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ポップカルチャーは裏切らない

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”好きなものを好きだと言う"を基本姿勢に、ライブレポート、ディスクレビュー、感想文、コラムなどを書いている、本noteのメインマガジン。
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2019年2月の記事一覧

2019年2月の色々(Shiggy Jr./おやすみ日本/the pillows/BiS/デザイナー渋井直人の休日)

2019年2月の色々(Shiggy Jr./おやすみ日本/the pillows/BiS/デザイナー渋井直人の休日)

2.11 Shiggy Jr. LIVE TOUR 2019 -DANCE TO THE MUSIC-@福岡DRUM SON

テレフォンズ、米津玄師と大きめのライブ2連のすぐ後だったのだけど、全く目減りしないキラキラのポップショーだった。前半は、大人っぽくしっとりと踊らせる曲を並べて、後半に気が狂ったようにダンスナンバーをノンストップで畳み掛けるという、二面性で魅せてくる90分だった(ちょっと短

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2月のいだてん

2月のいだてん

駆け上がる面白さと連動して降下する視聴率、あぁ何ということだ。確かに攻めすぎた演出は多い、しかし分かりやすいものばかり摂取していてどうなるというのでしょう。どうせみんな雁首揃えてオリンピック観るんだからこっちも観ればいいのに!ね!

第5話「雨ニモ負ケズ」
この回でようやく第1話のラストシーンとリンクするという、足掛け1か月に渡る長い序章が完結。定型的な演出を一切行わないこのドラマ、その最初の到達

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冬の風に霞むプレイリスト

冬の風に霞むプレイリスト

夏、秋に続き冬も。年末のもあったんだけど、今回はあまりあったかくせず、極寒の日、吹雪で前も見えませんみたいな状況をイメージして選曲。

1.フジファブリック「the light」[AM1:00]
静かな夜の海辺を想起させる、8thアルバム『STAND』の終曲。バチバチなヒップホップトラックに荘厳な歌が乗ると、こんなにドキドキするとは。

2.羊文学「マフラー」[AM2:00]
夏の曲たちも抜群

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あの眩暈をもう一度~UNISON SQUARE GARDEN TOUR 2019「MODE MOOD MODE ENCORE」@ 02.15 Zepp Fukuoka

あの眩暈をもう一度~UNISON SQUARE GARDEN TOUR 2019「MODE MOOD MODE ENCORE」@ 02.15 Zepp Fukuoka

同じアルバムで2度ツアーを回るっていうのは、そのアーティストがそのアルバム好きすぎるだろ!っていう気持ちになって個人的に何だかときめくのだけど、今回UNISON SQUARE GARDENがキャリア初のアンコールツアーを敢行してくれた。昨年5月のツアーも行ったので、その時のセトリの美味しさも知っており、では今回はどこをどう変えるのか、興味深かった。ナンバーガール再結成の告知がなされたこの日、正直誰

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米津玄師 2019 TOUR/脊椎がオパールになる頃@2019.02.10 マリンメッセ福岡

米津玄師 2019 TOUR/脊椎がオパールになる頃@2019.02.10 マリンメッセ福岡



2019年初めて観た1万人規模の会場。彼のライブを観るのは2014年12月、米津玄師として通算3回目(!)のライブだった福岡DRUM LOGOS公演(音楽だいすきクラブに書いたライブレポがここに)以来、3年2カ月ぶり。ロックシーンを薄っすらと経由しつつも独自の進化を遂げながら茶の間に突き刺さり、2018年の国民的ヒット曲を生んでは、紅白歌合戦に出場するに至るまでのこの期間。全くもって想像し得な

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DISCOを止めるな〜2019/02/09 the telephones@佐賀RAG・G

DISCOを止めるな〜2019/02/09 the telephones@佐賀RAG・G

2000年代の後半くらいから2010年に差し掛かるくらいの時期に、これは見たことない感じだ!というような異質なバンドがたくさん出てきて新鮮な気持ちで音楽を楽しんでいた記憶がある。高校生だった当時は、BUMPやアジカンの流れにあるバンドに飽き始めていたので、andymori、ふくろうず、SEBASTIAN Xなどを愛聴していた。その中でも、the telephonesを聴いた時の衝撃は凄かった。どこ

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私立恵比寿中学「EVERYTHING POINT 5」

私立恵比寿中学「EVERYTHING POINT 5」

Base Ball Bear『ポラリス』に関してのエントリーで「Flame」について書く際に、"不在"ということをめちゃくちゃ考えた結果、ずっと封を開けていなかった私立恵比寿中学の2017年春ツアーのドキュメンタリー作品「EVERYTHING POINT 5」を観ようと不意に思った。そして観た。

2月になると思い出すのが、2017年2月8日。これが"推す"という感覚なのかと知り、何かにつけて語り

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こぐま座α星より愛をこめて~Base Ball Bear『ポラリス』

こぐま座α星より愛をこめて~Base Ball Bear『ポラリス』

好きなバンドを決める基準として「メロディが良い」「声が良い」「歌詞が良い」「演奏が良い」「立ち姿・佇まいが良い」の5項目があって、どれかがあんまり良くなくてもどれかが高ければその分好きになっていくわけだけど、全てがハイレベルで、ほとんど綺麗な五角形みたいなバンドにはなかなか出会わない。しかし初めて聴いた時からずっと高水準で居続けくれている希少なバンドもいて、それがBase Ball Bearなのだ

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