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POST1『不登校になるきっかけは?』

こちらのラジオの書き起こしです。通勤通学中に音声で聞きたい方は下記リンク先から
https://note.mu/sg_post/n/n68aa8536ee3d

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○それぞれの不登校歴について

井上:一回目は不登校の経験について喋ろうと思います。坂野さんはいつごろ不登校だったんですっけ?

坂野:僕は中学2年生の冬、11月ぐらいからでした。その後、修学旅行以外はずっと行かなかったです。井上さんは?

井上:僕は小学校と中学校で2回不登校でした。小学校のときに両親の離婚で、京都の市外から、市内へと引っ越して来て。5年生〜6年生は新しい環境に馴染むことができなくて、不登校ぎみでした。中学は2年生はほとんど行ってなかったです。3年生は休みながらですけど、それなりに行けたかなという気がしています。

坂野:へー。どうして3年生は休みながらでも、学校に行けたんですか?

井上:3年生になると、近所の友だちが家に迎えに来るようになったんです。勝手に家の中に入ってきて、僕の部屋に入って叩き起こして、自転車に乗せて連れて行ってくれるってことを1年間。やり続けてくれましたね。それがなかったら行ってなかったと思います。
もう全然連絡もとってないし、何をしているかわからないんですけどね。今になってみれば、どうして来てくれてたのか不思議で仕方ありません。

坂野:いいなー。僕が行ってた中学はみんな電車で来るような学校で、そんな感じの子はいなかったので。

○学校に行きづらかった理由

井上:同級生に不登校の子どもはいました?

僕のところは知ってるだけで3人から4人はいました。そのうちの一人とは、さっき言ってた学校まで連れて行ってくれてた子と一緒に3人で遊んだりしてました。今思うと不思議な関係ですね。
坂野:僕のところにはいなかったです。中学受験で入る県立の中学校だったので、2クラスとかで80人しかいなくて、その中で僕だけでした。でも基本的には井上さんのところが平均的だと思います。一般的な地元中学校は不登校の子もいたし、統計上クラスに1人くらいはいる計算なので。

井上:確かに。3クラスだったので丁度1クラスに1人くらいいました。
みんな不登校についてどう思ってるんでしょうね。うちのクラスにもいたなって感じですかね。

坂野:あー。普通に中学とか行ってる子の話を聞くと、ずるいって言いますよね。自分が我慢して行ってるのに休んでるのはずるいって。

井上:そうなんだ。まあでもそう思いますよね。

坂野:だから、そんな目があったから行きづらかったですね。一回休んじゃって一週間二週間と長くなっていったら、どんな感じで顔合わせばいいかわからない。

井上:学校の校風にもよるんですかね、個人の意見なのか学校の校風なのかはわからないけど、あんまり僕はたまに行ってもそんな目を感じなかったんですよ。
学校はいじめられるからという理由で行かなかったわけではないので、そこは大丈夫でした。何か明確な理由ってありました?

坂野:僕がよく喋らせてもらってるのは、学校の先生とあまりそりが合わなくて、なんか嫌な感じだったんですよ。それで学校の友達とかともだんだん合わなくなっていって。
初めはその先生がもってる授業に行かなくなって、その日一日休むっていうのが週に3回くらいあって、週2だけ行く感じになりました。
一番象徴的だったのは、職業体験ってわかります?それで心が折れたんですよ。保育園だったんですけどある日急に行きたくなくなって、電車を途中で降りて、その日はとりあえず迎えに来てもらって帰りました。
でも職業体験って向こうと学校の関係とかもあるから、謝りの電話をいれないといけなくて凄く謝って。その日以降は行ったんですけど、振返り学習っていうのがあって、そこで一日行ってないのを言わなくちゃいけないのが壁になっちゃって、行けなくなったんですよ。

井上:確かにそういうのあるな。他の人がやってるけど自分がやってなかった事をみんなに晒されるっていうのがあったから行けなかったかもしれない。
僕、毎日の宿題をやったことが無くて、それがきっかけになったかもしれないです。宿題やってこないと説教されたり、罰ゲームしてたクラスもあって、それをされるとあかん事やってるっていう思いだけが蓄積されて。でも帰ったらゲームはやりたいので。宿題は楽しくなくてやらなくて、また次の日嫌になって、ちょっとずつ行くのも遅くなってみたいな感じでしたね。

坂野:だからそういうのは大きいですよね。

井上:それを結論付けるとしたら、なんとなく共通はあるじゃないですか。学校に行かなくなる理由を、一言で言うとしたらなんなんでしょうね。
同調圧力みたいなことなのかな。

坂野:井上さんや他の人がそうだとは思わないですけど、僕個人で言えばプライドが高かったんだと思います。だからみんなの前で一日休んだっていうのを言えなかった。それを笑いにするほどプライドが低くなかったから、家にいるって感じでしたね。

井上:あー、言われてみれば納得感はありますね。


○どうやってその原因を取り除いたのか

井上:でもそれを理解してるって意味では今は諦めてるってことじゃないですか、諦められるようになるのは何か訓練なんですか?それか時間が解決するのか

坂野:うーん。それも一概には言えないですけど、僕は大学入試がきっかけにはなったかなと思います。塾とかも行かずに、自分で家でめちゃくちゃ勉強したのが大きかったのかなと。自分一人でも頑張って出来るんだから大丈夫っていう、プライドの逃げ道を作るとそこでプライドが発散できて、自分はやればできるっていう。

井上:成功体験ってやつですね。「自分は自分で立てる」っていう”自己肯定感”とか”自己効力感”みたいなものがあれば、プライドを捨てられるってことですか?

坂野:そうです。私には〇〇ができる。だから他に何言われててもいい、馬鹿にされてても笑えるよねって思える。

井上:確かにそういう一つの柱みたいなものがあってもいいですね。

坂野:それが僕の場合は大学入試だったというだけで、それは人それぞれ違うと思うんですよ。ゲームだったり、字とか絵が上手だったり。

井上:そういう所を認めてあげられる場所になればいいですね。

両名:そんな場所を作っていきます!


では今回はこんな感じで。また次回お会いしましょう

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