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派遣会社エキスパートスタッフの不当労働行為が、組合員の大切な時間や生活を奪っています

人生の中の限られた時間や生活を不当に奪うことは、私たちの大切な命の一部を奪うことと同義ではないでしょうか。

総合サポートユニオンは、緊急事態宣言下に在宅勤務を要望して派遣切りに遭い、派遣会社エキスパートスタッフから雇い止めされた組合員Aさんの雇用の継続を求めて、6月25日に申し入れを行いました。

その際、組合はエキスパートスタッフに、7月9日の団体交渉には必ず決定権限のある者が出席することや、要求書に対して事前に書面回答することなど求めましたが、当日になってもそれが守られることはなく、回答を待っていた組合員たちの時間は不当に奪われました。

<組合がエキスパートスタッフに求めていた対応>
1)団体交渉当日の話し合いを円滑に進めるために、雇い止め撤回の要求書に対して必ず事前の書面回答を行うこと。契約期間満了日が迫っていることからも、誠実に速やかに対応すること

2)団体交渉当日は、主要な議題である雇い止めに対して決定権限のある者が、必ず出席すること

<エキスパートスタッフの実際の対応>
1)組合が、何度期日を延長して催促しても事前の回答がなく、しかも当日も書面を用意していなかった。団体交渉の場でその理由を尋ねると、「書面での回答を求められていたことはわかっていたが、書面で回答するとは返事していない」と答えて、組合員たちを呆れさせた

2)「決定権限がある者が出席する」と返事をしていたにも関わらず、7月9日当日に出席したのは、6月25日の申し入れの際に「私たちには権限がないです」とはっきり宣言していたのと同じ、営業次長と課長だけだった

団体交渉の場で組合員たちが、「なぜ6月25日と同じメンバーなのですか? 決定権限のある者が出席すると約束しましたよね?」と尋ねたり、権限のある役員に連絡するよう求めても、次長および課長はただ黙り込むだけで、説明はありませんでした。

事前の書面回答をしなかったばかりか、議題に決定権限のない者がメモを読みあげるためだけに出席

エキスパートスタッフは、「書面での回答はしない」としてメモを読みあげるというので、組合が、「読みあげるだけなら、こちらも読めるのでそれを見せてください」と求めると、「見せられない!」と理由も告げずにただ拒否しました。

組合は、「事前だけでなく当日も書面の提出がなく、決定権限のある者の出席もない状態で、権限のない者がただメモを読みあげるのを聞かされても、エキスパートスタッフのこれまでの対応から、それが信用に値するものとは思えない。これは、団体交渉のテーブルに着く気が明らかにない不当労働行為だ」と指摘し、エキスパートスタッフはそれについて何も答えず、話しになりませんでした。

正式な申し入れから団体交渉当日まで、2週間以上組合を待たせたうえに、当日の回答もゼロ

エキスパートスタッフは、事前の回答をしなかったばかりか、当日もゼロ回答であり、そもそも決定権限がある者の出席もなかったことで、申し入れ以降それを待っていた組合員たちの約2週間の時間と、さらに当日の2時間を奪いました。

組合員Aさんは、組合で交渉を申し入れる以前、5月に派遣切りにあった直後から、エキスパートスタッフに、今回の派遣切りや雇い止めの理由を明らかにすることなどを求めてきました。その期間を含めると、組合員Aさんは約2カ月もの間、エキスパートスタッフから回答を得られず、説明もないまま雇い止めにされ、大切な時間や生活を奪われています。

エキスパートスタッフは書面回答をしないことに対して、「Aさんが一人で回答を求めていたときよりも、組合にはきちんと対応しなければいけないと思った」などと発言しました。
Aさんにも組合にも回答していないのに、一体どういう言い訳でしょうか?

自社の派遣社員から雇用についての質問があっても、組合に入っていなければ、ないがしろにして良い、ということでしょうか?
そもそも派遣会社の責任として、組合員Aさんが派遣切りに遭った5月の時点で、自社の派遣社員に対して誠実に対応するべきだったのではないでしょうか。

組合員4人の抗議に対して、男性社員ばかり10人以上で立ち塞がり「威圧」

また、団体交渉に先立って、雇用期間満了となる6月30日には、回答を期日までに送って来なかったことに対して、組合は抗議申し入れに行きましたが、エキスパートスタッフは、組合員たちが4人で訪問したのに対して、男性社員ばかり10人以上を奥から連れて来て、入り口に横一列に並ばせて立ち塞がり、一切の対応を拒否する、という行為を行いました。

7月9日の団体交渉の場で、その行為の説明を求めると、エキスパートスタッフは、「ぞろぞろ出て行って10人以上で並んだことは威圧行為だった。申し訳ありませんでした」と、その行為が問題であったと認めました。

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↑ エキスパートスタッフ本社の入り口に掲げられた貼り紙。6月30日の時点ではこの紙はなく入り口は開放されていたが、後日に抗議申し入れに行くと、入り口のドアが閉ざされていた。

厚生労働省や人材派遣協会は、派遣会社の不当労働行為から、派遣労働者の大切な時間や生活を守ってください

総合サポートユニオンでは、厚生労働省や、派遣会社エキスパートスタッフの所属する人材派遣協会に、以下について問います。

・これらのエキスパートスタッフの不当労働行為は、派遣会社が派遣社員や組合員に対してとる正しい対応なのか?

・このように派遣社員や組合員を軽視する不当労働行為を繰り返すエキスパートスタッフが、人材派遣業を続けることを許されているのはなぜか?

総合サポートユニオンは、労働者の大切な時間や生活、命が奪われないように、行動を続けていきます。

皆さまの応援をお願いいたします。

この問題についてメディアで取り上げていただきました

この問題についてメディアで取り上げていただきました。ぜひご一読ください。

・2020年7月5日 今野晴貴さんYahoo!記事
「派遣切り・雇い止めには早めの対処を! 支援団体が電話相談会も開催」

・2020年7月14日 朝日新聞
「コロナ失業する非正規の女性「同じ人間とも思われない」」


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