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ポップカルチャーは裏切らない

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”好きなものを好きだと言う"を基本姿勢に、ライブレポート、ディスクレビュー、感想文、コラムなどを書いている、本noteのメインマガジン。
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2019年8月の記事一覧

Day3 8.25 WILD BUNCH FEST.2019@山口きらら博記念公園

Day3 8.25 WILD BUNCH FEST.2019@山口きらら博記念公園

最終日。この日は3万5000人を集めてソールドアウト。初日、2日目の1.5~2倍くらいは居たんじゃないかというような賑わい。メンツ的にはそりゃ売り切れるのも納得だけど。これが炎天下だったらだいぶキツかったろうなぁ。雨のない涼しい曇りという野外フェスに理想的な気候で最高だった。ワイバンはこの日の成功をリファレンスとして、これからも伸びていって欲しい!

Alley oop 11:00- Hump B

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Day2 8.24 WILD BUNCH FEST.2019@山口きらら博記念公園

Day2 8.24 WILD BUNCH FEST.2019@山口きらら博記念公園

2日目。前日と変わらないくらいの客数で、メンツがちと硬派すぎるのか?と思ったけれど、むしろこれくらいがスムーズに移動できて良いサイズ感だと思った。初年度の2013年を思い出したり。あの頃は、メインステージへの動線が一か所しかなかったり、浜辺を活かそうとしすぎてヘンな場所にステージがあったり。試行錯誤の末、この安住の地を選んだんだろうなぁと。

Tube Riding 11:40- ジェニーハイ

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Day1 8.23 WILD BUNCH FEST.2019@山口きらら博記念公園

Day1 8.23 WILD BUNCH FEST.2019@山口きらら博記念公園



7年目となった中国地方のイベント会社・夢番地による野外フェス。開催エリアをちょいと移してから2年目の開催。昨年は2日目が台風で中止になったこともあってか(僕も連続参加記録が途絶えた)、気合いの3日間開催。初日8/23は金曜日ということもあり、メンツの割には少しばかりお客さんは少なかった印象だけど、これまで6回行った中でも相当満足度の高い日だった。

Alley oop 12:40- ネクライト

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上田慎一郎×中泉裕矢×浅沼直也「イソップの思うツボ」

上田慎一郎×中泉裕矢×浅沼直也「イソップの思うツボ」

「カメラを止めるな!」の上田慎一郎監督、それ以来の長編映画脚本作。カメ止めの助監督・中泉裕矢氏、スチール担当・浅沼直也氏との3人共同で監督も務めている。企画自体はカメ止め以前から進行し、脚本は2018年春から執筆開始とのこと。つまりあの大ヒットの影響なく作られた台本という点で、なんとも貴重な"フラットな新作"なわけで、これは見逃せないなぁと。

物語はやはり、と言うべきか、またしても、というべきか

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「天気の子」というYOU&I VS. THE WORLD

「天気の子」というYOU&I VS. THE WORLD

銀杏BOYZを引用してこの映画を語りたい、というよりは、それこそ<数多の映画で語られ尽くした>なこのシチュエーションをギンギンな顔つきで2019年にぶちかましてくれた新海誠監督の気概を感じまくったことを伝えるべく「YOU&I VS. THE WORLD」を持ち出した次第。いやはや、本当にこの"世界なんか別に知らないから君さえいれば"という"セカイ"をハッピーエンドだと思えるような人間だから、恥の多

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岩松了「二度目の夏」 @久留米シティプラザ ザ・グランドホール

岩松了「二度目の夏」 @久留米シティプラザ ザ・グランドホール

M&Oplaysプロデュース、岩松了の作・演出による舞台「二度目の夏」を観た。岩松了と言えば、あの飄々とした口調で小憎たらしいかわいいオジサンを演じさせたら日本で右に出るものがいない名バイプレイヤーなわけだけど(今も「いだてん」で岸清一をキュートに好演中ですね)、もともとは劇作家として世に出た人らしく。僕は、監督作である「たみおのしあわせ」しか観たことがないのだけれど、この機会に、と久留米まで足を

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オフィス3◯◯「私の恋人」@大野城まどかぴあ

オフィス3◯◯「私の恋人」@大野城まどかぴあ

渡辺えり主宰のオフィス3◯◯(さんじゅうまる、と読む)の新作公演が大野城で上演された。のん a.k.a 能年玲奈の初舞台である。昨年はミュージシャンとして初めて福岡の地に降り立った彼女を見届けた僕としては、初舞台初福岡を見逃さないわけには行かず、初日のマチネを観に行くことに。遂に、芝居をするのんの姿を目撃することができるのです。何年待ちわびたことか!

