<第4回 FIELD PROJECT>みどりのアイディアを考える
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<第4回 FIELD PROJECT>みどりのアイディアを考える

いよいよFIELD PROJECTの最終発表の日。参加者の皆さんは、昨年12月から練り続けてきた、みどりを生かして地域をより良くする企画の最終プランを発表されました。さあこれからどのような企画が実現していくのでしょうか?

2021年3月6日、FIELD PROJECT(※)の第4回を開催。今回も庭師やガーデンデザイナーなど、様々な分野のプロである6組7名の方々が参加されました。「みどりのアイディアを考える」というテーマで最終発表とディスカッションが行われた記録をお届けします。(緊急事態宣言下ではありますが、マスク着用で参加者間のディスタンスを取り、粛々と開催。観客はオンラインのライブ中継によってご覧いただきました。)

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※FIELD PROJECTとは?

参加者一人ひとりがSOCIAL GREEN DESIGN のプロジェクトをそれぞれのフィールド(場所)で企画し、実践していくために行う、実践志向型のワークショップです。2020年12月から2021年3月まで、毎月・全4回の開催を予定しています。

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当日は以下のような流れで進められました。

参加者の発表
14:15-14:35  山本朗弘さん(東京都・株式会社ウチダシステムズ)
14:35-14:55 山中真之さん(東京都・平和不動産株式会社)
14:55-15:15 茂木和枝さん(東京都・一般財団法人 世田谷トラストまちづくり)
15:20-15:35 休憩
15:35-15:55 冨田ちなみさん(兵庫県・ Gokansha)
15:55-16:15 道場美恵さん・道場(宮崎)敬子さん(石川県)
16:15-16:35 中村直樹さん(京都府・造園中村や)
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16:40-17:00 休憩
17:00-18:00 FIELD PROJECTに関するディスカッション(小松さん・松山さん・神木さん・三島さんの4名)

今回はゲストとして(株)ユニマットリックの小松正幸さん、園芸探偵(ライター)の松山誠さん、KAMIKIKAKUの神木直哉さんにお越しいただき、参加者の発表に対するコメントや最後のディスカッションにご参加いただきました。

まずは会を始めるにあたり、SOCIAL GREEN DESIGN コーディネーターであり、(株)フォルクの三島由樹さんからイントロダクションが行われました。

三島さん:これからの社会に必要なみどりはどのようなものかを皆さんと考えていきたいです。FIELD PROJECTでは、定員を大きく上回る30名の中から選ばれた7名が参加者として企画づくりをして頂きました。今回、最終発表の後も実践の現場までフォローさせていただきたいと思っています。では、山本さんよりご準備をお願いいたします。

参加者の発表

まずは、参加者6組7名がみどりを活用して作りたいコミュニティの企画に関する発表を実施。それに対して、毎回(写真前列の)ゲストとコーディネーターがコメントをしていく形式で行われました。それらの内容をまとめた(株)フォルクの運営スタッフによるグラレコ(イラスト)を含め、発表順に振り返っていきます。

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まず最初は、山本さんの発表から始まりました。

山本朗弘さん(東京都・株式会社ウチダシステムズ)

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山本さん:福祉施設の現場では、皆さん口を揃えて「福祉施設っぽくしたくない」とおっしゃっています。日々の支援業務に追われている中で、本来取り組むべき「地域への貢献」や「障害への理解を広めること」をしていきたいそうです。日常の中で陶芸や生産品を使ったり、課外授業をしたりと、何か日課や接点が地域との間に生まれるコミュニティになればと思います。みどりによって福祉施設の人と近隣の住民との垣根を下げたいと感じ、「yose-gaki」という呼び名の垣根を考えてみました。これはあくまでも「垣根」でありながら、いろんな名前が集まる「寄せ書き」、子供(心)が集まる「寄せガキ」などの様々な思いが連なっていくような場所にしたいです。告知に関して、建設中の仮囲いを看板化して障害者アートを飾ることや、マルシェの事前開催なども考えています。私はみどりの知識がなかったのですが、SOCIAL GREEN DESIGNに参加して「みどりは誰にも等しく共通の五感を与えてくれる、人を結びつけるもの」と感じることができました。
小松さん(ゲスト):施設っぽくしたくないことの解決方法として、みどりの価値をこんなに深く掘り下げることができたのは素晴らしいと感じました。この施設に入ってみたいと思いました。
松山さん(ゲスト):明確な問題意識を持っておられるのが、具体的な提案につながっていると感じます。
神木さん(ゲスト):すごくワクワクするプレゼンテーションでした。ネーミングも素晴らしいです。あえて施工期間を延ばして、地域の方にやりたいことを説明し続けるというのもありですね。
三島さん(運営):広がりのあるプロジェクトだと感じます。言葉選びを丁寧にされており、概念を再構築していったのが、素晴らしいと感じました。福祉という言葉の語源は「幸せ」らしいです。福祉というイメージを変えていく取り組みになると感じました。

