2019年夏ドラマ雑感
もう中盤に突入しつつあるけど、この夏のドラマについてのこと。
・だから私は推しました
まだ3作目なのに、名作連発のNHK「よるドラ」。オタク文化にフォーカスあてるのは局の得意技だけど、今作は面白さに寄せるより思いっきりサスペンスに振り切ってあって。このご時世、アイドルを描くならストーカーか共依存かってことになるんだろうなぁ。第2話の厄介オタクのところとか、なんともザワッとした。ああいうのがマジであるからアイドル文化とは一定の距離置いてるもの。メイン2人の、"女オタなりたて"と"コミュ障アイドル"の芝居が過剰な感じもするけど、このズブズブな関係、見届けていきたい。
・Iターン
ドラマ24の久々の直球って感じ！裏街道の物語をコミカルに。展開の転がりっぷりが毎週すごく良い塩梅で恐ろしくて楽しい。ムロツヨシを好きに暴れさせるのでなく、徹底的に追い詰めることで新たな面白さを引き出している気が。いつかのドリームマッチで、さまぁ～ず大竹が出川哲郎と組んだ時のネタに近いアプローチだなぁって。うるさい人を静かにさせようとすることで生まれるギリギリの笑い！田中圭が同クールで全然違う演じてる感じも良いなぁと思うし、鈴木愛理ってあんな演技うまいのかと感激してしまった。
・びしょ濡れ探偵 水野羽衣
深夜ドラマのド定番、30分のコメディミステリー。このご時世、舞台作家のオリジナル脚本ってだけで褒めちぎりたいよ！割とすべり笑い的なところもあるけど、なんか品のある滑り方なのよね、矢本悠馬も大堀こういちも。水に濡れると過去に戻るという設定ゆえ、ややセクシーな路線かと思いきや、そこはおぼこい大原櫻子なので非常に可愛らしい仕上がり。ナイスキャスティングだと思う。吉田靖直(トリプルファイヤー)とか、しりあがり寿とか、どの層に見て欲しいかがはっきりしてるゲスト陣にもまんまとやられる。
・べしゃり暮らし
劇団ひとり演出っていう前提で観ると、良さげなシーンがゴッドタン茶番のように見えなくもないのだけど、彼のお笑い愛が存分に溢れまくっていて粗削りだけどすごく楽しい。長めの原作のドラマ化って良いとこどりみたいになりそうで少し不安だけれども、彼なりのお笑い美学でやり抜いてくれると期待してるよ！小芝風花の芸人役、可愛いよなぁ。お笑いにこだわり強くて、きつめの関西弁ってAマッソ加納ちゃん的なことでしょう、好きになっちゃうよそりゃ！あと、渡辺大知と矢本悠馬、ドラマ掛け持ちしすぎだよ！
・凪のお暇
これって女性にとっては共感モノのドラマなのか？ツイッター上では高橋一生派か中村倫也派かみたいな対立構造になってるけど、いやどっちも地雷でしょ！違うのか？？肉体と精神を搾取されるがままの凪ちゃん、ちゃんとしなさいよ！と思うけれど、彼女はもう病気だと思うので、2人のサイコ野郎からいかに逃れるかについて対策を僕は一緒に練りたいよ！生育歴を聴取して、どうして凪ちゃんがこうなったのかを知り、どう治療を進めていくのか。だから早く、そのアパートから引っ越しなさい！もっと遠くへ行こう！
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