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ポップカルチャーは裏切らない

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”好きなものを好きだと言う"を基本姿勢に、ライブレポート、ディスクレビュー、感想文、コラムなどを書いている、本noteのメインマガジン。
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2020年12月の記事一覧

2020年ベスト映画 10

2020年ベスト映画 10

2020年に観た映画でよかった作品を10本。そんなに映画館に行くことに強い思い入れを持っていなかったんですが4、5月に足を運べなくなり、7月まで新作が公開されない状況は非常に寂しかったのでやっぱり映画好きだなぁと思いました。若手監督の作品がどーんと増えた印象。年の瀬、良作多すぎ!

10位 ミセス・ノイズィ

「騒音おばさん」というセンセーショナルな題材ながら、とても意外性のあるまとめ方をしていた

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NEWS ポストセブンの記事にコメントを寄せました

NEWS ポストセブンの記事にコメントを寄せました

小学館のWEBメディア「NEWSポストセブン」の記事「オンラインイベントは新たな文化へ 沖縄のライブハウスの挑戦」に、今年台頭したカルチャーであるオンラインライブについてのコメントを寄せました。

数えたら合計100本以上観ていて、こまめにnoteに感想を書き留めてきたので、オンラインライブに関してはかなり語れるクチになってるんじゃないか、という自負はあったのでこの依頼だったので大変嬉しいお仕事で

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2020年ベストアルバム 50

2020年ベストアルバム 50

2020年に聴いたアルバムで良かったものトップ50。今年は特に、色んなタイプの音楽を聴いたつもりでいたけれど最終的に落ち着くのはこのラインナップで自分の相変わらず感にテへへとならざるを得ない。不安定な時代ゆえ、今まで好きだったバンドやアーティストに安定感を求めた結果かもしれないけれど、好きな人たちが良い作品を出し続けてるありがたさをひしひしと。

50位 さよならポニーテール『きまぐれファンロード

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2020年ベストトラック 50

2020年ベストトラック 50

2020年、好きだった歌を50曲。好みの方向性はやっぱり自分が好みなメロディかどうかってことなんですが、今までよりはミニマルな感じの曲も増えたかも。家でしっとり聴いたり、疲れた帰り道に聴くことが増えたからかな。

50位 yonawo「麗らか」
メジャー1stアルバム『明日は当然来ないでしょ』より。短曲をつるっと聴かせる流れの中でハッとする。去年秋にライブで聴いた時も確かハッとした。

49位 フ

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King Gnu、マスにもコアにもアプローチする“多層的な音楽性” 「白日」以降も群れを増やすバンドの圧倒的な力
[Real Sound寄稿記事]

King Gnu、マスにもコアにもアプローチする“多層的な音楽性” 「白日」以降も群れを増やすバンドの圧倒的な力 [Real Sound寄稿記事]

Real Sound、31回目の寄稿記事。今回は2020年のKing Gnuの活動をその魅力を再定義しながら語るという文章になりました。リリースは少なめだったけど、結局最後は持っていく感じ、さすがの存在感。こういう、ちゃんと開かれた音楽でありつつ潜れば潜るほど楽しみがある、みたいな存在って音楽だけじゃなく映画でもお笑いでも何でも大好きだなぁと。

ほんと、ライブ、フェスがある年だったらまた更に違っ

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あと何日かで今年も終わるプレイリスト

あと何日かで今年も終わるプレイリスト

1~11月までのプレイリストは、ちょっとしたコメントをつけて24曲で24時間を表現するというこだわりを持って作っていたのだけど、2年前に作った12月のプレイリストだけがちょっと変則的かつ簡素な記事になってしまっていて。ずっと気になっていたのでこの機会にしっかり完成させてみた。1時~24時を表現しつつ、今年が終わっていくムードも曲順で演出してみました。

1.サカナクション「スローモーション」[1:

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#読書の秋2020 で集英社さんから賞を頂きました

#読書の秋2020 で集英社さんから賞を頂きました

ありがとうございます〜!読書感想文でなんかもらったの中学校ぶりだな、何才になっても嬉しい。てか、中学の時も「死神の精度」の感想文で賞を貰ったし、大学受験の面接でも伊坂幸太郎の話をしたし、どんだけ伊坂さん好きなんだって話。好きなものの芯がブレてない証左ですかね。サインはもちろんですが、小冊子どの本屋探しても無かったんでマジで嬉しいです。
#読書の秋2020 #伊坂幸太郎 #逆ソクラテス #読書感想

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2020.12.23 東京カランコロン 解散ライブ「ラストのワンマ ん」

