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秋の風が硝子を叩くプレイリスト

こうなったら12カ月分作ってやろうか、っていう。2月4月6月8月8月終わり10月は既にある。難しそうなところから埋めようということで11月を。ここ最近、サブスク解禁になった人たちをふんだんに入れてみた。

1.小沢健二「いちょう並木のセレナーデ」[AM1:00]
オザケンが歌う去り際と去った後の余情っていうのはどうしてこんなに胸に来るのか。秋暮の埠頭をひとりぼっちで歩きながらふと聴きたくなるのだ。

2.Maison book girl「blue light」[AM2:00]
性急な変拍子、ストリングスと鉄琴が冷たい夜を演出するポストポップナンバー。秋の夜長に募るどす黒い後悔、その反芻で打ち消してしまえれば。


3.フジファブリック「虫の祭り」[AM3:00]
「赤黄色の金木犀」にカップリングされた1曲。「赤黄色~」で家に帰り着いた後の悩ましい逡巡を、虫たちの囁きに重ねたようなスローなブルース。

4.WANIMA「1106」[AM4:00]
僕はやはりどうしても、この曲を初めて聴いた時の震えるような感傷こそが彼らの本質だと思ってしまうのです。天草の海、白む空まで浮かぶ大名曲。


5.Predawn「Autumn Moon」[AM5:00]
弦を爪弾く音だけでまるで歌っているみたい。ブレスまで含めて完璧に制御されてるような、神秘さと穏やかさを兼ね備えた声。笛の音も良い味付け。

6.長澤知之「静かな生活」[AM6:00]
アコースティック曲を2曲続きで。だんだん布団から出るのが億劫になってくる季節に聴きたい、ほっこりするような聴き心地がある。

7.BUMP OF CHICKEN「ベンチとコーヒー」[AM7:00]
1日の時間経過を描いた歌だけど、やっぱり冒頭の<寒いベンチ>の描写が印象的で。吐息が白くなりかけた様を歌声一発で示してしまう藤原基央よ。

8.ART-SCHOOL「Water」[AM8:00]
割と明るめの曲調だし、お散歩気分みたいな曲調だけど、やっぱり雨は降っているし、結局どこにも飛べないし。だけども天使はあなたなんだよなぁ。

9.ストレイテナー 「The Novemberist」[AM9:00]
ぷつぷつとしたノイズから段々と広がっていく光景。うっとりする甘美な展開。物静かに見えて滾るような激情。ストレイテナーそのもののような曲。

10.星野源「キッチン」[AM10:00]
1stアルバム『ばかのうた』の中核を担っているのは老いや死の描写なわけだが、その2つが生活の匂いの中で交差した、

11.YUKI「大人になって」[AM11:00]
ポップアイコンとして輝く彼女も途轍もなく最高だけど、こういう人間としての剥き身さや綻びが見え隠れする曲もまた、あるべき姿だと思うのだ。

12.おとぎ話「COSMOS」[12:00]
煌びやかで息を呑むような一瞬の眩しさを、記憶の中で見つけたいのだ。MVの趣里の


13.レミオロメン「蒼の世界」[PM3:00]
季節に敏感なバンド代表だったので、「粉雪」の前に秋の曲をシングルで切っていた。高い空のイメージが、飛び跳ねるポップさに集約されてる。


14.NICO Touches the Walls「かけら-総べての想いたちへ-」[PM1:00]
J-POPを志向していた時期のNICO、それにしてはタイトルでひねくれているけれど、内容はいたってストレート。亀田印な鍵盤編曲も光っている。


15.スピッツ「楓」[PM4:00]
「コスモス」「鈴虫を飼う」「未来コオロギ」と、秋の曲の充実っぷりは他の追随を許さないけど、ここは王道で。史上最強の<さよなら>の歌い方。


16.lovefilm「Amamori」[AM11:00]
色々あって1stシングルにしてラストシングルとなった「Haruka」のカップリング。淡々としたビートで平熱でデュエットを交わす、きゅんとなる1曲。


17.ナードマグネット「アフタースクール」[PM5:00]
あの日惨敗した告白の行方、永遠に引きずってしまう終わらない放課後を爽快なパワーポップで。タイトルは内田けんじ監督の同名映画からの引用。


18.BiS「Fly」[PM6:00]
概念となりつつあるアイドルグループ、1期と2期で唯一共有されたメジャーレーベル曲。エモーショナルなグッドメロディは燃える夕焼けのよう。


19.Perfume「マカロニ」[PM18:00]
バキバキなダンストラックもいいけど、オーガニックな部分も打ち出し始めた頃の温かな名曲。なんというか、すごく、同棲、って感じの歌い方。


20.Base Ball Bear「文化祭の夜」[PM7:00]
肌寒いあの空気を、そのムードだけでなく、非日常で生まれるあの夜のドキドキ感も含めて再現したファンクチューン。

21.小袋成彬「愛の漸進」[PM8:00]
語るようなリズムに沿って構築されたリズムはバリカタだけど、歌われている事象はとろけそうな程にピュアなロマンチシズムに貫かれてある。

22.秦基博「月に向かって打て」[PM10:00]
ちょいとチルめなリズムと、けだるげな押韻で、疲労感と諦念とちょっぴりの負けん気を描くリアリティ溢れる1曲。ちょっとずつ頑張らないとね。

23.Shiggy Jr.「lovin’you」[PM11:00] 
2019年9月に解散となったポップバンド、元気な曲の印象が強いけど、こういうしんみりとしたバラードも抜群。つくづく、輝度の高い歌声だなぁと。

24.スガシカオ「愛について」[0:00] 
<もう少し 愛についてうまく 話せる時がきたら くらしていこう>ってサビ、凄すぎ。この関係性におけるこの刹那を切り取るって。描写力のバケモノ。



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