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【無意識】

ビジネス知識🔜
苫米地流コーチング術その8

あなたは日常生活で「無意識」をうまく活用できていますか?

私たちの脳は普段、全体の3~4%しか使われていないと言われています。脳による意識的な思考や行動が3%程度だとすると、残りの97%は一体何をしているのでしょうか?

実は「無意識」の活動をしているのです。つまり、私たちが意識的に考えたり感じたり、行動している部分より、無意識の部分の方がはるかに大きいということです。

もし、あなたが仕事や私生活で、自分の能力を十分に発揮できないと感じているのなら、それは「無意識」と上手に付き合えていないからかもしれません。

ここでは、無意識の意味と人生に与える影響、そして無意識を味方につけて夢を叶える方法について、認知科学者の苫米地英人博士の理論をもとに解説していきます。

『無意識とは?』
精神分析学で「無意識」とは、意識下の領域で、人間現象の背後にあって様々な影響を与える混沌(こんとん)としたものとされています。簡単に言うと、通常は「意識」されていない心の領域・過程のことです。
『意識』=『今、気が付いているところ』
『無意識』=『今、気が付いていないところ』

《3つの意識(意識、無意識、前意識)》
心は「意識」「無意識」「前意識」という、3つの領域で構成されています。「意識」は、その名の通り自分で意識できる領域。つまり、あなたが今、何かを感じたり、考えたりしている部分です。

「無意識」は、自分では全く意識できない領域で、催眠など、特別な操作によってのみ意識化が可能です。意識が「顕在意識」と呼ばれるのに対して、無意識は「潜在意識」と呼ばれることもあります。

そして「前意識」(ぜんいしき)は、自分の意志によって意識化できるエリア。無意識にあるものが意識に上る前の控え室のような領域です。「忘れていたこと」を思い出したときなどは、この前意識から意識に上ってきた状態です。

よく使われる例で、海に浮かんだ氷山を私たちの心とするならば、海面上に頭を出している部分が「意識」、海中に沈んでいる部分が「無意識」、その中間の、時々、水面に顔を出す部分が「前意識」です。

《心を支配する無意識》
心の大部分は「無意識」です。普段、私たちが意識できているのは「心」のごく狭い領域だけです。

自分では意識して行動しているつもりでも、実際には、私たちの行動の大部分は、無意識的に行われています。特に意識しなくても、私たちは頭を掻いたり、足を組み替えたり、まばたきをしたり、いろいろな動きをしています。

また、パソコンで仕事を片付けるつもりが、気がついたらネットサーフィンや、ユーチューブ動画に夢中になっていた・・・なんて「思っていること」と別の行動をしてしまうときも、無意識に動かされている状態です。

さらに言うならば、私たちは全く意識することなしに、呼吸し、心臓や体内の各器官を同時に動かし、消化活動や生命を維持するための活動を自動的に行っています。これらのコントロールをしているのも無意識です。

無意識を司る脳は、24時間365日、全く休むことなしに働き続けてくれているのです。

《無意識に会える場所》
精神分析学者のフロイトは、無意識の現れる場所として「錯誤行為」「夢」「神経症の症状」を挙げています。

「錯誤行為」とは、先程も例に挙げた、仕事をするはずが、気がついたら、遊んでしまっていたというような、意図した行為とは異なる行為を行ってしまうことです。

次に「夢」。人は眠っている間は意識がなく、無意識だけが働いている状態です。睡眠中に見る「夢」は、無意識の中にある「欲求」の表われとも言われ、「幻覚」「幻想」とも類似したものだと言われています。

そして「神経症」の症状も、無意識からのメッセージと考えられています。もともと「精神分析学」とは、神経症の治療を目的として、無意識を研究する学問でした。

それ以外にも、私たちは日常で、しばしば無意識の中に入り込みます。何かに「没頭」しているときや、ボーっとしているときなど、周りの音が耳に届かなくなったり、風景が目に入らなくなったりします。これは周囲を意識していない状態です。

《無意識に詰まっているものとは?》
「無意識」には 、生まれてから今日に至るまでのすべての記憶が詰まっていると言われています。さらには人類の進化の記憶までもが格納されているというから驚きです。

