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祭りじゃないのよ文化は

シネマート心斎橋が閉館になるときいてかなりショックを受けている。


3年前、緊急事態宣言真っ只中の大阪への転勤辞令が出たのだけど、小さいときにちょっとだけ住んだことがあるとは言え友達も知り合いもいないし、しかも当社は転勤に当たるのは全従業員の中の5%未満で、ほとんどの社員は転勤を経験せずに過ごす中で女性の転勤は私が初めてだったので、かなり動揺した。が、事務所の場所を見たら、心斎橋に近く、心斎橋に近いということはその近くに住むし、それならシネマート心斎橋にすぐ行けるし、まぁいっか、と思った。何がいいのかよくわからないけど、動揺は5分ぐらいで終了した気がする。


結果的に、それほど通い倒せたかというと、そうでもなかったが、見たい映画を見逃したことはなかったし、シネマート含めいろいろな映画館が徒歩圏内にあったので、会社帰りや休みの日に映画を見に行く機会は多かった。


お知らせの案内のとおり、鑑賞客や配信サービスの低迷とのことだけど、娯楽が多すぎると思う。しかも無料の。だからそういうものとの競争に勝てなかったのだと言われるとそれまでだけど、私はずっと政治のせいだと言っていきたい。訳わかんないことに金使うような政党や政治家を許すんじゃないし、そもそも選ぶんじゃないよ。


私たちには金のかかる娯楽を楽しむ金銭的、時間的な余裕があるべきだ。文化は一生に一度きりみたいな非日常の中には生まれない。日常的にいつでもアクセスできるものの中でしか育まれない。万博なんかやめて映画館を残せよ。


今週はちょうど出張をキャンセルして余裕ができたので、昨日は16時に上がって映画を見てきたのでした。Humanist vampire seeking consenting suicidal person、終映前に見に行けてよかった。

ときどきは理由も行き先も言わずにサボって映画館に入って、オフラインで数時間過ごすことの良さを感じていたので、そういう場所が減るのは悲しくて、上述のとおり怒ってもいる。しばらく引きずるだろうなぁ。

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