
【#やまびこケア】第二回団体交渉で社長からパワハラへの謝罪がありました!
東京都八王子市北野町にある「やまびこケアセンター」で働いてきたAさんが、私たち介護保育ユニオン(労働組合)に加入し、過重労働や未払い賃金、上司等からのパワーハラスメントへの謝罪と賠償などを会社側に求めています。詳細は、以下の記事をご覧ください。
そして、昨年10月、会社と第2回団体交渉が開催されました。その場では、上司によるAさんへのパワハラについて、社長から謝罪がありました。交渉を昨年8月から行ってきましたが、大きな前進がありました。
一方で、Aさんは、業務用携帯電話を通じて自宅や休憩中も利用者とやりとりをしているなど長時間労働を行っていましたが、それについては会社は証拠資料の開示の努力を拒否したり、労働時間として認めない姿勢を示すなど課題もありました。
本記事では、第二回団体交渉とその後に行った京王線北野駅前での宣伝活動について、ご報告したいと思います。
◆上司からのハラスメントについて、社長から謝罪がありました
上司からのAさんへの大声での叱責などは不当なものであり、私たちは謝罪を求めていました。また、パワハラを行う上司に対する処分は懲戒処分ではなく軽微である一方で、Aさんが勤務場所を異動させられるという不当な処遇についても抗議していました。
それに対して、社長は上司はよくキレる、感情を撒き散らす人物だという認識があると回答しました。つまり、社長自らも、Aさんの上司をパワハラ上司であると認めた形です。
また、会社の代表としてAさんに嫌な思いをさせたのはすまなかったと思うし、社長自身の至らぬ点として反省していると謝罪がありました。
◆過重労働や賃金不払いは認めず
Aさんは、休憩中や就業時間外でも、利用者の方と社用携帯電話で業務のやりとりをしていました。しかし、会社はそれらを労働時間として認めていませんし、それを前提とした賃金を支払っていません。
私たちは労働時間の証明のため、AさんのPCのログデータの開示を求めました。ところが、会社はAさんが使っていたPCは新旧ともに壊れてデータが取り出せないと回答しました。介護専用ソフトのログデータも開示を求めましたが、それについても出さず、非協力的な対応でした。
なお、法律上は残業代は1分単位で支払わなければなりませんが、社長はそのことも知りませんでした。
第二回団体交渉を経ても、会社は過重労働や賃金不払いを認めませんでした。
◆団体交渉後、北野駅前でやまびこケアの問題を訴える宣伝活動
労働組合は、労働環境改善のために社会的な宣伝活動をすることが法的に認められています。私たちは団体交渉後、京王線北野駅前で問題改善を訴えるチラシの配布と声かけを行いました。
チラシを受け取った方の中には、やまびこケアから介護サービスを受けている利用者のご家族もおり、問題を深刻に受け止められ、応援の声をいただきました。
介護労働者の労働環境が劣悪であると、その矛盾は利用者のケアの質の劣化にもつながってしまいます。より良い地域のケアを実現するためにも、ぜひ私たちの活動を応援いただけたら幸いです。
◆介護保育ユニオンとは
労働者が一名から誰でも加入できる個人加盟制労働組合である総合サポートユニオンでは、これまでにも様々な産業のブラック企業と対峙して交渉し、労働者の権利を勝ち取ってきました。私たち介護保育ユニオンは、その総合サポートユニオンの介護・保育支部として活動しており、様々な企業で働く介護職員や保育士がケア労働者として相互に支援を行っています。
ハラスメントや賃金未払いなどの被害にあっている、事業所の不正が改善されない、などの問題を抱えている介護•保育従事者の皆さん、一人で悩まずにまずは私たちにご相談ください。
◆相談窓口について
私たちは働いている皆さんからのご相談をお受けしています。相談は無料、秘密は厳守します。お気軽にご相談ください。
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