まず、無意識の中には、生物として生きるために必要な「本能」や「生理的欲求」があります。食欲・排泄欲・睡眠欲などです。

分析心理学者のユングは、無意識の中でも、こうした「本能的」傾向と、祖先から「遺伝的」に受け継がれてきた、民族あるいは人類に共通している行動様式や考え方を「集合的無意識」と呼びました。

それに対して「個人的無意識」には、様々な感情や記憶が詰まっています。 そこには、怒りや憎しみ、悲しみ、強いショック、思ってはいけないと抑圧された感情などが含まれます。

強いショックから自分の心を守るために、意識から追い出され、行き場を失った、これらのマイナスの感情は、心の奥の無意識に蓄積されていきます。

それを感じたときの状況は記憶からなくなったとしても、抑圧された感情だけは、しっかり無意識にしまわれているのです。

こうして、無意識に残ったマイナスの感情によって、人は、PTSD(心的外傷後ストレス障害)になって、記憶障害や悪夢に悩まされたり「うつ」などの心の病に苦しんだりします。

また、何かの拍子にマイナスの感情が爆発して人に危害を加える行為に繋がることもあります。

《無意識に秘められたパワー》
無意識には、マイナスの感情だけでなく、抑圧されたポジティブなエネルギーも詰まっています。

本当は「好き」「こうしたい」「挑戦したい」と思っても、我慢してきた感情、表に出さずに心の奥にしまってきた本当の気持ちです。つまり、あなたの「本心」「本音」とも言えます。

これらの無意識にある感情、本当の気持ちをうまく活用することができれば、私たちを動かす大きな「原動力」になります。さらに、無意識には、生まれてから今までの膨大な記憶や知識、普段人間が使えていない、秘められた「潜在能力」も含まれていると言われています。

「火事場の馬鹿力」などと言われるように、私たちは突然、生命の危機に直面したり、何かに「夢中」になったとき、常識では考えられないような力を発揮したりします。これこそ、無意識に秘められたパワーです。

『無意識を活用して人生を好転させる方法』

それでは、どうすれば、無意識の秘められたパワーを味方につけて、自分の夢やゴールを実現できるのでしょうか?

《無意識の抵抗を取り外そう!》
「なりたい自分」「理想の自分」になるためには「心の抵抗」を取り外す必要があります。無意識は、常にあなた心身を守るために「現状維持」をしようとして、あなたの思考と行動にブレーキをかけているからです。

あなたの体温や心拍数、血液量、血糖値など、体のさまざまな生理的状態が「一定」に保たれているのは、無意識の機能によって、生存に適するように守られているからです。

そして、その作用は「身体」だけでなく「心理」にまで及んでいます。無意識は、心理状態も常に一定に保とうとしています。

「変わりたい」「本当はこうしたい」というあなたの気持ちを封じ込めて、すぐに「やっぱり、このままでいいや」という気持ちにさせます。これが「無意識の抵抗」です。

ダイエットを始めても、禁煙を心に決めても、資格の勉強をスタートしても、すぐに挫折してしまうのは、こうした心理的なブレーキが働いているためです。

苫米地博士は、この「無意識の抵抗」さえ取り外すことができれば、私たちは一気にゴールに向かって突き進むことができると言います。

《無意識のプログラミング法(1)》
「無意識の抵抗」を克服し、自分の思い通りにプログラミングする一番有効な方法は「演技」をすることです。

実は、無意識には「現実」か「仮想」かの区別がありません。過去に何度も繰り返されたパターンを「現実」として認識し、その状態を維持しようとしているだけです。

あなたが「変わりたい」と思ったならば、今までとは違う新しいパターンを「無意識」にインプットする必要があります。そのために、理想の自分を繰り返し「演技」して、脳にプログラミングするのです。

そうすれば、新しいパターンを「現実」として認識し、その状態を維持しようと、無意識が働き始めます。

《徹底的に新しい自分を演じきろう!》
「無意識の抵抗」に打ち勝つためには、とにかく徹底的に演じきることが重要です。理想の人物像を作り上げ、その姿をリアルにイメージします。そして、外見、しぐさ、表情、話し方、立ち居振る舞い、性格、考え方まで、まったく別の人格になりきります。

