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『個人が産み出す情報(パーソナルデータ)』から新たな産業の創出を考える

新しい産業の勃興

電線に、電子を通すと電力産業になり、電子の波を通すと電話に、パケットを通すとインターネットになった。
次は、「個人が産み出す情報(パーソナルデータ)」を構造化したものを流すようになり新たな産業が生まれる。 *
By Scott David @K&L Gates

2011年ダボス会議で発言されたこの言葉を見たときはこんなうまく言えるんだと感動を覚えました。

例えばFacebookの売上に占める、個人が産み出すデータ(以下、パーソナルデータ)を源にした収益はどの程度の割合でしょうか?

彼らはユーザーの氏名、性別、住所、友達、趣味嗜好、果てはその人の思考等を利用した広告やマーケティングで収益をあげており、収益は全てパーソナルデータからといっても過言はないでしょう。

このパーソナルデータ関連産業ではパーソナルデータを構造化して、より付加価値の高いサービスを提供できるかを世界中の優秀な人たちが先を争って取り組み、無限に近いの写真データ保管やルート案内もできる無料の地図サービスなどが生まれて、私たちの生活を豊かにしています。

新しい産業の弊害を抑える規制

企業のパーソナルデータを利用したサービスでユーザーの生活が豊かになる一方、企業のパーソナルデータの不正利用や漏洩が問題になってきています。

例えば大手採用企業がユーザーの同意を得ずにパーソナルデータを使ってサービス開始で問題になったり、大手旅行会社からクレジットカード情報を含むパーソナルデータを流出して損害賠償が命じられたりと後をたちません。

そこで世界中で企業に対して、適切にパーソナルデータ管理を義務付ける規制が出てきており欧州で2018年に導入されたのGDPR(一般データ保護規制)を筆頭に、2020年には日本で個人情報保護法の改正、米国・カルフォルニア州ではCCPA(カルフォルニア州消費者プライバシー法)が施行されいます。

これらの規制はサービスの提供者が同一であっても、顧客の居住する地域で管理や求められることが異なり、地域ごとでのパーソナルデータ管理を前提にしていない既存サービスでは対応は非常に複雑であり、かなりマンパワーが必要になるものです。

何をするか

私たちは、パーソナルデータの"構造化"に加えて、効率的にかつ安全に"管理"ができる仕組みをあわせた"Privacy by Design(PbD)"の考え方が、今後のサービス創出のスタンダートになると考えています。また上記にあげるようなパーソナルデータに関するアーキテクチャーやプリンシパルを考慮せずにサービス設計を行うと、本番稼働後の運用体制等が、非常に複雑になり、管理コストも跳ね上がります。

そこで私たちZEROBILLBANKは、企業が保持するパーソナルデータというアセットの価値を最大化できるDX支援や、その管理基盤を提供することで、企業が事業に集中できるサービスをワンストップで提供してまいります。
ZEROBILLBANKは、『Make a big stage』というミッションの下、
パーソナルデータを活用したDX支援を通して新しい産業の創出を支えるプラットフォームづくりに挑戦していきます。

*Personal Data: The Emergence of a New Asset Class


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