見出し画像

人と人として、互いの理解を深めるために。セブンリッチグループ内で生理研修を開催しました。

「会社を休みたいくらい生理がつらくても、上司には伝えづらい」
「メンバーが生理でつらそうだけど、どんな声をかけていいのかわからない」

会社は色々な年齢や性別の人が集まるところ。すべての人が生理を経験しているわけではないからこそ、どれだけパーソナルな問題を開示すべきか、どこまで踏み込んでよいのか、悩まれる方も多いかもしれません。

学生のころの保健体育の授業。ある日突然、男女別に教室移動をして性について学んだ経験はないでしょうか。そのせいで「性別の垣根を超えて身体に関する話題には踏み込んではいけない」、無意識にそう感じている方も多いのではないかと思います。

しかし、一緒に働くメンバーの健康を理解することを諦めず、誰もが働きやすい環境を整えていきたい。そんな思いから、セブンリッチグループでは、2021年3月30日、産婦人科医の先生をお招きし「生理研修」を開催しました。

今回はその「生理研修」の様子をレポート。研修の概要と、参加したメンバーにどんな変化が表れたのかをご紹介します。

知る。理解する。そして、実践してみる。

「まず、多くの方は生理についてよく知りません。」

冒頭で先生はこう言います。その例として男性がPMS(月経前症候群)をどの程度認知しているかのデータを紹介。

画像1

参考:ホルモンケア推進プロジェクト「女性の体調と仕事に関する調査(2014年12月)」

「意味も詳しく知っている」はわずか15.4%にとどまり、「言葉は知っているが詳しくはわからない」が33.4%、「言葉を聞いたことがない」は51.2%と半数以上を占めました。

PMSとは生理中ではなく生理前に現れる症状で、主にイライラや気分の落ち込みなど、精神的な面で影響が表れるのが特徴です。

男性である筆者の私も「言葉は知っているけど詳しくはわからない」に該当し、研修開始早々、自分が「生理についてよく知らない」のだということを自覚することになりました。

今回の生理研修の目的は、

①まず「知る」こと
②次に「理解する」こと
③そして、「実践してみる」こと

の3つのです。

生理のある人には、自分の身体をよく理解し、生理に伴う症状を緩和させるよう実際に行動してほしい。生理のない人には、生理のある人がどういった悩みを抱えているかを知り、どんなふうに寄り添えるかを考え行動に移してほしい。

そんな目的を共有したうえで、今回の研修は始まりました。

生理の基礎知識や症状を和らげる手段などを、わかりやすく解説

研修は、下記の流れで進められました。

①生理の基礎知識
②PMS・PMDD・月経困難症とは
③働く女性と生理の悩み
④みんなが働きやすい会社づくりを
⑤Q&Aコーナー

生理の基本的な仕組みや症状、それに伴う悩みなどを説明したうえで、医学的に根拠のある「生理痛を和らげる選択肢」が紹介されました。

研修の最後には、先生から「みんなが働きやすい会社づくりのための心得」を伝授されました。なかでも注目を集めたのは、「症状には個人差がある」ということ。

スクリーンショット 2021-04-12 12.07.14

考えてみれば当たり前の話かも知れませんが、生理前・生理中に皆同じ強さの痛みがあり、同じ症状が出る、ということはあり得ません。症状は人それぞれ、100人いれば100通りなのです。

研修に参加したとある女性からは「女性同士でも症状は違うということ、頭ではわかっていてもあまり意識したことがなかったなと思いました。あ〜今生理なんだ、辛いね、わかる。と自分の想像の範囲内で相手の症状もイメージしているなと気づけました」といった声が上がりました。

大切なのは「生理がつらい(と悩んでいる人がいる)。だからどうするか」

研修の中で筆者が特に印象的だと感じたのが、先生がイチオシしていたマンガ『ツキイチ!生理ちゃん』に登場する、生理ちゃんのこのセリフ。

男性「女の人って生理がきて大変だよね」
生理ちゃん「大変なのを理由にできないのが大変なんですよ

生理がつらいのは生理を経験している人の多くがわかっているはずで、生理のない人の中にも、大変なことだという認識を持っている人は大勢いる。本当につらいのは「生理がつらいから仕事を休みます」と言えないこと。それが生理のある人のつらい部分の肝と言える、とマンガの内容に触れながら先生は強く主張しました。

小山健によるオムニバス形式のマンガシリーズ。「生理痛」「むくみ」「頭痛」「貧血」「イライラ」「PMS」などが擬人化した「生理ちゃん」と女性との生活を描く。(オモコロ「「ツキイチ!生理ちゃん」(小山健)まとめ読み!」より引用)

先生によると、生理がある人の中には、毎月症状があるにも関わらず何の対策もしていない、あるいは改善の余地があることをそもそも知らない人が多いのが現状だといいます。大切なのは、自身の体調に関心を持ち、適切な対処法を講じること。医療で解決できる痛みや苦しみもあるため、かかりつけの産婦人科を持つことを推奨していました。

研修に参加したメンバーの中には、「私もPMSや生理痛に悩むことがありますが、不調に「向き合う」ことがとても大切だと思いサプリメントや運動を試してみています。」と具体的に行動に移している人も。

とある男性メンバーからは「今日は痛いからここまではできて、ここからはできない、そんなコミュニケーションができると建設的だと思う。」「結局普段のコミュニケーションが大切だと思った。誰もが大変なときに声を上げられるような環境を作っていきたい。」といったポジティブな声が上がりました。

女性が約3〜4割を占めるセブンリッチグループは、今後も性別を問わず積極的に採用を行い、仲間が増えていく予定です。困っている人がいる、そんなとき自分にできることは何か。セブンリッチグループは、一人ひとりのメンバーがそれを模索し続けていく組織でありたいと考えています。

✳︎

セブンリッチグループのnoteでは、今回のような会社としての取り組みや、働いている社員のインタビューなどを掲載しています。今後も随時更新予定ですので、興味がある方はフォローしてみてください。



この記事が参加している募集

オープン社内報

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?