最初は、恥ずかしさや違和感を覚えると思いますが、ただ「演技」しているだけと気楽に考えれば、無意識の抵抗は次第に弱まっていきます。そして、しばらく演じているうちに、新しい自己イメージは、だんだんと自分の中に定着してきます。

また、不思議と、周囲のあなたを見る目も自然に変化してきます。周りの人があなたを「そういう人」と認識してくれるようになると、あなたの「理想の自分」への変化はさらに加速します。

認知科学者の苫米地博士によると、早ければ一週間ほどで、周囲のあなたに対する認識は変化するそうです。最初は、ハッタリでも、演じているうちに、本物になっていく・・・まさに、新しい自分がプログラミングされたと言えるのではないでしょうか?

《無意識のプログラミング法(2)》
無意識をプログラミングするのに有効な2つ目の方法は「アファメーション」という「言葉」を使ったテクニックです。

『夢に向かって自動的に行動できるメカニズム』

ここまで、無意識を味方につけるための、2つの具体的な脳のプログラミング方法を紹介してきました。ここでは、なぜ「演技」と「アファメーション」が、自分の夢やゴールを実現する上で、強力な効果をもたらすのかについて、さらに詳しく解説していきたいと思います。

《創造的無意識とは?》
自分をもっと上手に操縦するためには「創造的無意識」という脳の機能を活用する必要があります。「創造的無意識」について説明する前に、まず、私たちがどのような思考プロセスをしているのかを考えてみましょう。

私たちは、まず、外部からの「情報」を「意識」によって「知覚」します。そして、知覚された情報は「無意識」の中にある今までの人生で蓄えてきた膨大な記憶や知識と「照合」され「評価」「判断」が行われます。

「判断」によって何らかの「行動」に移されると、今度は自動的に「軌道修正」されます。「軌道修正」は「自己イメージ」や「自分の信念」に基づいて行われます。

このとき、軌道修正を行う装置のことを「創造的無意識」と呼びます。簡単に言うと「自分が自分らしいと思う行動」をさせる「無意識」のことです。

《なぜ夢が叶わないのか?》
実際の例を考えてみましょう。私たちは日常生活で「やらなきゃ」とわかっていても、ついつい別の行動をしてしまうことがよくあります。

あなたは、将来のために資格を取ろうと決意したとします。夕食後、勉強のために机に向かおうとしたら、たまたま、ついていたTVから大好きな俳優の声(情報)が聞こえてきました(知覚)。意識は、過去の記憶とアクセス(照合)して「あ、○○の映画だ、面白そうだなぁ」などと感じます(評価)。

ここで、机に向かうか、TVを見るか決定(判断)するとき、あなたが「今が楽しければいい」もしくは「将来の夢のために頑張る」というどちらの「信念」を強く持っているかによって、その後の行動が決まります。

もし、あなたが「やっぱり今、楽しみたい」という信念を持っていれば、例え一度、机に向かったとしても「創造的無意識」が働いて、いつの間にか、TVの前に座り、画面に釘付けになっているという結果になります。そして「資格を取って、仕事で活躍したい」という、あなたの夢は、遠のいてしまうわけです。

《無意識の中に植え付けられた偽の「信念」》
しかし、あなたの行動を決定付けている「信念」や「自己イメージ」は、実は「本当のあなた」というわけではありません。

あなたが生まれて、今まで生きてきた過程で、両親や兄弟、教師や友人、メディア、政府、宗教などの影響を受けて、「自分はこういう人間だ」「私の考えはこうだ」と思い込んでいるに過ぎないのです。

人は「これが正しい」という社会のルールや常識を押しつけられ、「お前はこういう人間だ」「お前には無理だ」などと、周囲の人に言われ続けると、知らず知らずに洗脳され、それが「自己イメージ」や「自分の信念」だと思い込んでしまいます。

そして、何かに挑戦しようとしたり、自分を変えようとしたりすると、それらの「思い込みの信念」に基づいて「創造的無意識」が働きます。失敗に対する恐怖心、恥ずかしさ、自責の念など「心理的抵抗」が生まれ「私には無理だ」という気持ちになってしまうのです。

