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Day2 8.24 WILD BUNCH FEST.2019@山口きらら博記念公園

2日目。前日と変わらないくらいの客数で、メンツがちと硬派すぎるのか?と思ったけれど、むしろこれくらいがスムーズに移動できて良いサイズ感だと思った。初年度の2013年を思い出したり。あの頃は、メインステージへの動線が一か所しかなかったり、浜辺を活かそうとしすぎてヘンな場所にステージがあったり。試行錯誤の末、この安住の地を選んだんだろうなぁと。

Tube Riding 11:40- ジェニーハイ
メンバーがメンバーなだけに、朝イチからすごい集客。山口のフェスなのに、カープ帽を被っていた新垣隆の絶妙なハズシ感でもう笑ってしまう。くっきーは、「ライブハウス、ワイルドバンチ!」を連呼し、効率よく笑いの量を稼いでいた。前半は昨年の楽曲を聴かせ、「シャミナミ」の初披露が。よりタイトになった演奏、11月のアルバムも期待。最後の2曲はどちらも楽器を手放して、いわばSMAP形式での披露。絵音のトラックメイクの緻密さを楽しめた。

-setlist-
1.ジェニーハイのテーマ
2.ランデブーで逃避行
3.強がりと弱虫
4.片目で異常に恋してる
5.シャミナミ
6.いとしのジェニー
7.ジェニーハイ・ラプソディー

Bandits Stage 12:30- 9mm Parabellum Bullet
もう何度も観ているバンドだけど、思い返せば滝義充がギターを演奏している姿を見るのは5年ぶりだったよ!思うようにプレイできなかった時期を思うと、このリフ、あのフレーズが途端に愛おしくてたまらなくなる。サポートギターのHERE武田氏も同等の熱量で滝の演奏を支え、エナジーは倍以上になってこちらへと降り注いでくる!爆発的な曲も良かったけれど、「黒い森の旅人」のような劇的な曲も見事。

1.ハートに火をつけて
2.Cold Edge
3.ガラスの街のアリス
4.黒い森の旅人
5.名もなきヒーロー
6.太陽が欲しいだけ
7.Black Market Blues

Tube Riding 13:00- eastern youth
9mmも爆音だったけど、それを遥かに飛び越える音圧の壁。テントエリアでのんびりしてる人もきっと飛び起きたであろう、信じられないデカさ。耳イカレるかと思った。シチュエーションぴったりな「夏の日の午後」から始まり、つんのめったエモーションを撒き散らしまくる「街の底」まで緊張感を一切緩めない強烈な時間。吉野寿の顔の寄りが、モニターに映り続けたのも納得。全感情の機微はそこにあるから!

-setlist-
1.夏の日の午後
2.砂塵の彼方へ
3.ソンゲントジユウ
4.青すぎる空
5.夜明けの歌
6.街の底

Alley oop 13:40- カネコアヤノ(band set)
イケイケな若手バンドの多いフェスには珍しいブッキングだと思ってたけど、この日は叫び歌うボーカリストの多い日、そう考えると納得なツイスト&シャウトなアクト。広いステージの真ん中にきゅっとまとまったバンドは、その通りゴロッとした音塊を届けてくれた。アヤノちゃんはMCなし、最後のぶっきらぼうな挨拶のみ。音楽以外は気に留めません、な姿勢を示したクールな佇まい、キュートすぎ!モヒカングラサンベーシストはこの日もゴキゲンだった。

-setlist-
1.とがる
2.アーケード
3.カウボーイ
4.さよーならあなた
5.朝になって夢からさめて
6.光の方へ
7.恋しい日々
8.愛のままを

Tube Riding 14:20- GLIM SPANKY
今年はパツキンに赤いドレスという突き抜けたビジュアルで攻めてる松尾レミ、どんな優しい曲も睨み顔で歌い連ねるところ、相変わらずマブイぜ。とかく、勢いで押し切りがちな若手が多い中、グリムはサポートメンバー含め、くっきりと輪郭を浮かび上がらせながら、1音1音に気高さがある丁寧で太いサウンドだったのが印象的。ワングルーヴにものすごく神経使ってる。「大人になったら」はいつ聴いても絶品だ。大事なことがたくさん詰まっているよ。

-setlist-
1.愚か者たち
2.TV Show
3.怒りをくれよ
4.ハートが冷める前に
5.Tiny Bird
6.大人になったら
7.アイスタンドアローン

