7/5 休業補償・解雇・倒産電話相談ホットラインのご報告

7/5に休業補償・解雇・倒産電話相談ホットラインを生存のためのコロナ対策ネットワーク(総合サポートユニオンも所属)で開催しました。その結果を報告します。

●相談概況
・相談件数 …計102件
・相談内容
→引き続き、会社都合の休業とその補償に関する相談が最も多い(53件)。
→次いで、非正規雇用の雇い止めの問題も継続している(29件)。

・雇用形態
→非正規雇用者からの相談が多い(計63件)。非正規比率61.8%で、非該当や不明を除くとその割合は7割を超える。

・産業
→小売・飲食店、およびホテルなどの観光業からの相談が多かった。
→小売・飲食18件、観光・交通18件、製造業12件、医療・介護・保育7件、その他サービス4件、その他26件、不明・非該当16件。

・性別(不明を除く)
 男性 …55件
 女性 …46件

・年齢(不明を除く)
→今回は、数日前に放送されたクローズアップ現代を見た、60歳代以上の方も増加している。
→10歳代1件、20歳代6件、30歳代9件、40歳代13件、50歳代20件、60歳代21件、70歳代20件、80歳代1件。

●相談内容の分析

・会社都合の休業
→引き続き、休業補償に関する相談が多いが、7月になってもいまだに「これまで一切手当が支給されていない」というものも数多く散見される。
→そのため、「貯金を切り崩して生活している」という相談も多い。

→徐々に営業が再開されているところもあるが、休業中の補償はなく、再開後も、出勤日数を減らされ、働いた分しか給料が出ない、という都合のいい会社の対応がまかり通っている現状が浮かび上がる。

・解雇、雇い止め
→コロナを理由とした雇い止めであるにもかかわらず、「自己都合」扱い。
「解雇ではなく、自己都合と言われている」(ホテルの配膳、派遣)
「社員だけで営業することを理由に雇い止めされたが、強引に自己都合退職にされた」(菓子販売、パート)

→また、数としては多くないが、派遣会社と無期雇用の契約を結んでいるのに、新しい派遣先が見つからなければ辞めるよう言われている、といった、派遣会社が社会的責任を全く果たしていない事例も。
→そのほか、休業中の補償について上司に質問したところ、辞める方向に誘導された、という事例もあった。

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