《創造的無意識は自分を操縦する装置》
あなたが、現状を変えて、夢を実現させようと思うのならば、「洗脳」によって無意識に構築された、常識やルールなどの束縛から、自分を解放しなければなりません。

そして、自分の本当のゴールに沿った「自己イメージ」や「信念」と入れ替えて「創造的無意識」を味方につける必要があります。

そのための方法が、すでに紹介した「演技」や「アファメーション」ということになります。

ゴールを達成している「自己イメージ」を思い描き「言葉」を使って脳に新しい「信念」をインプットすること、そして、理想の自分をリアルに「演じる」ことで、「創造的無意識」は、今度はゴールに向かって自動操縦を始めることになります。

「演技」をしていて、上手く行ったら「私らしい、当たり前」と言葉に出し、上手く行かなかったときは「私らしくない」と言うことで、新しい自己イメージは、さらに定着していきます。

《無意識の中に隠された本当の夢》
「演技」や「アファメーション」を行う上で、最も大事なのは「ゴール設定」です。まず、ゴールを設定すれば、達成の仕方は自然に見えてきます。脳は自分にとって重要なものしか見えないようにできているからです。

ただし、ゴールは、何でもよいというわけではありません。まず、ゴールは、親や周囲から決めつけられた「やらなければならないこと」(have to)ではなく、自分自身が「心から望むもの」(want to)でなくてはなりません。

ゴールが、考えただけでワクワクするような「本当にやりたいこと」であればこそ、現状を維持しようとする無意識の抵抗を乗り越えて、ゴールに向かって自動操縦されることになるのです。

もし、あなたが「本当の夢やゴールなんて、わからない」と思うとしたら、それは、あなたのゴールが無意識によって見えにくく隠されているからかもしれません。その場合は、仮で良いので「want to」のゴールを設定すれば、いずれ本物のゴールは自然と見えてくるはずです。

《とてつもなく大きな夢をみよう!》
ゴール設定のもう一つの条件は「叶いそうにない夢」であることです。現状の延長線上にあるような「叶いそうな夢」では「創造的無意識」は、今までどおり現状維持をしようとして働いてしまいます。

苫米地博士は、本物のゴールとは、現状を維持したままでは絶対に達成できないもののことだと言います。現状の外側にある、とてつもなく大きなゴールを設定してこそ、それが達成できても、あるいはできなかったとしても、新たなゴールが見えてくるのだそうです。

この「want to」であることと「叶いそうにない夢」であることという、2つの条件を満たすゴール設定さえできれば、あとは、それに基づいて、アファメーションを使って、ゴールを達成したイメージをリアルに思い浮かべ、そして、理想の自分を「演じる」だけです。

すると、無意識は「より自分らしい」ゴールの自己イメージと、現状のギャップを埋めようと、自動的に動き始めます。現状に留まることが不快で仕方なく、居ても立ってもいられず、一刻も早くゴールに向かって動き出したいといった感じです。そこには、努力も意志の力も一切必要ありません。勝手に無意識がゴールまで押し上げてくれるのです。

『他人の無意識を思いのままに操作するテクニック』

ここからは、無意識に秘められたパワーを、さらに引き出して、自分だけではなく他人までも、思いのままに操るテクニックを紹介していきます。他人の無意識まで操作できるようになれば、あなたの夢の実現はどんどん加速していきます。

《無意識は他人にも影響する》
少し不思議な話に聞こえるかもしれませんが、私たちが心の中で強くイメージしたことは、無意識の働きによって、現実世界に変化をもたらすだけでなく、他人の無意識にも影響を与えます。

例えば、あなたが「社長になること」を心の中で強くイメージすると、無意識は、そのための方法を探し始め、それまで気づかなかった、実績を上げる手段や人脈などが目に入るようになります。そして、社長というゴールに向かって、さまざまな行動を取り始めます。

さらには、自分の心の中のイメージを、周囲の人が共有し始め「あなたに社長になって欲しい」と考え、協力してくれる人たちが現れます。

もし、自分の思うように他人の無意識を操作して、より多くの協力者を得ることができれば、あなたは、一人でゴールを目指すよりも小さな労力で、しかも比べ物にならないスピードで、一直線に前進できるようになります。

《催眠やカルトのテクニック》
ところで、相手の無意識を思いのままに操作するなんてことは、実際に可能なのでしょうか?

