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【姿勢評価と分析〜なぜ姿勢は乱れるのか?〜スライド㉗・㉘なぜ評価を行うのか?㉙・㉚・㉛・㉜ 評価】

Shape-labで開催している「姿勢評価と分析〜なぜ姿勢は乱れるのか?」セミナーのスライドに解説文を加え、ご紹介しています。

スライド27

□スライド㉗

なぜ評価を行うのか?を考察していきます。

スライド28

□スライド㉘

なぜ評価を行う必要があるのでしょうか?

Shape-labでは、評価を行う理由として以下の3つをあげています。

①現状を知るため(目標ー現状=課題)

②比較・検証するため

③アプローチ方法を選択するため

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①現状を知るため(目標ー現状=課題)

クライアントは目的・目標をもって、トレーニングを行うと思います。
目的・目標があり、現状を把握することができれば、現在行うべきトレーニングが明確となります。(目標から現状を引いたものが、課題となる)


②比較・検証するため

・評価を定期的に行うことで調子がよかった時と比較することができます。
→調子がよかった時と比較することで、調子を落としている問題を考察することができます。

・評価を定期的に行うことで、現在行っているトレーニングプログラムの効果を検証することができます。

・理想の選手がいたとして、その選手と同じ評価をすることができれば、自分の問題点が見えてきます。

③アプローチ方法を選択するため

・①、②の理由から、自分の課題を見つけることで、アプローチ方法が明確になります。

スライド29

□スライド㉙

それでは評価を行なっていきます。

スライド30

スライド㉚

まず、Shape-labで行う姿勢評価のやり方を説明していきます。


①基準と比較

②左右差を比較

③感覚と実際の違い

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①基準と比較

背中がまるまっているとか、腰がそっているとか、感覚的に言ってしまいがちですが、基準を定め、基準と比較をして、背中が後弯しているのか、前弯しているのかを評価していきます。

②左右差を比較

基準と比較することに加え、左右で比較をします。
例えば、右腕と左腕が両方とも基準より内旋をしていたとします。
この段階で、どちらの腕も基準値ではないのですが、より内旋が大きくでているのは、どちらなのか?まで評価をしチェックシートに記入をします。

③感覚と実際の違い

トレーナーが評価をして、クライアントの頭部が右に傾いているように見えたとします。
しかし、クライアントに聞いてみると、頭部は全く傾いていないと答えたとします。
この場合、チェックシートには、「クライアントはまっすぐだと感じている(傾いていないと感じている)」トレーナーの評価では右に傾いているとチェックシートには記載をしてください。

*「顔が傾いていますね」など、先にトレーナーの判断を伝えず、クライアントの感覚を先に聞く(トレーナーの判断を先に伝えてしまうと、クライアントの感覚よりもトレーナーの意見を優先してしまうことがあるから)
→クライアントの感覚を優先する

*現象と原因は別 → 原因は何かわからない

例えば、肩がさがっているという評価をして、なぜ肩が下がっているのかを考察すると、肩甲骨の問題かもしれないし、胸郭の問題かもしれないし、骨盤の問題かもしれない。それぞれ問題の部位が特定できたとしても、原因はとなると、またいろいろな原因が考えられます。
今回行う評価は、肩が下がっているという現象だけを評価していきます。
問題や原因を特定するには、さらなる評価や考察をする必要があります。


スライド31

□スライド㉛

先ほどのスライドで、現象だけを評価していくと説明しましたが、【頭部】を例にあげて、具体的に説明をしていきます。


頭部が基準値でないとしたら、どのようなズレが考えられるでしょうか?

考えられるズレを矢状面・前額面・水平面で見ていきます。

○頭部の矢状面での動きは、屈曲・伸展、前方移動・後方移動
(前方移動とは、頭部が傾かず、そのまま地面と平行で前方に移動すること。後方はその逆)

○頭部の前額面での動きは、左右への側屈、左右への側方移動
(側方移動とは、頭部が傾かず、そのまま地面と平行で速報に移動すること。)

○頭部の水平面での動きは、左右への回旋


頭部の動きは、これらの動きもしくは組み合わせしかありません。

評価の際は、パターンわけするのではなく、それぞれの部位が基準値と比較をし3面でどのような状態になっているのか?上記の動き(ズレ)を評価していきます。


スライド32

□スライド㉜

①問題ないという評価もある
 →長時間見てもわからない場合は問題がない

②なるべく同じ姿勢で評価を行う

③後日評価結果を見た時、評価した結果がわかるように、チェックシートに記入する
 →右・左に注意

④他の部位との関連を考えながら評価を行う

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①「問題ない」という評価もある

クライアント役とトレーナー役に分かれ、評価を行います。

その際、トレーナー役の人が、何分もクライアント役の人を見続けていることがあります。

トレーナー役の人は、この人が基準値通りなのか?基準からズレているのか?判断できず見続けているようです。

実践では、何分見てわからなければ、基準値だと割り切りましょう。1mm2mmのズレを見つける必要はありません。

(特にセミナーでは、問題を抱えていないトレーナーを評価するので、ほとんど問題はでてきません。)

評価を行うと、「必ず基準値からズレているはず」という思考が働きやすいのですが、「問題ない(基準値である」」という評価もあることを知りましょう。

②なるべく同じ姿勢で評価を行う

なぜ評価を行うのか?の項目でもあげましたが、評価の目的の1つに「比較をする」があります。

去年と今年を比較する際、同じ姿勢で評価を行わないと、比較をすることができません。

例えば、立位姿勢で足を揃えて評価を行ったのか?こぶし1つ分の幅で評価を行ったのか?統一をしましょう。

③後日評価結果を見た時、評価した結果がわかるように、チェックシートに記入する

評価結果をチェックシートに記載しますが、記入しているときは理解できても、後日見た時にわからなくなることがあります。
特に、右腕なのか?左腕なのか? クライアントから見て右なのか?トレーナーから見て右なのか?左右は間違えやすいので気をつけましょう。

④他の部位との関連を考えながら評価を行う

各部位ことに評価をしていきますが、余裕がある人は他の部位との関連を予測もしくは考察をする

例:
①評価をした結果、胸郭が後弯している。
運動連鎖から考えると、肩甲骨は外転していると予測。

②評価をした結果、胸郭が後弯している、肩甲骨は正常ポジション。
運動連鎖から考えると、肩甲骨は外転しているはずだが、結果は正常であった。肩甲骨内転筋群が短縮・外転筋群は伸張されている状態であると考察。

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