Pirates Stage 15:00- ゲスの極み乙女。
実に4年ぶりの鑑賞。つまり「ロマンスがありあまる」をライブで聴くのは初!そんな数年の断絶を埋める、ブレイク渦中の曲を沢山。この端正な音楽性でロックフェスと茶の間の中心に居たってやっぱ並大抵のことじゃない。「crying march」がここにきてハイライト級の盛り上がりを担い始めたのが興味深い。唯一、今年の曲だった「秘めない私」は絵音といこかのデュエットで、ビートをかなり攻めたダンスナンバーだけど、観客は棒立ちで勿体なかったなぁ。

-setlist-
1.猟奇的なキスを私にして
2.星降る夜に花束を
3.ロマンスがありあまる
4.秘めない私
5.パラレルスペック
6.crying march
7.キラーボール

Pirates Stage 16:20- The Birthday
一緒に行ってた友達がチバファンだったので、うっかり最前線で観ることになったのだけど、どでかい音を浴びながら「くそったれの世界」をみんなで大きな声で歌うの最高だった。<明日はきっと青空だって>と歌いながらそっと曇り空を眺めるチバの茶目っ気ったら!と思いきや、ハンドマイクではダダ漏れの色気。日本で1番カッコイイ翁だ。ラストの「OH BABY!」ってサビをワンワードだけで泣かせにきちゃうから、やっぱりあの声がずるいんだよな。

-setlist-
1.くそったれの世界
2.青空
3.DIABLO 〜HASHIKA〜
4.Red Eye
5.なぜか今日は
6.OH BABY!

Bandits Stage 17:30- ザ・クロマニヨンズ
35分で10曲!6曲目までノンストップ!平均年齢は1番上なのに1番曲数やっちゃうっていうね!伝説的と呼ばれる存在のヒロト&マーシーも、その実際の姿は大物感という以上に、その圧倒的な実存性と強靭なフィジカルで上塗りされていく。これが現役であり続けることの全てだ。菅田将暉のドラマ効果もあってか、キッズたちの支持も変わらず獲得し続けているゆえに盛り上がりには懐古感など皆無。無駄のないソリッドなロックンロールたちは全世代に着火していくのだ。

-setlist-
1.クロマニヨン・ストンプ
2.突撃ロック
3.ギリギリガガンガン
4.エルビス(仮)
5.生きる
6.どん底
7.GIGS(宇宙で一番スゲエ夜)
8.エイトビート
9.タリホー
10.ナンバーワン野郎!

Tube Riding 18:20- 打首獄門同好会
だんだん冷風が吹き始めた夕刻、この日のサブステージのトリはようやく観れた打首。イロモノ枠として駆け上がった時期はとうに過ぎ、もはやうまい棒配布芸も定着しきった状態、ある種、お約束をもモノにし出した時期のこういうバンドの面白さは凄い。地を這うようなラウドサウンドに、おもしろフラッシュの面影を感じさせるVJ映像、何だか打ち上げ会場みたいで笑ってしまった。てか「おどるポンポコリン」にカバー持ってるの強いな、バンドの本質と合ってるからわざとらしくないし!

-setlist-
リハ1:ヤキトリズム
リハ2:ニクタベイコウ!
リハ3:私を二郎に連れてって
リハ4:カモン諭吉
1.デリシャスティック
2.こどものねごと
3.きのこたけのこ戦争
4.なつのうた
5.はたらきたくない
6.Shake up’n’ go〜シャキッと!コーンのうた〜
7.島国DNA
8.歯痛くて
9.日本の米は世界一
-encore-
10.おどるポンポコリン

Bandits Stage 19:15- MONOEYES
バースデーを待機中にBRAHMANのステージに登場したのを観て以来の細見武士。トリで観るのは初めてだったけど、シリアスでハードなナンバーから、徐々にポップに突き抜けていく流れが、お祭りの場においても劇的に炸裂していく。「Two Little Fishes」では虹色パラソルの帽子(後にトディが被ることになる)をかぶったTOSHI-LOWが現れてデュエット。アンコールではチバユウスケもやってきて、「明日公園で」をリクエスト。本当にやっちゃう細美さん含め、実に雄々しい2日目であった。

-setlist-
1.Run Run
2.Like We’ve Never Lost
3.Cold Reaction
4.Free Throw
5.My Instant Song
6.Get Up
7.When I Was A King
8.Somewhere On Fullerton
9.Two Little Fishes
10.Borders&Walls
-encore
11.グラニート
12.明日公園で

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