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チンドン屋・見参

今日、蒲田あすと商店街アーケードで、チンドン屋さんを見ました。
通りがかりの人は何人も、珍しがってスマホで写真を撮っていました。

チンドン屋は、もともと大阪では「東西屋」関東では「広目屋」と呼ばれていて、昭和期にはいると「チンドン屋」と呼ばれ、勢力を拡大していきます。最盛期には、全国で2500人ほどが商売としていたそうですが、今では数十人レベルだと言います。

実際、私がこの前に見た記憶を探ってみても、何年か前と言えないほど前のものしかありません。ただ、私の記憶の中のチンドン屋さんは、だいたい3人でクラリネット+鉦と太鼓+口上の構成でした。
今日の組は、クラリネットの代わりにサキソホンでしたので、最初、へ~~と思ったわけです。


チンドン芸能社(顔出し承認をいただいています。)

写真を撮ってよいか尋ねたところ、快くポーズまで取っていただきました。
サキソホンの演奏の仕方がかなり秀逸で、あまり音を強く出さず、一気に盛り上げるのではなく、平らかでいて印象付けるようなテクニックを使っており、騒音にならないように気遣っているんだなと勝手に解釈しました。

それにしても、今となってはチンドン屋さんは本当に稀有な存在となりましたね。
しかし、SNS全盛のこの時代、通りすがりの方が何人も写真を撮っていましたから、そのうちの何人かが拡散すれば、アナログのチンドン屋という広告媒体が、あっという間に友達繋がりで情報が伝達されていく時代。
妙なコラボができていると感じ入りました。

今回は蒲田東口の飲み屋街に新しく開店したお店の宣伝でしたが、この暑い中、濃いめの化粧と衣装をまとって、演奏しながら口上を述べポケットティッシュを配りながら、およそ八時間の労働ですので、かなりきついと思います。その撤収場面に出くわして、「昼間写真を撮らせてもらったんですが、顔出しOKでブログに掲載してもいいですか?」と尋ねると、本当に気安く了承してくださいました。チンドン芸能社のお三方、ありがとうございました。


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