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醤油と塩で食べる牡蠣たっぷりのカキオコにシビれる

「たまにゃ〜夜の上野に飲みにでも行くか」と、仲間二人と繰り出した。

とはいえ、この日はサッカー部の活動で夜九時になってしまっていたので、たいがいのお店は閉まっている。

本当は松屋の横にある焼きそば専門店に行きたかったのだが、残念ながら閉店していたので、ちょっと高級だけど「親子丼のアタマ」だけをツマミに飲める「伊勢ろく」にでもいくかぁ、とふらふらアメ横を歩いていた。

しっかし夕飯を求めてアメ横をさまよう日が来るとは思わなかったなあ。
普段は夕飯は適当に済ませるか、会食が入っているので、ふつうに仲間と会社の近所に飲みに行くのは久しぶりだった。

「焼きそば食いたかったなあ」と愚痴りながら歩いていると、ふと目についた地下一階のお好み焼き屋の看板。

こんな時間に初見の店に行くというのは正直怖い。せっかくサッカー部の子どもたちの成長を感じていい気分なのに、台無しになったらどうしよう。しかしお好み焼き屋さんなら当然焼きそばもあるはず・・・どうするか・・・

一回通り過ぎて、それでも頭の中にさっきの看板がフラッシュバックしてきた。
記憶の中の看板の脇にあまの目にしないキーワードを見つける。

「カキオコ」の文字があった。
え、まさかあの「カキオコ」が食えるのか!?ここで!?

慌てて戻ってみると、たしかにカキオコと書いてある。

カキオコとは、岡山のご当地B級グルメである。
牡蠣を贅沢に使ったお好み焼きで、どうも広島でいう「お好み焼き」に牡蠣が入ったものとは根本的に別物らしい。

山口譲二の漫画で読んで、いつか食べてみたいと思っていたのだが、岡山にあまり用事がなく、チャンスに恵まれなかった。

さっそく中に入ると、たしかにカキオコがある。1200円だった。

それでも「別物」というなら、まずはお好み焼きと比較しなければならない。広島流お好み焼きをまずオーダーし、ワクワクしながら待つ

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おお。これは!

ちゃんと薄い皮と卵で具材のキャベツと焼きそばを挟んでいる。
広島風というと焼きそばの上にお好み焼きを乗っけたもの、という勘違いが横行しているが、それはモダン焼きであって広島風のお好み焼きではない。

この店は、カキオコも広島風お好み焼きもちゃんと作り分けてる!
これだけでテンションが上がるのである。

また、お好み焼きは作ってからもってきてくれるスタイル。

さあそしていよいよカキオコのターン!
そこで我々取材班は、とんでもないものを目にする!!

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これはナンダーーーーー!?!?!?!?!?!?

ビックリとハテナの渦が我々の脳裏に浮かんだ、新潟出身と埼玉出身と東京出身の三人には、これがなにかわからない。

どうもこれがカキオコらしい。
しかし衝撃的だったのは、その次のセリフだった。

「何もつけなくても味はついてます。醤油か塩で召し上がり下さい」

な、なんだってーーーー!!!!ΩΩΩ

かつてこういう形状のもので、醤油や塩で食べた経験のない東日本出身者には、あまりにも高すぎる敷居。卵焼きって醤油かけて食べるんだっけ?いや、寿司の玉には醤油つけないよなあ・・・そもそも玉子って生卵以外で醤油をかけたことないかもしれない。

しかし、従いましょう。それが備前の国の掟ならば。

断面には牡蠣がびっしり!何個も何個も入ってる。これだけでテンションが上がりすぎて撮影するのを忘れた。ぜひ読者諸氏の目でお確かめいただきたい。ものすごいインパクトである。

そしてまずは何もつけずに・・・う、美味い!!!

牡蠣の滋味が口中にふわっと広がり、もともとの牡蠣の味が堪能できる。確かにこれにソースをかけたら牡蠣の味がぶち壊されてしまう。牡蠣そのものが持つ甘味が十分なアクセントになっていて、しかもこの玉子には牡蠣の出汁も入っている。

塩や醤油をつけて試してみると、さらなるアクセントが加わって美味い。

「これ・・・めちゃくちゃ旨くないですか?」

埼玉出身が動揺しながら言葉を発した。

「すげー美味いっすね」

東京(中野)出身が激しく同意する。

うーむ。人生で食に驚いた経験は数あるが、ここまで驚いたのは久しぶりだ。

「もう一個注文しましょう!」

と興奮する埼玉。いや、待て待て。おれは焼きそばを食いに来たんだ。

というわけで、オムそばをチョイス

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オムそばはねー。新潟から上京してきて、調布に住んだときに初めて行った後楽園ショッピングセンターで食べたときに衝撃を受けたんだよね。好物。ハッキリ言って好物。

これも順当に旨く、「もう一品いこう」となって、チョイスしたのが「カニ味噌もんじゃ」

もうこの店に対する信頼感はマックスまで高まり、どんな奇妙なメニューでも美味く仕上げているに違いないという確信があった。

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蟹の身が贅沢に使われていて、イカとかホタテとか、海鮮もんじゃで使われる具材が間を支えている。

「ここはオレにやらせてくださいよ」

と中野出身が言うので「まあ江戸っ子だしな」と任せてみると、まさかの具材を切り刻まずにそのまま出汁を投入。ほう、それが中野スタイルか・・・と思って見守っていると・・・

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だめじゃん!

店員さんにも「ダメですよ刻まないと」と注意される。

「おまえ、いったい何年ぶりなんだ、もんじゃ」

「いや、20年ぶりくらいで・・・」

だめじゃん!中野!

仕方ない。ここはフルバックの俺が最後のタックルをキメる!

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まざったところでカニ味噌を投入!
なんとか完成すると驚きの展開が!

なんとカニの香りがフワッと全体に漂い初めたのだ。

「これは・・・カニだ」

もんじゃマジック!

カニ味噌って寿司ネタとしてはそんなに好きな方じゃないんだけど、もんじゃに入れるとこんなものに仕上がるとは!

三人で四品はもうお腹いっぱい。

「カキオコもう一回いきましょうよ」と食い下がる埼玉だったが、そんなに食えないので捲土重来を誓ってお店をあとにした。

アメ横にある焼き物の聖地。

また行こう


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