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愛にできることは、まだあるかい?

皆さんは最近「愛」や「恋」を感じた瞬間はありますか?
そもそも、愛と恋って何が違うんでしょうか?
愛・恋って、なんでしょうか?

こんにちは!ポンです!
今回は、8/22に行われた「恋と愛の違いとは?」についての活動報告をしていきます!

人間とは切っても切り離せない「愛」と「恋」。
映画やドラマでも頻繁に取り上げられるテーマですよね!
身近なテーマであるので、ぜひ皆さんも、エートスメンバーの対話を参考に、「愛と恋」について考えてみて下さい!!

【テーマ】:「恋と愛の違いとは?」


【テーマ経緯】

秋祭のテーマに関連したテーマで、エートスメンバーで事前にやってみるという流れで、秋祭のテーマの候補にも上がっていた「恋と愛の違いとは?」になりました。

哲学対話のテーマ決めは、メンバーの希望や最近個人的に考えていることなどを基に自由に決めています!なので、対話したい/してほしいテーマがある人は、TwitterのDMでリクエストも大歓迎です!

秋祭の詳細については、今後TwitterやNOTEでも告知していくので、楽しみにしていて下さい!


【問い決め1】


テーマを決めた後は、テーマの中で、どの問いを基に対話を始めるかを決めていきます。問いは思考の入り口の役割をし、その問いから、対話は様々な方面に派生していきます。

問い決めするにあたって、まずはメンバーの「恋と愛」のイメージを共有してみました!

恋と愛のイメージ

そこから再度問い決めを行いました。


【問い決め2】


ここで複数の問いを出し、対話を行う問いを決めました。
・前回の対話内容「大人になるってどういうこと?」と関連しそう。
・恋って学生とか若者がするものって感じがするけど、大人だってするよね
これ面白い!となり、対話の問いになりました。
(社会的なイメージ・常識を問い直す「まさに、哲学の醍醐味である前提すらもなぜそうなのか考えること」に面白さを感じているのかな。)


【対話内容】

恋愛 対話

人の人格を否定したいというハチャメチャなルールがかかれていることに皆さん気が付いたでしょうか?エートスやばいサークルじゃね?という疑念が生まれたかもしれません(笑)

ルールを書いた代表のゆききは、誰かの人格を否定したいほどストレスが溜まっていたのかもしれません…?(笑)
もちろんミスです。メンバー一同、人格否定など絶対行わないのでご安心ください!


【対話スタート】

対話風景


「大人は恋しないのか?」
の問いから対話がスタートしました。

まあ、大人だって恋するよね~
そこから、大人が恋しづらい、恋よりも愛のイメージが強いのはなぜ?
子供は恋?大人は愛?そんな簡単な分け方できるの?と対話は拡大していきました。
対話の内容をいくつか紹介します。

〈恋と愛の関係性〉
まずは恋と愛の関係性や、それぞれの性質について考えました。

・恋がないと愛って生まれないの?恋と愛ってどっちが先?そもそも順序ってあるの?
・愛は、家族愛とか、同期愛とかにも使うよね。対象が広いし、同性にも使うね。
・恋の対象は異性?今はそうとも言えないよね。
・恋や愛の在り方が多様化してるよね。ジェンダーレスの人たちは?
・幼馴染で信頼関係ある状態(愛に近い?)から恋に発展するパターンもあるよね。
・青年までは恋に愛が包括されていて、青年以降は愛に恋が包括されているのでは?
・恋は環境要因の影響を強く受けるよね
・恋は終わりあるけど、愛はない?
・恋=性欲? 愛=性を越えたもの?


〈恋愛における運命〉
次は、個人的にも面白かったトピックでもありますが、「運命」について対話しました。
・なぜ人は運命を求めるのだろう?
不確実性が麻薬となっている?不確実性に引き付けられている?

・マッチングアプリで運命感を感じないのはなんで?
→「不確実性」というキーワードが出てきて、人は不確実性をもとめているのではないか?という話にもなりました
例:メンタリストダイゴが監修した心理学のマッチングアプリ
性格診断を行い、一番相性の良い相手とマッチングさせてくれる。
→でもアプリ経由の出会いって、運命感は少ないよね… 
合理的に適切な相手とマッチングさせてくれるけど、人々が求めている運命感は感じずらい…?運命は理想?現実では無理?運美恵よりも現実的に彼氏彼女がほしい?

合理的に、このやり方に従えば、〇%で良い相手が見つかります。
と言われてもなんとなく納得しにくい。
効率よりも、自分で引き当てた!(運命だ!)という感覚が欲しい
最適な相手がだれかわからなくて、見つかっても最適な人かはわからないけど、その不確実性が麻薬となってとらわれている?
とすると、ナンパでの出会いはかなり運命的?


〈恋愛における性〉
ここでは恋愛にお言いて切り離せない「性」というキーワードも出てきました。

・学生の恋愛は性の要素が強い?なぜだろう?
・愛の要素と性の要素を現代では切り分けすぎなのでは?
・皆が持っている「性(欲)」があからさまに表れるとタブーとされているのはなぜ?
・そもそも性が汚いものとして捉えられいるのはなぜ?
・性から始まる恋は?心と体の関係性?