2020.12.23 東京カランコロン 解散ライブ「ラストのワンマ ん」

様々な種類のオンラインライブを観てきたものの、まさか解散ライブまで完全オンラインで観ることになるとは、、という寂しい気持ちを抱えつつ、その終幕の時を目撃できるというのはありがたいことでもある。2010年代を駆け抜けたJ-POPバンド・東京カランコロンの解散ライブ、感慨深く観た。

1曲目「いっせーの、せっ!」の時点で色々思い出す。初めてライブで観たのは2013年3月。広島のサーキットイベント、真裏

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12.18,19 ASIAN KUNG-FU GENERATION  Tour 2020 酔杯2~The Song of Apple~に思う配信対バンの意義

12.18,19 ASIAN KUNG-FU GENERATION Tour 2020 酔杯2~The Song of Apple~に思う配信対バンの意義

10月に収録した対バンライブを編集し直し、12月に配信する試み。それだけではただのライブ映像上映会ではないかという話なのだが、アジカンメンバー4人がトークする模様をアクト間に挟みながら進行していく構成が今回で言う"オンラインライブならでは"の点なのだろう。また、対バンという点も重要だ。今までも若手アーティストを積極的にフックアップしてきた立場として、対バンツアーとして配信を成立させることが今回の最

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演劇を観た(シベリア少女鉄道「メモリー×メモリー」/万能グローブガラパゴスダイナモス「ほとんどの夜になまえはない」)

演劇を観た(シベリア少女鉄道「メモリー×メモリー」/万能グローブガラパゴスダイナモス「ほとんどの夜になまえはない」)

12.13 シベリア少女鉄道「メモリー×メモリー」(アーカイブ12.22まで)

テレ東深夜作品で大好きになった土屋亮一氏の拠点、シベ少の公演を初めて観たのですが、、これ現実?って思うようなとんでもない作品で、ちょっとびっくり。調べて観ると大体の作品がこんな風に後半が崩壊していく構成らしく。土屋さんだし、何かは仕込んでくるだろうと身構えてて、何なら最初全然面白くなくて3000円勿体ない、、とまで思

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スカート『アナザー・ストーリー』が似合う夜

スカート『アナザー・ストーリー』が似合う夜

ストーリーの新アルバム『アナザー・ストーリー』が素晴らしい。自主制作盤の『エス・オー・エス』、『ストーリー』、『ひみつ』、『サイダーの庭』から選出した16つの楽曲を再録した作品だ。元より、連作短編集の装いのあるスカートのアルバムたちだが、新たな曲順で編み直されることで異なる情感を喚起。聴き手も自身の思い出を勝手に混ぜ合わせながら聴けてしまう代物だ。良い音、良い演奏で解像度を上げた記憶の中の風景たち

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2020年ベスト女の子ランキング

2020年ベスト女の子ランキング

<男の子 女の子 男の子 女の子 会いたいと思う理由があるから/僕は誰の言うことも聞かず外に出る>と突然少年は歌っていました。男だろうが女だろうが、好きな人には会いたいと思うことが多かった2020年。今年も様々に推せる人物に出会ったので記録しておきたい。今年はベスト男の子も作ろうと思ったけど、どう頭をひねっても自分自身が1番好きなので作れなかったよ!

10位 和泉愛

水曜日のダウンタウン「『霊

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2020.12.14 眉村ちあき日本武道館LIVE「日本元気女歌手〜夢だけど夢じゃなかった〜」の輝き

2020.12.14 眉村ちあき日本武道館LIVE「日本元気女歌手〜夢だけど夢じゃなかった〜」の輝き

気鋭の弾き語りトラックメイカーアイドル、初武道館を配信で視聴。世に出て以降、不調な時期を見たことなかった彼女、ライブのできない今年はさすがに参っている部分も顔を覗かせていたが、年の瀬にどでかいのを持ってきた。ジャングルを模したセット、ニンテンドー64っぽいオープニングVTRを経て、黒マントを羽織った眉村ちあきが現れる。1曲目は「冒険隊~森の勇者~」より。初めて外部アレンジャーを招いた曲で雄大に幕を

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Real Sound寄稿記事、この1年間の総括(2019-2020)

Real Sound寄稿記事、この1年間の総括(2019-2020)

初回記事の打ち合わせが始まってから1年が経ちました。アジカン記事のまぐれあたりがまさか媒体でのライター業務に繋がるなんて、、という感じですがこの1年、なんとか絶やすことなく30本の記事をアップして頂きました。全記事を3トピックスに分類しながら、この1年間の執筆を振り返ります。

[アクセス上位10本]10位 私立恵比寿中学、ドキュメンタリー映画3作に記録されたタフでポップな歴史 変わらないグループ

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