2月7日、自販機産業ユニオンは、ジャパンビバレッジ社との団体交渉(春闘賃上げ交渉)を行いました!

 2月7日、自販機産業ユニオンは、ジャパンビバレッジ社との団体交渉(春闘賃上げ交渉)を行いました。

今回の議題は3つ、
・春闘賃上げ交渉
・新宿支店での業務量削減
・東京駅での元支店長によるパワハラ問題
を交渉しました。

●春闘賃上げ交渉
 私たち自販機産業ユニオンは3%の基本給アップを要求しました。昨年の消費増税等の影響で実質賃金が低下している中で生活水準を保つために3%アップの要求にしました。
 消費増税分は2%なので基本給部分のみに3%アップさせることで、その他手当て分の賃金は変わらないので、おおよそ全体的には2%の賃上げになります。

 この要求を出したところJBHD社人事副部長は
「まだ前年度の決算が完全に出ていない。今分かる時点でもJBの経済状況は相当厳しく、賃上げはなんともいえない。」
「事業の継続を優先しないといけない。賃上げして会社が潰れてしまっては元も子もない。」
と発言しました。
 また、「事業継続・雇用維持と賃上げのバランスを考えなくてはならない。」とし、全ての責任を労働者に押しつけて、

“消費増税による実質賃下げ”か

“会社の事業継続不可能による解雇”

どちらかの選択肢しか示しませんでした。


 通常、責任は経営者、株主、労働者の三者のバランスを考えて負担を分かち合うものですが、JB社は、経営難の責任を労働者にのみ押しつけようとしているように思われます。

 これらについて代替案や妥協案の提出も求めましたが、まだJBは案を出すことすらしていません。まだJB社との春闘交渉は始まったばかりなので、まだ結論は出ていませんので、交渉と行動により要求実現を目指していきます。

●新宿支店での業務量削減
 新宿支店で働く組合員の業務量削減を要求しました。その組合員がJBに入社当時からの実際の勤務時間のメモを提出し、休憩が取れていなかったこと、残業時間が多いことを訴えました。

これに対しJB社は、

「異常な残業時間とは言えない。」と回答しました。

“異常な残業時間”と判断した根拠を尋ねたところ

「確たるものではないが、過労死基準ではない。」と発言しました。

 どうやら、JB社は過労死基準に達しない限り平常な残業時間になるようです。また、1月2月の閑散期においても残業が恒常的に発生していることについて指摘しましたが、JB社は

「閑散期に残業が恒常的あることはおかしくない。」「残業が当たり前になっていても一定の範囲で残業があることはおかしくない。」

との回答でした。

 基本的に、JB社の業務は残業ありきの業務であり、ある従業員は定時で帰ろうとした際、管理職から

「定時で帰って何すんの?」「社会人なんだから皆の手伝いでもしろよ。」

と言われたりしています。

 この様な業務では、嫌になってしまう従業員が生まれてしまうことは無理もありません。

 また、休憩に関して、東京駅支店で休憩に入ろうとした従業員に対しルートマネージャーが

「売り切れ付きそうな自販機あるのに仕事放棄して休憩入るの?」

などと発言しています。

 JB社は、全社的に売り上げを優先に考え、従業員の労働環境は二の次になっているように思えます。

 JB社は、業務量の改善の必要性はないと回答を繰り返していますが、私たちは新宿支店の組合員の業務量削減を求めこれからも交渉、行動を続けます。

●東京駅の元支店長のパワハラ問題
 以前、「有給チャンスメール」問題でテレビ等メディアでも取り上げられた東京駅支店で受けた元支店長からのパワハラの謝罪と補償を要求しました。

 JB社の回答は、今まで通り、元支店長から謝罪させることもしないし、会社からも謝罪も補償もしない、というものでした。

 元支店長から暴行、暴言等のパワハラを受け、心に傷を負った従業員も多く、会社からの対応を待っていますが未だに何もありません。

 今回の団体交渉からJB社側の交渉員が一人入れ替わりJBHD社人事部長が交代されました。この方は有給チャンスメールを送った元支店長が課長時代に直属の上司をされていた方でパワハラ事件の当事者でもあります。部下が犯してしまったパワハラ事件を重く受け止め、被害者に対し謝罪と補償を早急にすることを強く望みます。

 今回の交渉の内容は以上です。

 JB社には心を入れかせて、従業員の生活水準の維持・向上に努めて、残業を当たり前とする社風を変え、パワハラが蔓延る環境を根本的に変える決断をしないといけません。

 そうでないと、せっかく入社してくれた従業員も定着しません。去年入社の新入社員の中には「思っていた仕事と違う。」「残業がほぼないと聞かされていたけど残業が多かった。」といって辞めていく方が多数いました。

 今年こそ、JB社が大きく変わりホワイトな環境へと変われるよう、自販機産業ユニオンは交渉と行動を起こしていきます。

 そして、JB社で働くルートドライバーの方はぜひ自販機産業ユニオンへの相談・加入をご検討ください。労使協調ばかりの社内労組とは違って、時には強く物を申す労働組合である自販機産業ユニオンは、加入してくれた従業員の労働条件・環境を改善することができます。

【参考】ジャパンビバレッジで働くみなさん、今回の急なユニオンショップ協定の話をどう感じますか?
https://note.com/sguion/n/n3b6dd9cad0fa?magazine_key=md8e716b47fa8

 また、ジャパンビバレッジ社以外の自販機ベンダー会社で働く方も、自販機産業ユニオンのメンバーとなって、お勤めの会社を改善することができます。ぜひご検討ください。

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