〈自由(欲望・本能・恋愛の心)と制度(社会規範・ルール)の関係〉

性はなぜタブーなのか?から発展して、
・好きな人が複数できることってありえるのかな?
・ありえたとして、それって悪いことなの?
・どっちも本気で好きであっても、制度・常識(社会規範)として、結婚も付き合うも複数と関係を持つのはNGとされているよね。どっちかを選ばないといけないの?
・恋好きな人が複数いる状態がタブーとされているのはなぜだろう?
→社会秩序を守るため?国家が人々を管理しやすくするため?戸籍。

・結婚という制度が欲望を抑制している側面はあるよね
これって個人の自由と規範の関係に類似してる?
欲望という自由を抑え、契約という形で結婚関係を築く?

さらに話は深まり…

告白の時に「付き合ってください」ってフレーズなんか違和感。
付き合う必要はあるの?
お互いが両想いの状態を確認するだけでなく、付き合う(一種の契約?)必要はあるの?
両想いになることがゴールでなく、付き合うことがゴール?
一種の自分の彼氏彼女という契約/自由の制約?
付き合うって疑似結婚?結婚制度の影響?
恋ってかなり個人の自由を抑制するのでは?
互いに、自分の自由を制限する代償として、相手の自由に踏み込める権利を得る?

結局、自己と他者の話になるのかなあ
自分の欲望だけを最大化(私益)→社会が成り立たなくなる?無秩序?
社会の利益・秩序(公益)を守るために法律・規範
自分のためだけでは社会は回らない?でも、アフリカでは一夫多妻制のところもある…

〈その他〉
永遠って何だろう?
…勝手に付き合う・結婚は永遠を想像してしまうけど、永遠なんてあるの?

別れがつらいのは?
自分の日常の一部となった彼氏彼女が消えてしまうから?

などなどの話になりました。


【感想】

恋と愛という身近なテーマであったのでかなり盛り上がった対話になりました!メンバーの個人的な経験や男女という性別の違いが対話にも反映されており、それぞれ恋と愛に対し、異なる感想を持っているのが面白かったです。

当たり前すぎて、なんとなく「恋」・「愛」という言葉を使っているけど、身近な概念であるからこそ、様々な視点から考えてみることで、二つの概念の違いや関係性を見直し、自分の中で考えを深める機会になりました。
恋と愛の違いを考えたからって、恋愛がうまくなるわけではありませんし、彼氏彼女ができるわけでもありませんが、ないより身近なテーマで対話することで、自分やメンバーの思考が深まる時間となりました!

「恋と愛の違いは何か?」に対する結論は出てません。必ずしも、結論・答えを出さないというのが哲学対話の一つの魅力です。

答えを出さないと落ち着かない!という人もいるかもしれませんが、哲学対話では、答えを出すことよりも、思考を深めることの方を大切にしています。もやもや感を持ち帰り、さらに自分で考えてみる。対話をきっかけに新しい問が生まれ、さらに思考が深まっていくプロセスに価値があると考えています。


【キーワード】


愛 恋 性 運命 マッチング 不確実性 時間 環境 信頼
永遠 契約 結婚 所有


【対話を通じて、新しく考えたこと】


いくつか自分の中でも新しい問いが生まれました。

・「好きな人と結婚する」って難しい?
・「現実的な人と結婚する」のは妥協?仕方ない?
・恋心は何歳から生まれるか?
・恋愛できる最少年齢って何歳?
・赤ちゃんは生まれた瞬間愛を与えられる。愛の方が先?

しかし、今回は対話の中でも興味深かった「なぜ人は運命を求めるか?」と「不確実性」ついて少し考えてみようと思います。

今回は運命について少し考えていきます!
人は運命をなぜ求めるのか?「運命」の何が魅力なのか?

【運命と不確実性】
対話の中で人は「不確実性」を求めているのではないか?なりました。

しかし、不確実性に加え、もう一つ重要な要素があるのではないかをと考えました。
それが、以前にも起こっているという「前例」、以前にもその現象が起きている事実という意味での確実性(論拠、拠り所とも言えます)です。

つまり、自分の望む運命や出来事が、起こる前例があるが、それが起こるかは不確実であるということです。自分の希望・背中を押してくれる存在としての「前例」。
前例がないと、人はそれを自分事として本気で臨まないように思えます。
しかし、身近に前例があったり、(友達が運命的な出会いをしたり)、映画ドラマや小説が疑似前例となっていることで、もしかしたら私にも…?という気持ちがうまれるのではないでしょうか?


なので、その現象が以前に発生している「確実性」、しかし、その現象が必ずしも起こりうるわけではないという「不確実性」の絶妙なバランスにより、人は運命のとりこになっているのではないか?と考えることもできそうです。

宝くじや、UFOキャッチャーなどを考えるとイメージしやすいかもしれません。

また、そう考えると、
努力、準備とは?
⇒現象が生じる「不確実性」の、「確実性」を高めようとする行為
と言えるかもしれません。一言でいえば、現象が起きる確率を上げる行為です。

・自分の求める人に声をかけられるために自分磨きをする
・UFOキャッチャーの研究練習を行う
・宝くじの過去の当選データを分析する など

自分要因ではなく、相手/環境要因の方が、現象の発生に貢献している場合、努力が果たす役割は大きくないかもしれませんが、それでも自分にできることは努力すること。求める現象における、自分の影響力が及ぶ範囲で努力・準備をすることが求められるのかもしれません。

自分磨きをしたからって、運命を引き寄せられるわけではないですが、自分を磨くことで、相手に声をかけられる?新しい出会いの確立を上げることはできるのかもしれません。

今後は、運命は自分の力で引き寄せられるのか?できるとしたら、それは運命と呼べるのか?

運命に遭遇する確率を向上させるにはどうしたらよいか?運命のメカニズムは?
を考えていければと思います。



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