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テルミン

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ロシア生まれの世界最初の電子楽器・テルミン。 主に所有しているテルミン(moog THEREMINI、学研 テルミンPremium)の話題。
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THEREMINIに隠し波形があった!

先日moog THEREMINIの音作りについて投稿しましたが、その後海外のフォーラムを読んでいたら驚くべき内容が… 上から8番目の書き込みで、Gary Honisさんという方が、自ら作成した音色ライブラリーを公開されているんですが、ここにさり気なく"all using the 12 hidden waveforms"とありました。 つまり、THEREMINIにはデフォルトの7波形以外に、12個の「隠し波形」があったんですよおおおお!!(©ターザン山本) Honisさん

テルミン史が激変?検証“Good Vibrations”

素朴な愚問「テルミンが使われた代表的な曲は?」という質問に、ビーチボーイズの”Good Vibrations”を挙げる向きも多いと思います。 ビーチボーイズが三度の飯並みに好きなボクチンも、そんな回答をしていたことがあります。 しかし、三度の飯以上にテルミンへ熱を入れてしまうと、ちょっとした疑問が湧いてくるのです。 「こんな綺麗な音色のテルミン、どこにあるんだ?」 同曲や、同時期に録音された”I Just Wasn’t Made For These Time”で聴かれる

テルミンって、いろいろ難しいのな。

テルミンについて(というかほとんどmoogのTHEREMINIのことだけど)あれこれ書き殴っておりまして、挙げ句音痴極まりないヘタクソな演奏動画なんぞを公開している手前、「お前に何がわかるんだ」と言われそうですが。 困惑の呪文さほど親しくない人と同席した時、毎度天気のハナシをするのも芸がないんで「50歳になったんで、楽器をちゃんと人前で演奏できるよう、練習しようと思いまして…」なんて振ってみると、「おお、素晴らしい!」なんて感嘆符付きで言われます。 「で、なんの楽器?」と

THEREMINIで弾いてみた。

moogのTHEREMINIを購入して、まもなく2週間というところですが、この週末は家人が東京に行ってしまったので、リビングに機材を並べて動画のひとつでも撮ろうかと思いまして。 いろいろ考えた結果、テルミンPremiumで弾いたことのある、定番曲「白鳥」(「動物の謝肉祭」より)を演奏してみることに。 ちなみに伴奏は、拾ったMIDIデータをKORG Gadgetで編集しております。 このオケで1時間ほど練習してから10テイクほど撮影。 その中で「まあ、まともかな」と思っ

THEREMINIを買ったついでに人生設計。

50歳になってから2ヶ月ほど、あと何年生きるのかと思っているうち、自分の趣味である音楽にどう向き合おうかと、わりと真剣に考えておりました。 思えば12歳からシンセサイザーを始めて周辺機器とラジカセを何台も繋ぎ、20代になってオールインワン化でラクになったと思えば、30代はライブハウスにシンセを運んで腰を痛め、40代にはiPhoneでほぼ全ての創作を賄うようになり。 さて50代もソファで横たわって曲を作る寝たきり音楽家のままでいいのだろうか、と悩んだわけです。 小さなハコ

moog THEREMINIを買ってみた。

先日、何年かおきにやって来るテルミン熱の話題を書きましたが、やはりというか、どうせというか、ほれ見てみぃと言われるのも承知の上で、moogのTHEREMINIを購入したでござる。 現在流通しているテルミンは種類もさほど多くなく、演奏用に適したものではmoogのEtherwave Standard]、Etherwave Plus、THEREMINI、学研のテルミンPremiumの4択になると思われます。 いきなりBig Briar(現在のMoog Musicの前身)Model

テルミン熱、再燃(自分が)

こんな記事を覗きに来るようなダメ紳士淑女の皆さまには説明不要かと存じますが、シンセサイザーの祖にあたるロシア生まれの「テルミン」という電子楽器があります。 存在そのものは、ザ・ビーチボーイズ最大のヒットソング"Good Vibrations"や、古今東西のSF映画などでマニアには知られてましたが、日本で一般層に知られるようになったきっかけは、2001年公開のこの映画だと思います。 当時我が愛知県に在住していた竹内正実さんを筆頭に、「テルミニスト」なる演奏家にスポッ