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山中真之さん(東京都・平和不動産株式会社)

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山中さん:東京証券取引所がなくなり賑わいが少なくなった、日本橋兜町・茅場町の再活性化プロジェクトを進行中です。街を盛り上げる仲間の誘致活動をしています。今回屋上活用をすることになったビルは昔、植木市が開かれた場所の近くでした。都市にとってみどりは必要不可欠ですが、中央区は空地スペースが少ないのが現状で、緑被率も低くなってしまっています。そこで今回、「かぶかやえん」というプランを考えてみました。子供が集うキッズファーム、大人を対象にしたコミュニティファーム、Farm to tableなどを実施し、育てた食材を地域の店舗で使ってもらうという循環を生みたいです。発信の方法としては、タネの配布やコンポストステーションを考えています。不動産の価値向上の意味で、事業性や運営継続について考えることは大事だと感じます。
神木さん(ゲスト):素晴らしい取り組みだと感じました。屋上空間を使う場合、(地上からは活動が見えにくいので)例えば直通のエレベーターを作るとか、ドローンを使うと価値が見える化されるかもしれません。
松山さん(ゲスト):「かぶかやえん」は明治の植木屋さんのようですね。今では地域の方にとって見慣れない場所だと思うので、話題になりそうです。
小松さん(ゲスト):タネの話が出てきましたが、(SOCIAL GREEN DESIGNのコアメンバーである)ジョン・ムーアさんと組むと良いかもしれませんね。
三島さん(運営):都市緑化という地域還元の概念が教育という分野で還元されていくというのは、投資の街だからこそできることです。素晴らしいストーリーだと感じました。

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茂木和枝さん(東京都・一般財団法人世田谷トラストまちづくり)

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茂木さん:世田谷区では減少する民営地の緑を保全するため、市民緑地制度を実施しています。今回フィールドとなるこもれびの庭で「縁(ゆかり)プロジェクト」の実施を考えました。目指すのは縁側のような場所です。縁側があることで、内と外をより強く結びつけることができます。植え込み体験、サクラの蒸留水作り、お正月のスワッグ作りなどのワークショップを考えています。誰でも参加できる経験が関係ないオープンなプログラムです。実際にワークショップを(トライアルで)実施してみた感想としては、「いろんな方とお話ししてすっきり」という声がありました。自治会の広報誌などで情報発信をきめ細やかに行なっていきたいです。それぞれのレイヤーが重なって、多様な人をみどりが結んでいきます。
松山さん(ゲスト):今までの活動がベースになっていて、新しいチャレンジにつながっていることがわかりました。コロナ禍で初めて地域にあるものに気がつくきっかけも生まれるかもしれません。
小松さん(ゲスト):直感的には里山を思い浮かべました。生態系や燃料を自然からいただいて共存していたのです。身近でみんなが繋がる素晴らしい取り組みと感じました。
神木さん(ゲスト):樹木の土中環境の問題などがある中で、サスティナビリティの視点で素晴らしい考え方をお持ちですね。四季のイベントを定例化できる仕掛けに継続性があると感じます。
三島さん(運営):最後の方でソーシャルグリーンデザイナーという名前が出てきてグッときました。そのプロトタイプになるというイメージが湧きました。場を通じて縁を作っていく。言い換えれば場のコンテンツやネットワークを作っていくということです。グリーンインフラとなる場所を皆が楽しんで作っていく、重要な社会的意味があると感じました。「コミュニティを作るというよりは、虫を呼びたい。そういう環境をまず作る」という点で深いと感じました。

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(休憩15分)

 冨田ちなみさん(兵庫県・ Gokansha)

