見出し画像

ひきこもり✖️音楽で、当事者の思いをみんなに伝えたい!

ひきこもり当事者、家族、支援者の思いをみんなに伝えるラジオ【ひきこもりVOICE STATION】♯3、ラジオ音声を全文書き起こしました。

生きづらさ系・表現イベント『布団の中のアーティストプロジェクト』を
主催している元ひきこもりの自称「惨敗王」の シンガーソングライター 
哲生さんにお話を伺いました。
※音声で聴きたい方は、コチラから!

パーソナリティ:高橋みなみ                      ゲスト:元ひきこもりの自称『惨敗王』シンガーソングライター哲生さん      取材構成:山田英治(社会の広告社)

高橋みなみさん「ひきこもりボイスステーション。この番組はひきこもり当事者、家族、支援者の声をみんなに伝えることで誰もが生きやすい社会って何だろうって考えてみたりお話ししてみたりする番組です。皆さん、こんにちは。ひきこもりボイスステーション、パーソナリティの高橋みなみです。今回はひきこもりの自称『惨敗王』として活動されているシンガーソングライター哲生さんに来ていただきました。哲生さんは生きづらさ系表現イベント『布団の中のアーティストプロジェクト』の主催もされています。哲生さん、初めまして。よろしくお願いします」

哲生さん「初めまして、よろしくお願い致します」

高橋さん「お名前とか肩書きとか、いろいろと情報量が凄すぎて」

哲生さん「すいません」

高橋さん「聞きたいことがたくさんあるんですけども」

哲生さん「では、今日はその説明で2時間お願いします」

高橋さん「ちょっととんでもない人来ていますよ。これ。いろいろ聞きたいなと思っているんですが、まず生きづらさ系表現イベント『布団の中のアーティストプロジェクト』とは、一体どういったものなんでしょうか」

哲生さん「はい、私自身が14から20歳ぐらいまでひきこもりで、その頃に人と話すのが苦手だったんですけど、音楽とか表現を通してだったら人とつながれたりしたので、今ひきこもってる人とか生きづらさを持ってる人が、表現や絵や音楽などでつながりを持てたり、自分の気持ちを表現できたりができるようなイベントをやりたくて、2014年から始めております」

高橋さん「哲生さん自身、音楽はもともとすごく好きだったってことですよね」

哲生さん「そうです。元々は14歳までは野球少年だったんですけど」

高橋さん「バリバリ体育会系じゃないですか」

哲生さん「そうですね。ダラダラするやつが嫌いだ、みたいな感じで」

高橋さん「メチャメチャ体育会系ですよ」

哲生さん「その頃まではね。そういうスポーツとか好きだったんですけど、ちょっと色々あってひきこもりました。その頃にちょうどX JAPANのhideさんという人が亡くなり、ライブ映像を見て、その音楽自体にも感動したんですけど、そのXのコンサート見ている子たちがボロボロとすごく泣いていて、その泣いてる人を見て僕も泣くみたいなことがありました。その子達もすごくいろいろ、俺と一緒でなんか生きづらさとか辛い思いしてるからこんな泣いてんのかなっていう」

高橋さん「音楽が刺さって」

哲生さん「はい、音楽が刺さって。そこから音楽好きになりました」

高橋さん「X JAPANがきっかけだったんですね。X JAPANってあのかっこいいイメージが強いんですけど、哲生さんご自身のお隣に、もふもふ系のぬいぐるみがありまして」

哲生さん「僕、布団ちゃん」

高橋さん「ちょっと待ってください、X JAPANと全く遠いところから出てきましたよ。布団ちゃんって言っていましたけど」

哲生さん「X JAPANもハイトーンなんで。『はい、僕ね、布団の中のアーティストのイメージキャラクターの布団ちゃんっていう子なんだ』」

高橋さん「そういうことか。イメージキャラクターの布団ちゃんなんですね」

哲生さん「でも、ラジオだから僕の可愛さ伝わんないね」

高橋さん「大丈夫、私には伝わっているよ」

哲生さん「良かった〜」

高橋さん「ただ、後ろでしゃべっている哲生さんがすごく気になるけど」

哲生さん「気のせいです。はい」

高橋さん「可愛いですね。そのキャラクター」

哲生さん「可愛いっていうと調子乗るんで。布団ちゃんも」

高橋さん「布団ちゃんが抱えているこのハートは?」

哲生さん「心の風通しを良くしようっていうのがアーティストのコンセプトなので、心っていうことと、あとでちょっとお伝えするんですが、私は実は、哲生自身がいぼ痔なんです」

