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コロナ関連トークから受ける違和感

コロナ関連といっても、政治的な話でも、倫理的な話でも、ましてや医療関連の話でもありません念のため。

新型コロナウィルス感染拡大を受けて、主婦自身の、あるいは対主婦トークで出てくることの多い「三食ごはん作るのすごく大変問題」に、いつもひっかかりを感じるというお話。

たとえば、今日テレビに出ていた女性タレントさんが「ステイホーム中、三食ごはん作るのがすごく大変で」と言っていたときも少しモヤモヤした。大変なら作らなくたっていいんだよ、と思っちゃうのだ。

むしろ、なんでみんなそんなにも真面目にご飯作るのか

そう考えると、それはやっぱり、わたしたちのなかに主婦が家族のために三食ごはん作ることがあたりまえという感覚があるからだろう。周囲からもそう思われているし、それ以上に自分自身にそういう思いが染みついているのだ、おそらく。

わたし自身もこの数カ月間に何度か、ご家族が在宅ワークしているなら、ごはんづくりが大変ね、というようなことを言われた。

でもわたしは、家族がステイホームしていようがいまいが、基本的に夕食しか料理しない。朝食は夕食の残りもので済ませるし、昼食はそれぞれ勝手に適当になにか食べる(わたしはたいていトーストとコーヒーなどを好きな時間に食べている。)で、夕飯は新たに米を炊き、汁物を作り、主菜と副菜を1品くらいずつ作るのが通常モード。

これくらいの夕食を作るだけでも1時間半はかかるし、そのために冷蔵庫の在庫を考えつつ買い出しも必要だし、今日は三人分必要とか四人分必要とか、食事をする家族の好みとかも考えなきゃならないし、さらに調理するともれなく後片付けもついてくるので、これを毎日やっている自分をものすごくえらいと思っている

逆に言うと、これ夕食だけだからできるのであって、一日三回はとてもできない。やるとすれば、なんでも手伝ってくれるアシスタントが必要。さもなくば夕食一回分の労力を一日三回で割って、すべて三十分以内でできるような簡単なものにするとか。

みんなもそんなに真面目に料理するのやめて、できるだけ省けるところは省いたらいいと思うんだ。なかなかそうもいかないとわかってるし、わたしも最初から夕食だけ作っていたわけじゃない。かつては子どもたちのお弁当作りもしていたし、子どもが小さいときは夏休みとか昼食も作っていたしね。

でも、いまのように「夕食だけちゃんと料理する」ようになったら、料理が楽しくなった。料理って単純に調理するだけじゃなく、メニュー考えて、食材そろえて、料理して、後片付けして、といろんな要素でなりたっているから気力や時間がないときは負担でしかない。コロナで家族が家にいるなら、一食は別の人が担当したり、朝食はアメリカみたいにシリアルって決めたっていいと思う。

料理ってすごく大変だから、周囲は主婦がそれをやることを当然視しないで欲しい。主婦自身もまずは自分が意識改革して、やるところとやめるところメリハリつけてみたらどうだろうか。たぶん、みんな真面目過ぎなんだ。わたし自身もどちらかといえば真面目タイプだから、すごいシンパシー感じるんだけど、真面目過ぎると自分で自分の首しめちゃうから、ホント気をつけて欲しいんだ。

プレッシャーは見えないウィルスだけでじゅうぶんだよ。


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