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エンジニア目線のいいスカウト、悪いスカウト

どうもこんにちは seya と申します。

定期的にスカウトをいただくのですが、その中にはグッと来るものもあれば、残念ながら「これはちょっと魅かれないな…」と感じるものもあります。

もしかしたらスカウトを書いている人の中でも何を書けば返信してもらえるのか分からない、という方もいらっしゃるかもしれないので、私が実際にもらった中でグッと来た例を交えて、受け取り手目線でいい点と悪い点を書いていこうと思います。誰かの良い出会いに貢献できたら嬉しいばかりです。

初めに結論から述べると

「なぜ、その人か」× 会社自体の魅力 = スカウト成功率

なのではないかなと思っています。それでは具体的な話へ…

スカウトの目的・ゴール

行く前にそもそもなぜスカウトを送るのかを考えてみましょう。

もちろん「採用のため!」ではあるのですが、もう少し具体的に考えると「自社に必要な人材と」「接点を持つ(=とりあえず話す)ため」ではないでしょうか。

ここで一つ言いたいのは

一通一通ちゃんと時間をかけよう!

ということです。後述するいいところがないスカウト、大雑把にまとめると独自性のないテンプレっぽいスカウトは返信率が下がります。

わざわざ採用媒体なり Twitter なりで人のプロフィールを見てスカウトを送るからにはある程度「自社に必要な人材である」「この人が入ってくると力強いかも」という期待を込めていると思います。

そしてそういった人は転職市場における絶対数はあまり多くはないでしょう。そういった人ととりあえずの接点を持つためにスカウトを送る訳ですが、返信率を上げるためにはそれなりにその人独自の内容を考える必要があります。

ちょっとスカウトする側になったことがないので、自分の返信率の体感値で考えるのですが、ちゃんとリサーチと文章を考えるのに30分かけて返信率が20%なのと、サクッとプロフィールを見るのに3分くらい使ってテンプレ文章を送って返信率が1%(私の場合は返信したことない気がするので0%ですが)と考えてみて比較すると、どちらが実りあるものになるかは簡単に想像がつくでしょう。

後述する "いいスカウト" は基本的に内容を考えるのに少し時間がかかるものが多いです。なので、めんどくさいかもしれないですがスカウトを目的を考えて時間をかけた方が成果に繋がるのではないか、と一考いただけますと幸いです。

いいスカウト

それでは具体的にどんなスカウトが良かったのかをなるべく具体例と共に書いていこうと思います。
※ 具体例はそのままコピペで載せると流石に送ってくださった方を不快にさせると思うので、大分いじったりぼやかしたりしてます。

自分の何に興味を持ったのかが明確
自分のプロフィールやアウトプットのどこを見て興味を持ったかが書いてくれると嬉しいです。

seya様の下記の記事を拝見いたしました。
https://記事のURL

デザインについて強く関心を持ち、自らも実際に手を動かされているところを見て、フロントエンドとデザインの橋渡しをしていたしていただけるイメージが湧きご連絡させていただきました。

これはどんなポジション・領域で活躍して欲しいとイメージしているのか伝わりやすいというのもありますし、単純に自己顕示欲が満たされて「そ、そんなに俺のこと気になるのなら話しちゃおうかなデュフ」という気持ちをくすぐるという意味でも重要だと思います。

どんな課題を抱えているのかが書いてある
どんな課題を抱えていて、自分にこんなことをしてほしい、というイメージが固まっているとお返事もしやすいです。

現状エンジニアは二人しかおらず、新機能開発で手一杯になっております。テストの部分や型安全へ移行していく部分で不安要素があるため、ここに取り組んでいただける方を探しています。

上記ほど具体的な内容がなければ無理に捻り出さなくてもいいと思いますが、もしあるのであればしっかり書いておいた方がその後の話も早くなるのではないでしょうか。

ディスカッションしたいことが書いてある
特に突っ込んで話したい話題がなければ無理しなくてもいいですが、昔次のようなスカウトいただいて、転職は特に考えてない時期でしたが「お、楽しそうだな」と返信したことがあります。

ちょっとコンポーネント設計談義してみようか、みたいな感覚でかまいませんので Seya 様と会話する機会を設けさせていただけますと幸いです。同じようなことを考えているなとアウトプットから感じたで、交流できたら楽しそうと感じております!

「とりあえず接点を持つ」というところをゴールとした時に、自分たちと相手の技術の興味がかぶるところでのディスカッションを提案するのはいい誘い方なんじゃないかなと思います。

魅力的な会社の紹介が書いてある
上記の「どんな課題を抱えているのかが書いてある」とかぶる部分もあるのですが、やはり会社自体の魅力的な紹介があると話してみたくなります。

ちょっと具体例上げちゃうと差し支えるので頑張って捻り出してみてください!
いい感じの採用ピッチ資料を作って貼り付けるのもアリだと思います。

「今転職をお考えでなくても構いませんので」と言うワンフレーズがある
地味ですが重要です。

もちろん「今すぐに人がいないと死ぬ!」という場合は無理に取り繕わなくてもいいと思いますが、基本的にスカウトを受ける側にはタイミングというものが存在します。受け取ったタイミングでたまたま転職を考えてればいいですが、そうではない場合の方が多いでしょう。

そんな時でもこのワンフレーズがあると「ちょっと話をするぐらいなら楽しそうだしいいかな」とハードルが下がるので、書いた方がとりあえずの接点は持ちやすくなるのかなと思います。

ちなみに当たり前ではありますが、こう書くからには無理に選考を進めてはいけません。カジュアル面談なのに志望理由を聞かれた、不採用通知が来たなどの逸話が未だに聞こえる昨今ですが、そういった対応をすると悪印象を持たれてその後のチャンスがなくなること間違いなしです。

有名人と話せる
ミーハーなので、はい。社内に業界で有名人がいれば、言い方はアレですが本人がOKなら魅力付けとして採用の仕事多めに任せるのは効果的だと思います。

悪いスカウト

ネガティブに感じた例、他の中身が良くてもこれらのマイナス要素があると返信したくなくなる例を紹介していきます。基本的にはケアレスミス・手抜きにまとめられると思います。

{ name } 様
もはや様式美ですね。ちゃんと名前を入れましょう。

メールの件名の名前と本文の名前が違う
件名では鈴木(仮名)なのに本文では佐藤(仮名)と名乗ってる方がいらっしゃいました。どう呼べばいいのか分からなかったので返信できませんでした。

自分独自の内容がない
会社自体がめちゃくちゃ魅了的なら返信するかもしれないのですが、なぜ自分に送ってきたのかの言及が一切ないと返信はかなりしづらいです。

ざっくりまとめると「テンプレをテンプレのままで送るな!」といったところでしょうか。作業効率化のためにテンプレ、ある程度のフォーマットを作ること自体は大事だと思うのですが、上記のようなケアレスミスが冒頭のあるだけでせっかく作った中身全部読まれなくなるとかもあると思うので注意したいところです。

まとめ

最初に話した結論を再掲します。

「なぜ、その人か」× 会社自体の魅力 = スカウト成功率

「なぜ、その人か」は基本的に今回の記事で書いた「いいスカウト」の内容に当てはまります。

会社自体の魅力はスカウト文面での紹介もありますが、もう少し積み重ねの側面が強いです。事業・組織カルチャー自体を成長させていくこと、外部に対してアウトプットを積み重ねることが採用文脈での魅力につながると思います。

ぜひスカウトの内容も会社自体も磨いていいご縁に繋げてください!

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