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「理系大学生マンガ」を読んだよ

リケジョとかなんとか世間の流行はさておき、わたくしは古のボンクラ文系大学生だったので、今の大学生、とくに理系っ子たちに対しては畏敬の念しかないわけです。
身内にも理系学生がいたけど、実験やらレポートやらなんやらでしょっちゅう学校で寝泊まりしていて、バイトするか寝るかの怠惰(と書いてパラダイスと読む)な学生生活を送っていた自分とは雲泥の差であったなあ。
さて、理系大学生マンガといえば『理系が恋に落ちたので証明してみた。』が人気ですけど、それとは別に自分が読んでおもしろかったのを以下に貼っ付けてみました。今、記憶にあるものだけなので、思い出したり新たに読んだりしたら随時更新だ。


『海とドリトル』磯谷友紀(講談社)

というか、これを昨日の夜中に読み返していて、このエントリを書こうと思ったのだった。『本屋の森のあかり』『ながたんと青と』の磯谷せんせいによる、海洋(と鳥)研究大学生マンガ。
スポンサー相手にプレゼンするとか、沖合いの信号は高い山で拾うとか、フィールドワークとか、ゼミ室の雑魚寝とか、ポスドクとか。自分もボンクラ文系だけどフィールドワークしてデータとるような勉強をしていたので、うんうん、と。
研究を通して経験を積み重ねていく主人公を淡々と追っていくストーリーに、連載当時、こういう作品を連載させる掲載誌、版元の懐の広さを感じていたのだった。
あと、先生は最初から七海に目をかけてたなあ。ちゃーんと少女マンガとしてのキュンどころもあるのが、またいい。
試し読みは↓から。

『決してマネしないでください。』蛇蔵(講談社)

NHKでドラマ化( https://www.nhk-ondemand.jp/program/P201900198700000/index.html?capid=nol001987_001 )されていましたね。以下、概要引用。

大学の物理学部の学生で恋愛経験ゼロの主人公が初めて恋をする。物事を科学的に解析することしかできない彼にとって、恋という理屈のない感情はどうにも手に負えない。恋に向かってピュアで突拍子もない努力をする姿を、突き抜けたコメディータッチで描く。

掛田くんの恋もがんばれよ、と思うけどやっぱり偉人たちの奇人変人伝説や、日々繰り広げられるキテレツ実験の数々が肝なわけですよ。高科教授とかマジヤバい。こうじゃないと理系にはなれないのか…。
蛇蔵せんせいのかわいい絵柄で、全3巻とさっくり読めるのでぜひ。
第1話は↓で。

『ハルロック』西餅(講談社)

決マネと同じころに『モーニング』で連載されていた、電子工作女子大生マンガ。機械の分解好きなあなたに捧げる一作。
連載開始当時、なんだかヘンな(褒)マンガ始まったわ…と見守っていたのですが、工作の楽しみをフィーチャーしたところから、次第にそれを商品化するためにスタートアップ企業とコラボしてマネタイズして、みたいな流れになって、最後はどうなりましたっけね…。うろ覚えですみません。
第1話は↓で。

『トライボロジー』石田拓実(集英社)

『カカフカカ』(本行マジがんばれやる気出せ!)の石田拓実せんせいご自身が工学部ご出身ということで、こういうお話になったのかと。
金属の灼ける匂いが好きというフェチっ娘が、バーナーで金属を溶かして鋳型に流し込んだりしながら恋愛するマンガです。
ストーリー的には、もうちょっとスパイスがほしいというか、俺たちの戦いはこれからだ的なところで終わってしまい(『カカフカカ』と並行しての連載やけん…)、もう少し読み足らんところもあるのですが。作業着萌えのかたにおすすめしたい。
モデルとなったのは石拓せんせいの母校のようです。

ほかに石拓せんせいは宇宙人マンガなども描いておられて、掲載誌、版元の懐の広さ(略)
試し読みは↓から。

『動物のお医者さん』佐々木 倫子(白泉社)

やー、言わなくてもよいでしょうけど。そうだよね、理系大学生だったよねって思って。オレはやるぜオレはやるぜ。
試し読みは↓から。

って書いてたら、おい、5/1~4の間、全巻無料で読み放題だってよ!!! マジかよ!

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