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無給のプロゲーマー問題 - 理論的背景

こんにちは。社畜のネルです。

最近話題になっているプロゲーマーの給与問題です。その背景にある理屈を解説します。

社畜さんには時間がないので、雑コラで解説します。題材は随時募集しています。Twitterなどからどぞ。

家電量販店での値引き合戦

値引き競争というと、家電量販店のイメージがあるかたも多いのではないでしょうか。

まずは、なぜ値引きが行われるのかを考えてみましょう。

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同じ商品だと、安いほうが一方的に売れます。

特別な理由がないかぎり、1円でも高いと1つも売れません。

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1円でも高いと1つも売れないので、極論では、利益が1円になるまで値下げ競争が続きます。

同じ価格だと、半分ずつ売れると考えらえれます。

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値下げするかどうかをまとめるとこうなります。

相手が割り引いた場合:

自分が割り引いていないと、自分の商品は一切売れません。だから、相手が割り引くなら自分も割り引かないといけません。

相手が割り引かなかった場合:

自分だけ割り引けばたくさんうれます。だから、相手が割り引かなかったとしても割り引いておくのが得です。

このため、相手がどうであれ割り引いておいたほうが得なんです。お互いがそう考えるから、お互いに「安くしか売れない」状態になります。

家電量販店同士が協力したら?

つぎに、他社と協力しない理由です。

すぐに疑問に思うのが、値下げしない約束をしたらどうか?ってことです。

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残念ながら(?)協力して価格を上げる行為は、法律で禁止されています。

解決策: 現実で起きていること

理屈上は赤字ギリギリまで値下げが行われますが、現実ではそうはなりません。

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今日の利益を増やすために値引きをすると、明日も明後日も値引かなくてはならなくなります。

そんなことはお互いにわかっているので、無意味な価格競争はしません。

割り引くときは、あらかじめ期間を決めた「セール」だけなんです。来週は割り引きませんよって、事前に宣言してから割り引くんです。

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また、現実には全く条件で売っているわけではありません。

そもそも商品が違ったり、高くても近い店で買ったり、価格以外にもいろんな条件があります。

プロゲーマーの無給問題

本題です。

プロゲーマーの無給問題も、仕組みとしては、値引き合戦と同じです。

給与を払わないチームやオーディエンスが悪いかのように言われますが、理屈上は「無給でもいいからプロになりたい」というゲーマーがいるからなんです。

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無給でもよいという人がいるから、企業側としても「無給でいいって人もいる中で、君に金を払わないといけない理由は何?」といった態度になってしまいます。

全員が「給与をもらえないならチームには入りません」という毅然とした態度をとれば、無給のゲーマーはいなくなります。

オーディエンスに、「無給でもよいと言っているような人は応援しない」くらいの覚悟がないと、無給プロゲーマーの問題は解決しないかもしれません。

すこし難しい解説

これは、囚人のジレンマという有名な理論です。

この理論の難しいところは、「利益が減るから価格競争は悪い」という結論ではなく「企業の利益が減るから消費者にとって好ましい」という結論なところです。

悪いものではないため、法律などで規制ができないわけです。むしろ、法律によって規制しないことによって、消費者を守っているといえます。

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