高橋さん「今、ちょっと違ったことでむせました、すいません」

哲生さん「すいません」

高橋さん「あの、それは聞いて大丈夫ですか、哲生さん」

哲生さん「一応公表しておりますので。今日の椅子、このスタジオの椅子がすごく良くて良かったです」

高橋さん「結構硬めですけど大丈夫ですか」

哲生さん「いや、いぼ痔に優しい椅子で。それはいいとして、布団ちゃんもちょっといぼ痔で後ろに絆創膏を」

高橋さん「絆創膏ついている。すごい徹底されている。キャラクターが可愛い」

哲生さん「実際に布団ちゃんに会いたい方は、布団の中のアーティストというイベントに来てくださいということで」

高橋さん「そこに行けば布団ちゃんに会える」

哲生さん「そうですね。どんだけ可愛いのかが分かると思いますんで」

高橋さん「いやぁ、めちゃくちゃかわいいんですよ。白くてもふもふしているんですけど。お話戻りますけども、哲生さんが音楽を通じてX JAPANとまず出会い、感動し、どんどんきっと音楽について造詣を深めていくと思うんですが、音楽を通して仲間たちと出会って行ったそうですね」

音楽雑誌のメンバー募集で仲間と繋がった


哲生さん「そうですね、やっぱり不登校とかひきこもりになると、学校では話せないんですけど、でもその頃バンドをやりたかったんでメンバーを探すわけなんですよ」 

高橋さん「どうします、メンバー探し」

哲生さん「どうしようねってことで、バンド雑誌の裏の後ろの方にメン募というのが、昔あったんですよ」

高橋さん「ギター募集してますみたいなやつですよね」

哲生さん「ギター以外募集みたいな感じだったんですけど」

高橋さん「もう全募集で」

哲生さん「はい。一人だから。そこに昔はもう個人情報も無視で、電話番号や住所とかが載っていたんで。そこに電話をして、いろいろな人と何々駅の交番前で今日会いましょうみたいな。普通だったら僕は話せないんですけど、やっぱり共通の音楽とかが好きだから、それで初めての人とスタジオで会ったりとかして。学校以外のところで自分の世界というものができ始めて、学校ではすごく暗く、いるのかいないのか分かんないような人間だけど、なんかクラスメイトのみんなと違う世界を俺は持ってんだぜ、みたいなちょっとした優越感が、よく言うと自己肯定感みたいなものが、できはじめて行きましたね」

高橋さん「学校って、学生の時は一つの世界じゃないですか。そこでうまくいかなかったらと思っちゃいがちなんですけど、ちょっと一歩外に出てみると、違ったコミュニティ一杯あるじゃんって」

哲生さん「そうですよね」

高橋さん「それをまさに今、音楽を通して気づかれたっていうことなんですね」

哲生さん「そうですね」

高橋さん「どうですか、いろんな人と音楽の話を通じて、バンドも組まれたっていうことなんですか」

哲生さん「20歳ぐらいから25歳ぐらいの時は、歌ではなくギターだけでバンドを組んだりとか」

高橋さん「ギター担当というか」

哲生さん「はい、ギター担当です」

高橋さん「楽しかったですか。その関係性というか」

哲生さん「関係性は、その当時は下手くそとか言われたりして、いろいろつらかったこともあったんですけど、でも全部含めて楽しかった時期ですね」

高橋さん「そうなんですね。最初に元ひきこもりの自称『惨敗王』として紹介させていただきましたが、そのニックネームは学生時代のところから来ているということなんですか」

哲生さん「まあ、それが原風景でもあるし。オーディションとか受けていたんですよ、一時期。音楽で食って行きたいってなって。オーディション受ける度に落ちてって感じで、悔しくて家でざんぱーいって言っていたんですよ。ギター持ちながら、負けたぜ、惨敗、ジャーンとかって。それで『惨敗』っていう曲ができて。惨敗って曲を歌っているから、お前は惨敗王だなとか言われ始めて」

