かなりの偶然

とても些細な内容かつ人からのニーズがほとんどない種類の話なので、読んだ後に「なんだそれ。」と思うかもしれません。という前置きをおいた上での些細な話

昨晩の出来事。仕事を終えて帰路についていて駅から自宅までの道のりでの出来事なのだが、もうあたりは暗く、ほとんど人通りもないような通りを歩いていたのだが、疲れていたので割とゆっくりと、あまり何も考えずに無心で歩いているという状況だった。

右後方に何やら気配を感じて振り返ると、やや割腹のいい外国人の女性の方が自転車に乗って私を抜こうとしているような感じでした。それ自体はどうってことはないので、また前を向いて歩く速度を変えることなくゆっくりと割と無心でボーッとという表現が近いと思うが歩いていたのである。が一向にその自転車は私を抜くような感じではなくもう一度振り返ってみたのであるが、彼女と私の間の距離はさっきよりは縮まっているものの想像していたよりも縮まっておらず、まあまあ後方に彼女はいたのである。

暗い中でなので目を凝らすと、なかなかなゆっくりなペースで進んでいるようでかなりジワジワと距離が縮むくらいの感じで、私も前述のとおり相当ゆっくり歩いているなかで、自転車でその速度かよと突っ込みたくなるような漕ぎっぷりだったのである。

とはいえ金曜日の夜で疲れていたこともあり、そのこと自体に深く執着することなく、再び前を向いてまさにボーッと歩いていた。ややしばらくしてやっと彼女は私の右側を抜いていくところであったが、特にそっちを見ることもなく気配を感じながらゆっくりとした歩みで私の前方へ進んでいくのであろうと想像をしながらボーッと歩いていた。

やがて、右斜前方に彼女の背後が見えた瞬間に私は衝撃を受けボーッとしている状況から一気に目覚めたような感覚になった。何があったのかと言うと彼女の背中にはUberEatsのあの四角いバッグが背負われていたのである。

「えー、あの速度、、、Uberはないだろ、、、料理冷めるだろ!!」という突っ込みが私の頭の中を駆け巡って、「いやいや、自分がユーザーだったら、彼女には運んでもらいたくないなぁ、特に麺類関係は。。」とか思いながら、なんでこんな面白エピソードに遭遇するのか、自分ラッキーくらいの気分で、心が湧き立つというかボーッとしていた自分の心から再起動したみたいな感じになったのであった。

その後、他の自転車の方が何台かビュンビュンと彼女を車両を抜き去っていくのを斜前に見ながら私は家路へとついたのであった。

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