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冨田さん:エクステリアの業界で仕事をしてきました。自然に触れることで自分がおおらかになれたような気がして、自分にも他人にも寛容になれていると感じます。都会の子供たちが自然に触れる毎日を送る為に、何ができるだろうと考えていた時、 ポートランドで「バックヤードハビタット」という庭づくりのプログラムに出会いました。これを日本で広げていきたいです。庭のみどりを街に増やすためにも、まずは関わる人が増えるシェアヤードを作ります。そこで、「ぐるぐるの庭」という名前を考えました。これは自然の生態系・人のつながりが循環し、ぐるぐる広がる様子を表現しています。中学生と一緒に絵を描くとか、ベンチを作るとか、様々なワークショップを開催していきます。地域に住んでいる人が一人一人取り組まないと作れない風景があります。
小松さん:エクステリア業界が時代を超えても価値のある職種にしたいです。小さな庭から世界が変わっていくように思いました。
松山さん(ゲスト):物語というか、今までされてきたことを一つずつ見せていただいて、とても楽しいお話でした。自然な形の庭もあるということに気がつけました。
神木さん(ゲスト):住宅のディベロッパーさんが、自然と暮らしが関わることがいかに大事かがわかりました。エクステリアの概念が変わっていきます。
三島さん:日本は優秀なデザイナーはいますが、関心を作るという点では課題があったのだと思います。関心を作っていくことをデザインの一部にして行ったときに見える世界が違ってきます。今後大事になってくるのは認定というものをどういう風にしていくのか。冨田さんならではの部分を考えて、すごく簡単なことでも認定していくのは良いかもしれません。ベンチに座っただけでも認定しちゃうというのもありです。その先に、公園やパブリックスペースを取り組みの対象としてアプローチすることが、重要なポイントかもしれません。

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道場美恵さん・道場(宮崎)敬子さん (石川県)

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美恵さん:私たちはいとこ同士のユニットです。石川県加賀市橋立と山中で何ができるかということで、2部構成でお話しします。山中という場所では情報やエンターテイメントが少ないため、中学生高校生の出会いの場所が作れたらいいなと感じました。ドキュメンタリー、工芸、アートなどの映画を「山庭の視聴覚室」で上映したいです。庭になりきれていない庭が庭となり、若い人の明日を作っていけるように「明日庭」と名付けました。(敬子さんとともに山中と橋立で)庭の楽しみ方を作っていけてらいいなと思っています。
敬子さん:橋立に良い場所(物件)との出会いがありました。橋立の魅力は、工芸、織物、染物、食べる工芸としての発酵、日本海のある海庭、夕日の沈む綺麗な海、北前船の船頭が住んだ美しい街並みなど様々。とてもワクワクする場所で、工芸を発信しながら、はじめの一歩として地域の方との付き合いを始めたいです。シェフのアーティストインレジデンス(Chef-in residence)を行い、地元の食材を色々と探検して調理してもらい、それをシェアするイベントを作っていきたいと感じています。また、改築を行い茶室も作っていきたいです。
神木さん(ゲスト):地方創生の部分で、文化を起こしやすいアートや工芸、後世に伝えていくべきものです。日本の風景を知って頂く意味で価値がありますね。
松山さん(ゲスト):加賀のいいところがたくさん伝わってきました。明治時代、日本の様々な工芸品が生きた工芸としてヨーロッパに受け入れられました。ジャポニスムのようなものが発信できると良さそうですね。
小松さん(ゲスト):過疎やインフラの老朽化などの地方創生の問題があり、空いた空間をどう生かすか。それを考える上で、山庭と海庭はモデルケースであり大きな価値があります。

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中村直樹さん(京都府・造園中村や)