高橋さん「そういうところから来ているんですね。私もオーディションめちゃくちゃ落ちていたんで」

哲生さん「そうなんですか。じゃあ、惨敗王だったんですか」

高橋さん「惨敗ガールだったかもしれない。ああいう時って本当に何で落ちたか分からなかったりするので、あの気持ちを音楽に乗せて吐き出すって気持ちいいですね」

哲生さん「そうでしたね」

高橋さん「まさかそこで、一曲できるとは。そして布団の中のアーティストっていうことなんですけど、こちらはどんな方が参加されているんでしょうか」

哲生さん「最初はひきこもりイベントということで銘打っていたんで、ひきこもりの人が主体で、今も割とそうなんですが。でもイベントを続けてくるうちに、ひきこもりじゃなくても例えば、その辺の丸の内のイケイケな感じのOLさんも、実はうつでクリニック行っているんだよねとか、そういう実はっていう人が結構いて、一見普通っぽく見えても。だから今は、そういうちゃんと働いている人も来たりしていますね」

高橋さん「ほんとコミュニティが広がって行っていますね」

哲生さん「その割にはイベントの集客数がすごい平行線なんですけど」

高橋さん「いやいや、ここからですよ、今コロナ禍ですから」

哲生さん「そうですね」

高橋さん「参加されている皆さんからの反応もあるんじゃないかなって思うんですけど、いかがですか」

哲生さん「そうですね。そういうふうにイベントで自分を表現して、心の風通しが良くなったっていう感じの人もいるし、イベント後に打ち上げみたいのもやってるんですけど、表現とか音楽ができなくても聞きたくて来て、人と話したいからって感じでつながったりとか。結構実はそういう生きづらさを持っている人って、すごくしゃべりたいって人も多くて。哲学や政治とか難しいこともすごく勉強されてる人が多いんですよね。そういうことを語りたいって人もいるし」

高橋さん「そうなると、アーティストとしてもちろんステージ上で表現される方もいれば、普段の生活の中で生きづらさを感じていて、ちょっとお話ししたいんですみたいな感じで参加される方もいらっしゃるんですね」

哲生さん「そうですね、そういう人の方が多いかもしれないですね」

高橋さん「そうなんですね。どんどんどんどん、ゆっくり広がっていっているんじゃないかなと思うんですけど、布団の中のアーティストプロジェクトで目指されていることというのは何でしょうか」

お笑いとか音楽とかエンターティメントを通じて

ひきこもり当事者の思いを伝えたい

哲生さん「お笑いとか音楽とかエンターテイメントっていうのは、ひきこもりの話を聞いてくださいというと、興味ない人からすると、偏見を持って見たりチャンネル変えちゃったりする人もいると思うけど、例えば音楽だったら音楽が嫌いな人って大体ないと思うし」

高橋さん「そうですね」

哲生さん「音楽自体を見て、その音楽とかエンターテイメントを通して生きづらい人の気持ちとかを知ってもらうとか、そういうことを目指していますね」
 
高橋さん「音に乗せて、その人の気持ちが乗っていると、話しているよりも伝わったりとか、スッと入ってきたりしますよね。そういうことなのかなと思いましたね。そして本日なんと、こちらのスタジオで曲を披露してくださるんですよね。いいんですか」

