下町の伝統工芸品店で、雇用調整助成金の利用により、パート従業員4名のコロナ解雇を撤回させました!

 東京の下町の伝統工芸品店に勤務していたパート従業員が新型コロナウイルスの影響を理由に解雇され、総合サポートユニオンに加盟して団体交渉を行い、解雇を撤回されました。本人からのコメントです。

浅草の人

 私は、下町の伝統工芸品の専門店で働いており、パート勤めでしたがいずれ社員になる予定でした。入社した当初は売上も上がり、体調や決算の様子を見て検討することになっていました。

 しかし、コロナの影響による業績悪化ということで、突然解雇になりました。

 みんな何処も大変です。日本だけでなく、世界中がそうです。
 だから、最初は怒っても悲観してもおらず、仕方ないとさえ思っていました。

 ただ適応障害で休職中で復帰をしようとした矢先、突然の解雇でとても堪えました。
 同じような境遇にあった友人の言葉の影響もありましたが、調べれば調べるほど納得がいかなくて、理不尽でおかしい!っていう気持ちが溢れてきました。

 休業手当や解雇予告手当もないことから指摘すると、「あなたは休業手当の対象ではないし、労働局へ相談してください」
 と言われていしまいました。

 そこで総合サポートユニオンに相談し、労働組合として団体交渉を行いました。
 初めての交渉の前日は眠れず、交渉中はボロボロ泣きながら足腰の震えを我慢して臨みました。

【今回の解雇について会社からの回答】
コロナの影響による業績悪化で感情的になってしまった。
乱暴な対応になってしまい、ご迷惑お掛けし申し訳なかった。
・私を含むパート4人の解雇を撤回する
・私の解雇撤回の為、休業手当を支払う(70%)
・未加入だった雇用保険は手配して加入させる
・時給も最低賃金を守る
・雇用調整助成金を使って雇用を維持する
・6月末までの新しい雇用契約書を用意する
・不明瞭な給与明細は改善する

 とにかく、勇気出して良かったなと。
 今回の経験でおかげで強くなったように感じます。
 いろんな制度も、政治家も、おかしい。
 だから、こういう世界的な危機が起こった時、露呈するんだと思います。

 だから、おかしいならおかしいって、今こそ会社に、制度に、国に声を上げるべき時なんだと思います。
 助けてくれる人は、います。
 サポートしてくれる人達もいます。
 だから、勇気を持って行動してほしい。
 声を上げてほしい。
 負けないでほしい。

 私はそう思います。


note用寄付呼びかけ画像
【総合サポートユニオンのコロナ相談体制の支援のお願い】


 緊急事態宣言の解除以降、新型コロナウイルス被害の雇用に対する影響がますます深刻化しています。解雇、雇い止め、そして派遣切りの労働相談が増加しています。特に、女性の非正規からの相談が膨大に寄せられています。
 総合サポートユニオンでは、月1000件に及ぶ労働相談を受けて法律や制度のアドバイスをしながら、団体交渉を通じて、解雇の撤回、休業補償の支払いを認めさせています。
 一方で、相談受付になどかかる費用の不足が、私たち総合サポートユニオンの課題となっています。コロナにかかわらず、通常の労働組合の一般業務に加えて、コロナ相談に対して週6日(平日夜間と土日祝日の日中)の4〜5時間の電話相談に、最低3〜4人の相談員を配置して対応しています。これにメールでの労働相談のやりとりが加わります。
 この相談体制を維持し、これからの解雇・雇い止め拡大の情勢に備えて拡充するには、資金が枯渇しているのが実態です。
 ぜひ、寄付での応援をお願いします。寄付の方法は以下の3つがあります。

(1)クラウドファンディングでの応援(2020年7月30日まで)
「新型コロナ被害による労働問題で困っている人を応援したい!」
https://camp-fire.jp/projects/view/282148

(2)振り込みでの応援
●ゆうちょ銀行での振り込み
(a)郵便局で振込用紙を使って納入する場合
  郵便振替口座:00150-8-765273 口座名義:総合サポートユニオン
(b)銀行などから振り込む場合
  ゆうちょ銀行 預金種目:当座預金 店名:〇一九店(ゼロイチキユウ店) 口座番号 0765273
●みずほ銀行での振り込み
 みずほ銀行 店名:北沢支店 預金種目:普通預金
 口座番号:3024622 口座名義:総合サポートユニオン

(3)noteでの支援
本ページ末尾の「サポートをする」からご支援ください。

 よろしくお願いします。

総合サポートユニオンの活動を応援してくれる方は、少額でもサポートをしていただけると大変励みになります。いただいたサポートは全額、ブラック企業を是正するための活動をはじめ、「普通に暮らせる社会」を実現するための取り組みに活用させていただきます。