株式会社ジャパンビバレッジ(以下JB)に対し、新型コロナ感染症対策を申し入れしましたが、回答を延期されて、私たちは不安でいっぱいです。

 私たち自販機産業ユニオンは株式会社ジャパンビバレッジ(以下JB)に対し、新型コロナ感染症対策を申し入れしました。

 これは緊急事態宣言が出される前に都内のJBの支店(足立支店、江東支店)で感染者が出たことを受け、申し入れをしました。

 私たちの求めた申し入れの内容は、

1、マスク着用を徹底させること(現状としては、マスクの着用について就業中は徹底するよう言われていますが、そもそもマスクをつけていなかったり、マスクを下げ顎に掛けている状態で働いていたりするルートマンが多数いる状態です)
2、マスクを支給するか、マスク購入費用(1出勤日あたり1枚)の実費を支給すること
3、会社で新型コロナPCR検査を一定の頻度で実施すること
4、前回の緊急事態宣言の際と同様、一部休業を実施してその補償を行うこと
5、感染者が出た場合には、速やかに支店内で情報共有するとともに、情報を公にすること
6、自身もしくは同居人にコロナ陽性が認められた際、有休を消化されることはせず、最初から休業扱いとし、休業手当を100%支給すること

 今現在コロナ対策として当たり前といえる要求をしました。

 1月6日(11日回答期限)にこの申し入れを送付し、1月8日にJBから返答がありました。その返答はまさかの「貴組合からの1月6日の申し入れに記載事項について1月19日までに回答いたします。」と理由も全く言わず回答を延期するものでした。

 なぜJBは回答を延期するのでしょうか?

 感染者の発生した江東支店と同じ建物内にある中央支店では対策として会食の禁止を知らせる張り紙や、更衣室等の狭い部屋での人数制限がされたのみです。

 今現在日本政府から緊急事態宣言が発出されています。

 8日の時点で緊急事態宣言が発出されていたにもかかわらず、この回答を先延ばしするというJBの危機感の無さには非常に驚きました。

 私たち従業員の命、家族の命、取引先企業の関係者の命の危険などは先延ばしにできてしまうことななのでしょうか。

 また、こうした重要な問題があるにもかかわらず、オンラインでの団体交渉も延々と引き延ばし、交渉のテーブルが一向に設定されません。

 感染者が発生した2支店では保健所の指導により濃厚接触者無しで、特に支店内等を消毒することもせず通常営業しています。様々な企業、施設等、自動販売機のある場所に行き、従業員が手で飲料を補充し、オペレーションする企業としては、危機管理に問題があると言わざるを得ません。

 私たちはJBに強く抗議し、新型コロナ対策の強化徹底を訴え、従業員や取引先企業等の安全を第1に考えるよう求めていきます。

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