哲生さん「嫌だって言っても良いですか?」

高橋さん「嫌だって言ってもやってもらいます」

哲生さん「すごい、怖いですね」

高橋さん「いやでもさっき、ここのスタジオで会う前に、美声が漏れてましたからね。リハしていましたよね」

哲生さん「声、聞こえました?」

高橋さん「完璧リハしていましたよね」

哲生さん「その声は幽霊じゃないですか」

高橋さん「嘘でしょ?」

哲生さん「このスタジオにいるかもしれない」

高橋さん「ちょっといそうだけど。いそうだっていうのもあれだけど。今日はどんな曲を披露してくださるんでしょうか」

哲生さん「『母の手作り』という題名で、ひきこもりの頃の気持ちを歌にしたという感じです」

高橋さん「それは当時作ったんですか、それとも大人になってから」

哲生さん「それは、大人になってからなんですけど、ちょっと気になりますね」

高橋さん「楽しみです。是非歌って下さい」

哲生さん「じゃあ、哲生作曲、作詞の『母の手作り』聞いてください」

♪<母の手作り>
公園で遊んでる子供の笑い声
ブランコが風に揺れて軋む音
それはこの暗い部屋にも聴こえてる
それはこの暗いぼくにも聴こえてる

あの頃に帰りたいな そんなこと思いながら
今日も学校を休みます

布団の中で思い出すのは 他所行きな目のクラスメイト達

平日の昼のバスは穏やか 
老人達が静かに座ってる
この空間には競争も強要も
意地悪さえもない様に思える

老人になりたいな そんなこと思いながら
今日も学校を休みます

引き返すんだ 下り電車で
もう帰るんだ 母の居るとこへ

クラスメイトに見せない顔を知っているのは

温かいのは 母の手触り 母の手作り
今はそれしかない
1人きりなら 引きこもらない
1人きりじゃない
母の手作り だけど手作り いつかは冷めていく♪

哲生さん「ありがとうございます」

高橋さん「ありがとうございました。いや、哲生さん、メチャクチャ良い声してますね」

哲生さん「いやぁ、幽霊の声でしたね」

高橋さん「幽霊だとしたら、はっきり聞こえすぎですよ。最初のウィスパーというか、語っているところから転調して一気にガットいくとことか、まさにX JAPANを彷彿とさせる感じがしました」

哲生さん「やっぱり昔聞いてたものが自然と出ることはあるかもしれないですね」

高橋さん「かっこよかったですね。その中でもね、哲生さんが感じられていたことが、したためられてるなーっていう風に思いましたね。お家の中で感じ取っていた外の世界の日常の空気感だったり音であったりとか、ただ最後の方で母の存在っていうものが出てくるじゃないですか。一人きりならひきこもらないっていうのがすごく気になったんですけど、どういった思いだったんでしょうか」

哲生さん「ひきこもっていても、ずっと母がいるっていう安心感はちょっとあったんですよね」

高橋さん「そうですか。そのお母さんの存在っていうのは何でしょう、年を重ねるにつれてちょっと変わってきましたか。その当時と今とでは」

哲生さん「やっぱり年をとるにつれて母も人間なんだなって思うんですけど、当時は元々ひきこもったきっかけがアトピーだったんです。そのアトピーの薬を塗ってくれたことや、その塗ってくれた時の手触りが優しいものだったんですね、自分の中で。クラスメイトや社会とかが敵で信頼できなくて、その時の手触りだけしか自分の中にないなっていうことを、すごく思っていた時期で」

高橋さん「それがまさに、この母の手作りという歌詞に反映されていったということなんですね」

哲生さん「そうですね」

高橋さん「歌われているといろんな想いがめぐってくるのかなと思うんですけど」

哲生さん「そうなんですけど、この曲を人前で歌ったのも3年ぐらいぶりで」

高橋さん「そうなんですね、そんなにお久しぶりに」

哲生さん「歌わないようにしていたんですよね。なぜかというと、ひきこもりの人や生きづらさを持っている人たちと結構話していくうちに、母親や親と関係が悪い人が結構いることがわかってきたんです。そしたら、その人の前でこういう曲を歌うと、どういう思いがすんのかなと思って、これはあんまり合わないのかなっていう、人に聞かせるのに。だけど今回何か1曲歌わせていただくことになりまして、この曲なんかいいんじゃないとスタッフの方に言っていただきまして、僕も結構忘れてたぐらいで」

高橋さん「そうですか」

哲生さん「歌詞なんだっけみたいな」

高橋さん「ちょっと思い出さないとみたいな」

哲生さん「自分の映像を見てコピーしました。練習しました」

高橋さん「過去の自分をちょっとコピーするっていう。そうだったんですね。私、聞かせて頂いて、いろいろ受け取るメッセージということもありましたし、家族の存在は、なかなかうまくいかないという方々もたくさんいらっしゃいますけれども、ただ切っても切れないという、その母の存在っていうものの大きさが、すごく楽曲から伝わってきて。だから是非また機会があったら歌っていただきたいなと」

哲生さん「そうですね。またレパートリーの一つに加えようかなと」

高橋さん「3年越しの復活ですね。『母の手作り』」

哲生さん「ありがとうございます。良い機会をありがとうございます」

高橋さん「とても素敵な楽曲でした、ありがとうございます。いろいろお話し聞いたら、哲生さんの布団の中のアーティストプロジェクト、まだまだ広がっていきそうな感じがしました」

哲生さん「そうですね。ずっと平行線ではあるんですけど、海のように平行線なんですけど、ずっと続けているし、何か僕自身がやっていないと駄目になっちゃうっていうのがあるんで、一番は、やっぱり自分自身のためということがあるので、やっていきたいですね」

