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ポップカルチャーは裏切らない

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”好きなものを好きだと言う"を基本姿勢に、ライブレポート、ディスクレビュー、感想文、コラムなどを書いている、本noteのメインマガジン。
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2019年10月の記事一覧

Base Ball Bearがくれた眼差しについて

Base Ball Bearがくれた眼差しについて

どんな分野であれ、優れたアーティストとは常に自分に新しい景色を見せてくれるものだと信じている。自分にとってはBase Ball Bearがそういう存在で在り続けてくれた。ポップにカモフラージュされた深淵なる世界から様々な驚きを発信するバンド。これ程までに多角的に語りたくなるアーティストはそういない。

まずは基本情報。2001年にVo.&Gt.小出祐介、Gt.湯浅将平、Ba.&Cho.関根史織、D

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世界を救えナードマグネット~2019/10/19「だいそうさくツアー」@福岡graf(ゲスト:2)

世界を救えナードマグネット~2019/10/19「だいそうさくツアー」@福岡graf(ゲスト:2)

ナードマグネットが6月にリリースした2ndアルバム『透明になったあなたへ』。この傑作のリリースツアー、残すところあと3本というタイミングで福岡公演が開催された。これまで2度、ナードのライブは観ているがどちらもゲストバンドとフェス出演者という形で持ち時間も短かった。ようやく主催のツアーでたっぷりと楽しむことができたので、ここに感想を書き残す。

18:30- 2
福岡と岡山のゲストバンド・2はThe

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2019.10.14 さらば青春の光『ステゴロ』福岡編 レソラNTT夢天神ホール

2019.10.14 さらば青春の光『ステゴロ』福岡編 レソラNTT夢天神ホール



このトップ写真、西陽の光と、ルイヴィトンのロゴと、前を歩く親子のバックショットで、なんとも麗しい構図になってるのだけど、これはさらば青春の光のライブ会場の手前で撮ったものである。今日はこれほど気品溢れる建物の最上階で、さらばによるハイエナジーでハイカロリーな、ワーキャーファン不在のゴリゴリのお笑いライブが繰り広げられていたのだ。様々なものが隣り合わせにあるというのが世界の常であるという実感をま

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ここ最近の東京カランコロンとSAKANAMON

ここ最近の東京カランコロンとSAKANAMON

東京カランコロンとSAKANAMON、なんかずっと好きな2組。マネージャーが共通していたり、メジャーデビュー時期が近くてスプリットツアーもやったり、同じ時期にメジャーレーベルから離れて同じ事務所/レーベルに移籍したり、なんとなくセットで認識している2組。音楽性はだいぶ違うけど、2組に共通するのはメインストリームからずっと浮きっぱなしな存在感。メジャーデビューした2012,13年頃はフェス向けのロッ

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9月のいだてん

9月のいだてん

第33回「仁義なき戦い」
副島道正(塚本晋也)、杉村陽太郎(加藤雅也)、そして田畑政治(阿部サダヲ)からなるIOCチームがイタリアに赴き、ムッソリーニに1940年のオリンピック開催権を交渉するという回。しかし副島さんは肺炎に倒れて注射300本、塚本晋也は「悪夢探偵」の時ばりの大絶叫を見せてくれるが、その不屈の精神を買ったムッソリーニは開催権を譲るのだが、、この辺りの政治的駆け引きは第一部にはなかっ

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