他人の無意識に働きかけるテクニックとしては、催眠や気功の技術、カルト宗教などで使われる洗脳テクニックなどがあります。

カルトや洗脳などと言うと、少し怪しい印象をもつかもしれませんが、現代において、催眠や洗脳の技術は、科学的に研究が進んでいます。

ここでは、簡単な訓練で、誰でも実行できるテクニックを、いくつか紹介していきます。

《臨場感空間の作り方》
まず、自分をトランス状態にすることで「臨場感空間」(自分が最も高いリアリティを認識している対象)を作リ出します。これは臨床催眠の第一人者として活躍したミルトン・エリクソンの手法の活用です。

無意識に強く働きかけるためには、まず自分が完全にリラックス状態になる必要があります。瞑想をしたり、リラクゼーション音楽を聴いたり、呼吸法を行ったり、自分なりの方法で心と体を徹底的にゆるめます。

苫米地博士が勧めているのは「逆腹式呼吸」(息を吸う時にお腹をへこませ、吐く時にお腹をふくらませる呼吸法)です。

リラックスしたら、過去の体験などを思い出し「幸せな気分」をつくります。できたら、次に「気持ちのいい体感」をイメージします。最後に2つを組み合わせ「気持よくて幸せな気分」を同時に思い浮かべます。これが「臨場感空間」です。

いつでもこの体感を思い出せるように毎日数分で良いので練習しておきます。慣れてきたら、そこに「楽しい」という体感をプラスして、3つを合わせる練習をします。

《 他人の無意識を操作する技術(1)》
人に出会ったら、まずリラックスして、この「臨場感空間」をつくり出します。3つの体感が高まったら、相手の目を見てリラックスします。それだけで、相手を自分の世界に引きずり込むことが可能になります。

3つの体感を徐々に強くしていきながら、1割高まったら、相手の目を見るということを繰り返します。これを5回~10回続けます。そして、リラックス度が十分高まった状態で、最後に、自分がゴールを達成している姿をイメージしながら、相手の目を見ます。

すると、相手と無意識が同調し、親近感が生まれると同時に、イメージが共有されて、相手も無意識に、あなたのゴールをバックアップしたくなります。

また「うれしい、楽しい、気持ちいい」の3つの体感の上に「信頼している」という体感を乗せれば、相手の信頼を得られるようになります。そして、相手に対するあなたの支配力は、さらに高まることになります。

《他人の無意識を操作する技術(2)》
「Rゆらぎ」も「臨場感空間」を支配するためのテクニックです。Rとはリアリティのことで、それをゆるがせることで空間の支配者になり、相手の無意識を自由に操ることが可能になります。

方法はいろいろありますが、例として「言語によるゆらぎ」について説明します。やり方はシンプルで、相手が見ていること、聞いていること、感じていることを、あなたが言葉にして伝えてあげるだけです。

「このソファー固いですね」「雨の音、落ち着きますね」「良い香りの香水ですね」などと言った具合です。

相手の無意識が、五感を通して感じている感覚を、言葉にして、意識に上げさせることで、相手のリアリティは、あなたが発した言語の世界に切り替えられます。すると、相手の脳は、あなたが空間の支配者だととらえるのです。

空間を支配したら、後は「こうして欲しい」とイメージをするだけでOKです。相手は無意識にあなたに同調して、あなたに協力的になってきます。

『無意識を味方につけて夢を叶えよう!』
ここでは、脳の97%を支配していると言われる「無意識」の秘められたパワーと、その活用法について解説してきました。

多くの人は、無意識に支配されて生きています。自分の本心、本音を心の奥に押し込めて、人の作ったルールや常識に影響されて人生を過ごしています。

苫米地博士は「自分の常識を頭の中からいったん追い出せ」と言っています。

人に与えられた常識や、自分の中の勝手な思い込みに振り回されて、誰かの顔色を伺って、遠慮しながら生きる必要はありません。

無意識を味方につけて、本当に自分が望む人生をダイナミックに生きましょう!

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