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換気不足で起きる8つの健康問題|コロナウイルス対策だけじゃない換気の重要性

新型コロナウイルスのおかげ?で、換気が注目されてますが、改めて、換気ってなぜ大切なのか?を考えていきましょう。

換気不足で起きる8つの健康問題

家の中の換気が不足すると、こんな問題が起きます。結構あるでしょ?

①カビ発生
②窓の結露発生
③料理の臭いが残る
④室内干しの生乾き
⑤二酸化炭素濃度上昇で睡眠の質が下がる
⑥ウイルス滞留で感染リスクがUP
⑦ハウスダスト滞留でアレルギー症状
⑧有機化合物の滞留でシックハウス症候群

①壁のカビ発生

特に梅雨時期は、床下や壁などにカビが生えることがあります。真っ白の壁紙だったのに、いつのまにか斑点模様に…なんてことも。

カビを防ぐためには湿度を下げるのが一番ですが、梅雨時期などはそうもいきませんので、有効な対策は換気。なぜなら、カビは、空気が流れている場所では発生しにくい性質を持っているためです。

床下も含めて、家全体をしっかりと換気し、空気を動かしてあげることで、カビ発生を防ぐことができます。

②窓の結露発生

冬の窓の結露は、湿度が高くなった空気が、キンキンに冷えた窓に当たることで起きます。

もちろんキンキンに冷えない窓を選ぶ(オール樹脂サッシ)、湿度を上げすぎない(絶対湿度7~10gが目安)ことも大切ですが、換気も大切です。

室内は、加湿器や人の呼吸で湿度が上がるので、その高湿な空気を外に排出することで、窓の結露を防ぐことができます。

【関連記事】
「窓」の種類と失敗しない選び方|サッシ・ガラス・スペーサーの推奨レベル

③料理の臭いが残る

臭いは、換気不足のシグナル。朝起きて自分のにおいがする、昨晩の焼肉のにおいが残っている、なんてのは完全に換気不足です。

適切に換気されている空間は、部屋は無臭に近くなり、とても快適です。

④室内干しの生乾き

室内干しが臭いのは、室内で干すからではなく、換気が不足しているからです。換気が不足すると湿度が高くなるので、洗濯物に含まれる水分が逃げ場を失い、生乾きになっていきます。

適切に換気を行うと、生乾きがなくなり、部屋干し特有の臭いをなくすことができますよ。

⑤二酸化炭素濃度上昇で睡眠の質が下がる

人は、酸素(O2)を吸って二酸化炭素(CO2)を吐くので、適切に換気をしないと、室内のCO2濃度はどんどん上昇。CO2濃度が高くなると、身体が軽い酸欠状態になるので、頭痛などの症状が現れます。

CO2濃度が上がることによる悪影響のうち、最も重大なのは、睡眠の質の低下。

CO2濃度が上がると、身体な脳を休めると言われる「ノンレム睡眠」の時間が減少するので、眠っても疲れが取れないってことになります。睡眠は毎日のことなので、一生の健康を左右すると言っても過言ではありません。

【参考文献】https://www.jstage.jst.go.jp/article/shasetaikai/2018.6/0/2018.6_89/_pdf/-char/ja

⑥ウイルス滞留で感染リスクがUP

これは、新型コロナウイルス対策で散々言われているので、説明は不要かな。ウイルス対策の基本は、手洗い・うがい・換気ですね。

⑦ハウスダスト滞留でアレルギー症状

これも説明不要かもしれませんが、ハウスダストは、各種アレルギー疾患の要因になります。空気清浄機、ルンバ、ダイソン…など、たくさんハウスダスト対策商品が売れているのは、そのためですね。

住宅の高気密高断熱化により、ダニなどが増えやすく(ダニにとっても居心地が良い)、ハウスダストが外に排出されにくくなっているため、ハウスダストによるアレルギー疾患は現代病ともいわれています。

実際に、小児ぜんそく患者数は、高気密高断熱住宅が登場した1980年代から右肩上がりで増加しています。冬暖かく夏涼しい家はいいのですが、そのために「アレルギー疾患になりやすい家」にしてはいけないので、換気への意識を高めてほしいと思います。

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(出典:文部科学省)

⑧有機化合物の滞留でシックハウス症候群

平成15年に24時間換気が義務になったのは、シックハウス症候群を予防するためでした。

近年は、シックハウス症候群の原因となる有機化合物が発生しにくい建材が増えてはいますが、ゼロになっているわけではありませんので、適切な換気は必須です。

まとめ

換気は大事!

新築で家を建てるなら、メンテナンスしやすい換気システムを選ぼう!

入居したら、換気システムを止めない!フィルター掃除する!機械が壊れたら直す!を意識しよう

以上です。

【関連記事】
「24時間換気システム」選びに失敗すると室内環境が悪化する理由|高気密高断熱住宅のデメリット

「換気システム」の正しい知識と失敗しない選び方(前半)|メンテナンス性能の見極め方

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