フリースクールはじめました。byゆき

井上です。ふだんは「ゆきちゃん」と呼ばれているので、ブログ上では基本的にゆきで名乗ろうと思います。

※この投稿はフェイスブックで投稿した内容をそのままコピペして投稿しました。

【フリースクール始めました。】
暑かったり寒かったり。夏が始まろうとしている、今日このごろ。冷やし中華を始める感じで、フリースクールをはじめました。

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ふと思い返してみれば、大学を中退してすぐのころ。いろんな人に「ゼロになれる場所が作りたい」と言いまわっていました。

この世に生きる限り、人々はたくさんのレッテルを貼られ、いろんな肩書やしがらみのなかで生活をしています。もしくはそう感じながら働いている人が多いんじゃないかなって、当時そう思っていました。

それ以来僕は、ずっと「僕だけはこの人が感じているマイナスな環境を受け止めて、ゼロにしたい」とおもいながら人と接してきました。僕自信も、世間からのレッテルを受け止めながら。
それはいつしか「話してるとすごく落ち着く」とか「自分の弱いところを受け止められるようになりました」って言われるようになり、僕自信もみんなと話す中でレッテルを剥がしていきました。

そう言われる様になってきた今、属人的ではなく”場所”にその役割をもたせたい。それが、まさかフリースクールという形で実現するとは、当時は思ってもいませんでしたけどね。

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フリースクールのコンセプトを考えていたときに僕が突然思い出した視覚現象があります。それは「トロクスラー現象」
※参考ページhttp://www.psy.ritsumei.ac.jp/~akitaoka/extinction.html

ある1点を見つめていると、消えていく色。これなんだか不登校の子どもたちを考えていると、この現象が思いつきました。

思い出した瞬間、この現象に僕が伝えたいことの全部が詰まっているような気がしました。そのときに勢いで書いたコンセプトがこれ。
「これまでなんとなく教わってきて、なんとなく守らなきゃいけないと思ってたら世の中の常識。でも、本当に自分が大切にしているものを見つめていると、淡い色の常識は消えていく。
思い込みの色が消えるとそこにあるのは真っ白なキャンバス。その上に、今度は消えない、自分色をのせよう。」

なんか、良くないですか。自分で考えたけど、僕はすごく好きです。

最終的にトロクスラー現象をそのまま名前に使うことはしませんでしたが、このコンセプト自体は僕の中ではすごく強烈に残っています。

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POSTの名前の由来は「ポストは必要としたときに見える」という海外のことわざから。普段は全く意識していないポストの存在。でも、それは手紙を出さなきゃいけなくなったときに、初めて目に見えるもの。
このフリースクールも地域の中にあって、普段は意識することなくそこに”ある”ということ。フリースクールや不登校というものが、不自然なものではなく、でも困ったときには頼れる場所になれるようにと、この名前をつけました。
（あと、トロクスラーはあまりにも物々しい感じがするから、普段遣いし辛いよね）

どちらのコンセプトもすごく好き。

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話が長くなりましたが、僕が生きる営みの延長線に、気がつけばフリースクールが立ち上がっていました。自分の経験が、僕のマイナスオーラが、まさか仕事になるなんて。
まだ半信半疑ですが、本当に困ってる人に届けるために、これから頑張って参ります。みなさま応援よろしくおねがいします。