上田岳弘が2015年に発表した三島由紀夫賞受

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RADWIMPSにできることはまだまだある〜8.14「ANTI ANTI GENERATION TOUR 2019」@マリンメッセ福岡

RADWIMPSにできることはまだまだある〜8.14「ANTI ANTI GENERATION TOUR 2019」@マリンメッセ福岡

台風10号をギリギリ押しとどめて決行されたRADWIMPS福岡公演を観た。昨年末リリースの『ANTI ANTI GENERATION』を引っ提げてのツアー。開演前から前方観客エリアを取り囲むように伸びる長い花道に、さすがこの規模を掴みきってるバンドだなぁと唸ってしまう。「PAPARAZZI」の歌詞にもある通り、10余年アリーナツアーをやってきたその経験値は伊達じゃない。1曲目「Tazuna」からウ

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この1年間でよく読んでもらえたnoteたち

この1年間でよく読んでもらえたnoteたち

100記事目。ここ1か月、急にいっぱい書いてたのはnote書き始め1周年の今日に100記事目を間に合わせるためなのだった。この1年間で読まれた数の多いのを10個載せたこの投稿を、1年の記念碑noteとする!view数トップ10。

⑩『こぐま座α星より愛をこめて~Base Ball Bear『ポラリス』 』(2019.2.2 投稿)

新譜を聴くのを先延ばしにしがちだからディスクレビューは書きづら

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7月のいだてん

7月のいだてん

第26回「明日なき暴走」
田畑編ではあるものの、金栗編から続くシマちゃん→人見絹江のリレーが完成する回。大根仁監督が10年に1度出るか出ないの仕上がり(モテキ第6話「ロックンロールは鳴り止まないっ」以来とのこと)と讃えていた通り、ちょっとどうかしてるレベルの回だった。何度となく鳥肌が立った。菅原小春の演技というのは、今まで観たことない種類だな、と思う。何というか、そこに"居る"演技なのだ。憑依とも

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2019年夏ドラマ雑感

もう中盤に突入しつつあるけど、この夏のドラマについてのこと。

・だから私は推しました

まだ3作目なのに、名作連発のNHK「よるドラ」。オタク文化にフォーカスあてるのは局の得意技だけど、今作は面白さに寄せるより思いっきりサスペンスに振り切ってあって。このご時世、アイドルを描くならストーカーか共依存かってことになるんだろうなぁ。第2話の厄介オタクのところとか、なんともザワッとした。ああいうのがマジ

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扇風機やスダレの時季だけのプレイリスト

扇風機やスダレの時季だけのプレイリスト

夏の終わりのプレイリストというのを作ったのだけど、こうも毎日暑いと夏真っ盛りを乗り切るための音楽も要るなぁと思い作った。24時間、寝苦しい夜も、動くことすらダルい日中も、なんとか彩りを添えてくれる曲たち。

1.The SALOVERS「夏の夜(mindless ver.)」[AM1:00]

若くして散ったロックバンド、夏の名曲。サカナクションの山口氏が絶賛した曲としてもちょっと有名。水木しげる

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2019年7月色々(でんぱ組.inc/ホットギミック/ナイスコントロール/Wienners×ネクライトーキー/13の理由/ストレンジャー・シングス/夫のちんぽが入らない)

2019年7月色々(でんぱ組.inc/ホットギミック/ナイスコントロール/Wienners×ネクライトーキー/13の理由/ストレンジャー・シングス/夫のちんぽが入らない)

7.4 でんぱ組.inc 全国ホールツアー UHHA! YAAA!! TOUR!!! 2019@福岡市民会館

夢眠ねむ卒業をまだ認めたくなくて、卒業公演も円盤買ったのにまだ観てないっていうナイーブな僕だけども買いましたよチケット。結構良い席で、なぜあの人はそこにいないのに、、っていうジレンマはあったのだけど、久々のでんぱ組ワンマン、無茶苦茶楽しかった。楽曲においても、ここ最近はドツボな曲があまり

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PEDROが飛び込んできた夏~2019.08.01 DOG IN CLASSROOM TOUR@福岡DRUM Be-1

PEDROが飛び込んできた夏~2019.08.01 DOG IN CLASSROOM TOUR@福岡DRUM Be-1

BiSHの無口担当、アユニ・Dによるソロプロジェクト、PEDROによる初の全国ツアー「DOG IN CLASSROOM TOUR」福岡公演を観た。外は夕刻なのに殺人的猛暑。夏、それもジメジメとした鬱陶しい熱帯夜を描いた曲が多いPEDROを観るには最適な気候。そんなぬるい外気を置き去りにして、弾丸の如く過ぎ去った90分間であった。言葉数も少なく、本編の終わりはスパッと、アンコールもちゃっとやってぱっ

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