高橋さん「でも、自分自身のためにやったことが、誰かのためになっているって実感も、きっとありますよね」

哲生さん「そうですね。それが一番良いパターンと言うか、はい。何か最初に始めた時は、僕がひきこもりから抜け出して、ひきこもっている人を救うんだというような、変なヒーローみたいな感じで思っていたんですけど、やっていくうちに、自分がまだなにか傷ついてる傷が癒えてないし、ひきこもってたときのコンプレックスや劣等感があるんですけど、それがイベントを計画することで一つ一つ自信になっていくんです。だから、それは自分のためになるし、人にも何か良い影響があれば、一番いいなと思ってます」

高橋さん「皆さんに良い影響があると思います。すごくつながっていって、皆さんの吐き出す表現する場所になってるんじゃないかなと思うので、このコロナ禍で大変な思いもされていると思うんですけど、是非今後とも続けていただければなと思いました」

哲生さん「一応2月19日に関内の泰生ポーチというところでイベントがありますので、詳細や随時情報はブログで。ブログは布団の中のアーティストと検索して頂くと、だいたいgoogleで一番最初に出てくるのが、布団の中のホコリとか」

高橋さん「布団関連のものが」

哲生さん「はい。布団のホコリ、ニオイ、カビ、その後がアーティストなんで。大体。4位ぐらいでアーティストなんで、皆さん検索して1位にしてほしいです」

高橋さん「布団の中のアーティストと検索していただければ、ということですね。そちらで見ることができます。さあ、そういうことで、最後にお聞きしたいのが、哲生さんが音楽に出会ったことで仲間とつながれることができました、こうして自分の居場所を手に入れられたと思うんですが、生きづらさを抱えたまま、まだそこにつながれていない方達にメッセージを送るとしたら、どんな言葉になるんでしょうか」


ギターは社会参加のためのパスポート!?


哲生さん「そうですね。今は結構、居場所とかそういう方たち向けのスペースみたいなのがネットで検索できると思うので、そこに行くというのがいいと思うんですけど、でもそこに行って結局話せなかったら、それこそ惨敗な記憶になっちゃうので、音楽でもいいしアニメとかでもいいし、自分が好きなものを共通でシェアできるような人と会うことが一番良いような気がします。僕も、音楽とかギターで、ただの等身大の哲生だったら、そういうライブハウスに飛び込めなかったと思うんですけど、ギターというパスポートみたいなもので、ギターを弾いている哲生として行く感じだと、人と話したり存在を確認されやすい感じなので、そういう好きなものをパスポートがわりにして、いろんな所に飛び込んで行けたらいいなと思っています」

高橋さん「パスポートっていい言葉ですね」

哲生さん「自分でも今ちょっと酔いしれました」

高橋さん「良い言葉見つけたみたいな」

哲生さん「これメモっとこうみたいな」

高橋さん「これで一曲いけますよ。パスポート」

哲生さん「新曲発表します」

高橋さん「楽しみにしています。でも本当にそうですよね。自分で飛び込むと怖いところも、アニメ好きとか高橋みなみとか何か共通のものや掲げるものがあったら、飛び込むことができるかもしれないですね」

哲生さん「そうですね」

高橋さん「ちょっといい名言が飛び出しました。今回パスポートでございます。新曲、楽しみにしています。ということで、本日はお話頂き、そして演奏の方までありがとうございました。今回のゲストは元ひきこもりの自称『惨敗王』シンガーソングライター哲生さんでした。ありがとうございました」

哲生さん「ありがとうございました」

画像1

布団の中のアーティストプロジェクトYouTubeチャンネル
https://www.youtube.com/channel/UCb5fpnBTP1Z7DfjV6C0rx4Q

◆イベント開催 2021年1月16日13時スタート!
『ひきこもりVOICE STATION』公開生配信! (パーソナリティ高橋みなみ)
視聴登録はコチラ https://www.asahi.com/ads/hikikomori-voice-station/

◆『ひきこもりVOICE STATION』 公式WEBサイト 
https://hikikomori-voice-station.mhlw.go.jp/ (2021年1月14日公開予定)
 
◆TOKYO FMサンデースペシャル『ひきこもりVOICE STATION』放送決定!
(2022年2月13日19:00~19:55)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?