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中村さん:嵐電は京都の街を走る路面電車です。地域の交通の足として親しまれています。嵐山などの観光名所に行くのにも便利です。現在、その嵐電沿線の緑化プロジェクトが進んでいます。今回、SOCIAL GREEN DESIGNの広告がinstagramで流れてきて、人の巻き込み方など、自分にないものが学べそうということで応募しました。ここでフジバカマについてお話しさせてください。万葉集にも出てくる雑草のような草だったようで、今では絶滅危惧種に指定されています。かつては匂い袋に入れて使うなどの利用をしていたようです。フジバカマの1年の生育サイクルの中に企画を入れていこうと考えています。5月に挿し芽の会、6月には鉢植え・地植えの会、10月には駅に花を展示する企画などの開催を考えています。これらの企画を通して、コミュニティづくりを考えていきたいです。植物を育てたい方、多世代と繋がりたい方、まちづくりのデザインに興味がある方などと仲間になりたいと感じています。そのために普段の活動をSNSやLINEスタンプなどで発信していきたいです。プランターの試作品を作り、ゴミ問題の解決につながればと感じています。世代間、地域間コミュニケーションがまだまだ少ないので、人と人とを繋いでいきたいです。
松山さん(ゲスト):「フジバカマ」と植物を決めて、企画を考えておられるのがとても面白いです。そこからどんどん広がっていきそうですね。
神木さん(ゲスト):自分の町を発信したいというところで、子供と嵐電とが繋がっていくと面白いのではと思います。
小松さん(ゲスト):京都の庭師さんといえば、造園業界の聖地におられる印象です。その中で地域に入っていこうとなさっていることに、感銘を受けました。プロが変わることで街や景色が大きく変わってきますね。
三島さん:庭師が町を舞台にすれば、社会は少しずつ変わっていくと感じます。ぜひ、(中村さんのプロジェクトの応援のため)instagramで「@randengreen」のフォローをお願いいたします。

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ゲストの方々のディスカッション

参加者の発表の後は、今回の参加者の発表とFIELD PROJECTの社会的意義などについてのディスカッションを実施。まずは(株)フォルクの三島さんから、ゲストそれぞれのご紹介がありました。今回のゲストは(株)ユニマットリックの小松正幸さん、園芸探偵(ライター)の松山誠さん、KAMIKIKAKUの神木直哉さんです。ディスカッションの内容について振り返っていきましょう。

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①今回の発表の振り返り

小松さん:一言で言うと、とても新鮮でした。今までは、エクステリアの業界にいて売れる商品やビジネスモデルの話ばかりで、今回の皆さんのお話は、みどりを通じた社会課題解決に向けて、(価値を)社会に広めてこそ意義があるとわかりました。課題を解決する庭づくりは体系化されていないもので、こういう職業があるということを若い人に伝えていきたいです。
松山さん:連携の中で新しい活動が生まれていきそうですね。1つ1つのアイデアの具体性や細かさがよく練られていてレベルが高いと感じました。
三島さん:課題について自分ごとを持ってきてもらったことが、提案のクオリティにも繋がっているのではと感じました。
神木さん:熱意や気持ちが伝わってきました。これこそ、自分たちが作りたいワクワク感です。最終的に地域住民など誰が喜ぶかというイメージが湧きました。
三島さん:誰に届けるのかを意識してもらうというのはとても大事ですよね。一番うまくいったと思うのは学び合いの部分かと思います。みなさん全員が社会人ということで、皆プロフェッショナルです。運営側からレクチャーはしたものの、それぞれが学びあうという質があり、結果としてそれが最後まで続いていたなと感じました。心に残った言葉として、発表の中で山中さんが「ソーシャルであることはエッセンシャルである」とおっしゃっていたのが、心に残りました。
松山さん:図を描いたり、タイトルを作るのはどういう意図だったのでしょうか。
三島さん:(タイトルについては)目的に応じて、(既成の概念にとらわれず)言葉は変えていくべきだと感じたからです。図は誰が見てもわかりやすいものにしていくことや、面白そうと思ってもらうことが重要だと感じます。

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②FIELD PROJECTの意義

小松さん:関わる人を巻き込んでいくプロセスにおいて、大事なことは使う人がそれをどう考えたかだと思います。エクステリアの世界では、住んでみないとどう感じたかがわからないという特徴があります。でも、見えなかったことが見えてくるような学び合いの環境は素晴らしいと感じます。
三島さん:ランドスケープデザイナーは、本来であればいらない職業です。人間として誰もが普段から当たり前にやっていたことをやっているだけなのです。冨田さんのプロジェクトにもありましたが、街の景色を変えていくにあたって皆を巻き込んで取り組むことが大事でしょう。皆がプランナーであり、自ら変えていこうとするきっかけが、FIELD PROJECTで生まれればと思います。
神木さん:今回、皆さんに一番学んでいただいたと思うのが、「間の提供」という考え方でした。仲間、ひらめく瞬間、人にどう活用してもらいたいかという意味での流れる時間、場作りの空間、いろいろな種類の間がFIELD PROJECTの中で学べたのではと思います。
松山さん:横浜で川本雄吉が花やしきに日本初の迷路を作りましたが、その近くに仮名垣魯文が新聞縦覧(読める場所)を明治9年に作りました。この話を知ったとき、まさにソーシャルだなと思いました。江戸時代末期からみんなが楽しめるテーマパークを新聞閲覧と合わせ技でやっていたのがすごいです。自分が住んでいる街のことは知らないもので「あの人はよく会うな」くらいの感覚ですが、これでは寂しいと感じます。草取りをしている時に声をかけてくれるような関係性がとても大事だと思います。
三島さん:「スクール」の大元の意味は「余暇」だそうです。余暇を使って新しいものを生み出すという意味で、今回のFIELD PROJECTは「スクール」だったと感じました。新しいものを作っていくモチベーションが集まる場所という意味ではとても意義があったのではと思います。

