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世界一周プロジェクト⑧シンガポールインタビュー

こんばんは!
世界一周プロジェクトシンガポール編

今回は、日本とシンガポールのハーフで、高校生まで日本で生活をした後、オーストラリアでの大学生活を経てシンガポールに拠点を移し、現在も2人のお子さんをシンガポールで育てているミキさんにインタビューさせていただきました。
シンガポールの教育システムから、子育て事情、魅力に思うことなど、沢山の素敵なお話をうかがうことができました!


ーシンガポールの教育の特徴について教えてください。


シンガポールでは小学校4年生と6年生で統一テストが行われるんですが、そこでの結果によって受ける教育プログラムが変わるという大きな特徴があります。
4年生のテストでは、名門校から1,2人ほど選ばれてギフテッドプログラムと呼ばれる英才教育のようなものを受けます。こちらで選ばれる子は少ないのが事実ですが、6年生のテストの方は大多数の子に関係するものなので特に重要視されています。
というのも、このテストは「PSLE」と呼ばれる小学校終了テストになるんですが、このテスト結果が中学校に進学する時に大きな指標になります。
ここでの成績により

  • エクスプレスコース(大学進学)4年間

  • ノーマルコース(普通科)5年間

  • ノーマルコース(職業訓練科)5年間

のようなコースに分かれるシステムになっています。

割合でいうと、成績の上位約70%がエクスプレスコースに進学します。
そして約30%がノーマルコースのどちらかに進学します。
このノーマルコースか、エクスプレスコースかによって、いわゆる中等教育の年数、教育プログラムの内容がだいたいが決まってきます。
そのため、PSLEでいい成績を取ろうとみんな頑張っている印象です。
だからと言って例外がいないわけではなく、ノーマルコースに進学していても、独自に勉強をして大学に進学する人も稀にいます。

小学校以前については、各家庭によって大きく変わると思います。
家庭で使っている言語もそれぞれですし、習得してもらいたい言語や身に着けてほしい文化によってインターナショナル校を選んだり、日本人学校やローカル校など本当に様々です。
また、選択肢が多い中でも共通していることは、校風を重視していることですかね。
口コミをみたり、学校のリサーチはみんな結構頑張っています(笑)。


ー多言語国家ならではのコミュニケーションの特徴についてお聞きしたいです。

シンガポールには本当に多様な背景をもった人たちがいます。よく使われる言語は英語や中国語なのですが、みんなメインに使う言語が様々なまま生活していることは特徴的かもしれません。多様な言語を少しずつ喋れる人がいたり、ある言語しか話せない人がいたりです。極端な話、英語が話せずとも生活はできますし、中国語しか話せなくて飲食業をしている人もいます。それでも意思疎通はできるので不思議な感じはあります。シンガポールの公用語はマレー語・タミル語・中国語・英語の4つですが、基本的に英語か中国語どちらかがある程度話せれば生活は問題ないという認識で大丈夫だと思います。

あとは日本と比べると、結構はっきり意見をしたり、意思表示が強い特徴があると思います。学校の場面では、授業中に気になったことはその場でなんでも先生に質問ができちゃうところがあります。街を歩いていてもそういったストレートな表現をよく見受けます。だからと言って、決して性格がきついとかではなくて、悪気も全くないので、ひとつの特徴として捉えていただけたらと思います。


ーシンガポールで子育てをしていて、いいなと感じることはありますか?

シンガポールにいる人はみんな子供好きなんです!街で子供と歩いていると、沢山の人が話しかけてきたり、子供に対して関心が高い人が多いです。
例えば、電車に乗っている時に子供が騒いだりしても誰も気にしないんです。それが日常茶飯事として捉えられています。日本と比べたら少し不思議な空間かもしれませんね(笑)。
あとはレストラン、もちろんすごい高級レストランなどは除きますが、少し高級なくらいのレストランだったら全然子供も連れていけますし、子供が走りだしたり、騒いだりしても大抵気にしないです。こんな感じで子供に対して寛容な文化があるので、周りの目を気にしがちなお母さんにとってはとてもストレスフリーな環境だと思います。家族で初めて海外旅行に行くにしても、シンガポールは過ごしやすいところだと思うのでおススメです!
また、お手伝いさんも気軽に雇えるというところもいいなと思っています。比較的お値段も高くはないので、家政婦サービスを利用している家庭は多いです。なので共働きの家庭での子育てもしやすいところが良い点だと思います。


ーミキさんの思うシンガポールの魅力について教えてください。

沢山ありますが、1つはシンガポールには常にいいエネルギーがあるところです!
街にいても本当にエネルギッシュさを感じます。これは富裕層や資産家が集まる理由にもつながるかもしれないとも思います。

治安もとても良いです!夜中に大人の女性1人で歩いていても全然大丈夫なくらいです。
というのも、日本みたいに街灯が少ないから夜に薄暗くなるということがなくて、シンガポールは夜中でさえどこも街灯で街が明るく照らされているんです!
なので、夜でも暗くて怖いということはありません。

また、シンガポールの人たちが日本のことを大好きなことも日本とのハーフとしては嬉しいです!
アニメ文化がすごく強くて、イベントもオープンに開かれています!オタクが趣味として認められている雰囲気で、オタクであることを隠したり、恥ずかしがる風潮は全く無いです。
コロナで外国人を国内に受け入れていなかった日本が、再び旅行客を受け入れることを発表した時は、「やっと日本に行けるよ!本当ありがとう!!」みたいにみんなすごく喜んでいました!
※インタビュイーであるミキさんはイベントを主催するお仕事もされていたので、そこで話したり聞いた会話の中での話だそうです!

あとは食べ物が世界各国のものが集まっていて、そしてどれもとても美味しいです!
日本食も多くて、年末になるとおせちの材料が並びます。
世界各国のハイレベルなレストランも揃っているので、高くてもすごく美味しいところは多いです。もちろんローカルなお店で安いところもあります。
食べ物が美味しいことは大きな魅力だと思います!


ーインタビューをしてみて

今回はミキさんにインタビューをさせていただきました。教育から、国民性まで沢山のリアルを知ることができて貴重な時間でした。
また、意外と日本に親しみを持っていてくれていることや、教育の熱心さには驚きました。多国籍国家ならではの文化が詰まっていて、他国とは違った魅力に気づけました。調べることだけではわからないリアルな部分に触れることが大切だと感じました。


Lux;の世界一周プロジェクトでは世界の教育問題を中心に紹介しています。

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