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③FIELD PROJECTの今後

神木さん:次世代の人の手助けができないかなと思いまして。若い世代が自分たちも見て学びたいという伝播の仕方があると良いですね。材料を調達するよりも今周りにあるものをどうするのかという考え方に、サスティナビリティのヒントがあると思っています。
小松さん(ゲスト):京都府亀岡市では亀岡市長のご協力のもと、SOCIAL GREEN DESIGNのフィールドの1つとして、廃墟化してしまっているスタジアムの小さな庭を変えていこうというプロジェクトが始まりました。市民の心が変わり、日本が変わっていくきっかけづくりを行いたいです。人口約9万人の地方都市ですが、小さな運動が市内に広がる可能性を感じています。いろんな立場の人が入ってきて、若い世代含め、こういうことを職業にする人が出てきたらいいなと思っています。
松山さん(ゲスト):毎月定額制で花を買うサブスクリプションのようなものが流行っていますが、現状流通している花とは違うものを求めている人もいると思います。田舎のおばちゃんの育てている花が魅力的だったりするのです。これは花屋では手に入らないものです。戦前の雑誌には「タネが欲しい人は連絡してください」と住所まで書いてある友の会の広告がありました。今はSNSがあり、そういうもので繋がっていけば良いのではと思います。佐渡島はお盆の時の花を女性が一年中育てる文化がありますし、在来品種について調べたいときは森鴎外の庭がとても参考になります。(このような在来のものや)伝統野菜、おばあちゃんの園芸野菜などに着目してみるのも良いかもしれません。タネを買うのではなくもらってくることで、ネットワークが生まれます。そして、仲間づくりがどんどん進むのです。
三島さん:誰もが当たり前に息をするために緑は必要なもので、それを地域ごとに身近に行なっているということが大事だと感じます。みどりは本当に必要なの?という話もあり、アメニティとしてみどりが語られることもあるのですが、今回の皆さんのプロジェクトは「必要不可欠なこと」だと思います。こういった取り組みをもっと知っていただきたいです。ぜひ皆様今後とも、これが始まりということでご一緒させていただきたいと思っております。
小松さん:改めて参加者、ゲストの皆さんお疲れ様でした。社会に変化に応じて、あるべきみどりを考え続けていくことがこの場だと思っています。これから一般社団法人ソーシャルグリーンデザイン協会がスタートいたします。個人会員や企業会員を募集して、経済活動と融合して持続していくように考えています。今後も継続したお付き合いを宜しくお願いいたします。

修了証の授与と集合写真の撮影

ディスカッションの後は、FIELD PROJECTの参加者である6組7名の皆さんに、(株)ユニマットリックの小松さんより、修了証の授与が行われました!皆さん改めて本当に中身の詰まったプロジェクトの発表をされていました。

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修了証の授与の後には、参加者の皆さんの集合写真と、ゲストの方や運営含めた集合写真の撮影も行われました。

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その後は交流会が行われ、今季のFIELD PROJECTは一旦締めとなりました。今回のFIELD PROJECTが1期生ということで、来年度以降も引き続き参加者の募集が行われるようです。1期生のプロジェクト含め、今後の展開が楽しみです。

▼今まで開催された4回にわたるFIELD PROJECTの内容

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▼第1回 FIELD PROJECTの記録

▼第2回 FIELD PROJECTの記録

▼第3回 FIELD PROJECTの記録

▼SOCIAL GREEN DESIGNの詳細

▼FIELD PROJECTの運営を担当している(株)フォルクの詳細

▼FIELD PROJECTを開催している会場・東京日本橋のE&Gアカデミー(運営:株式会社ユニマットリック)の詳細

(執筆 稲村行真)




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