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「観察力の鍛え方」を読んで

佐渡島庸平氏著の
観察力の鍛え方」という書籍を読みました。
今回はその #読書感想文 です。
いつも通り、キーワードに即して展開していきます。

今回の書籍を手に取ったきっかけは
副題の「一流のクリエイターは世界をどう見ているのか」に
興味をそそられたという感じです。
思考力というよりは、見方の部分。すごい気になるものでした。

観察は問いと仮説の無限ループを生み出すもの

観察という言葉を聞き、連想したものは
小学校の時にやった「アサガオの観察」のようなものを
僕は思い浮かべました。ただ単純に。
その状態を整理することなく、思い浮かべたのですが、

観察は問いと仮説の無限ループを生み出すもの

と書いてありました。そして

いい観察は、ある主体が、物事に対して仮説を持ちながら、客観的に物事を観て、仮説とその物事の状態のズレに気づき、仮説の更新を促す。

とも書いてありました。

なるほど、確かに事実研究者がやっているような観察は
観てから何かの考察を考えています。しかし、僕たちが小学生の時にやっていた観察はどちらかというと記録を取るということだけであって、
「もしかしたら・・」とかというものは求められていませんでした。

その結果、観てはいるけど、観察をしていないという状況が
どこかで癖づいているのかもしれないと感じました。

よくよく言葉を見てみると観察は「観て察する」です。
察するが抜けているのか・・と改めて感じたフレーズです。

メガネをかけて、世界を見ている

書籍の中には、

✅ 認知バイアス
✅ 身体と感情
✅ コンテクスト

というものが観察を阻害するものとして紹介され、
僕らはそれをメガネに世界を見ているという話があります。

これはまさにそうで、
ひとつの価値観、これまでの生きてきたこと、
そして経験、さらにそこから生まれた偏見によって
世界を見ています。

ここでいう世界は、例えば机の上とかいう狭い場所でも世界です。
後半に書いていますが、「見たいものだけをみている」に
通じるものに感じました。

見た物を言葉にする

これは確かに必要な行動であると思います。
見たものを見たままでもいいので、
言葉にするという訓練を日々行なっている人は
気づきが多い気がします。

ふと思ったのですが、
この能力を鍛えるためにツイッターを使うというのは
ありな気がします。

ただ、見たものというものが大きな課題ではあると
思いますが、それが次のフレーズです。

人は自分が見たいものだけをみている

ここ数年、この言葉に多く出逢います。
一番初めに僕らは所詮こういう生き物だということを
知ったのは、
苫米地英人さんの書籍から得た「スコトーマ」の話です。

そう、人は自分が見たいものだけをみているのです。
加えていうのならば、
人は自分が見たいものを見たいように見ているだけ
なんだと思います。

別の著者の書籍で、リンクするというのは
読書の醍醐味であるなぁと思った次第です。

先ほどの「言葉にする」という訓練をする際にも
この前提である
「人は見たいものだけをみている」ということから
スタートするとまた見方が変わってくると思います。

そして、見方だけでなくその先にある観察に
繋げるためにもこの前提をしっかり捉えておくべきだなと
感じました。

「わかる」は全く理想の状態ではない

普段、この「わかる」を追求してる仕事をしてるので、
頭を叩かれるような気配がしましたが、なるほど納得です。

インターネットが普及して僕らは「答え」を求めます。
しかもそれがスピーディに手元に入ることを望みます。

しかし、その結果「わかる」という状況は
世界を広げることをやめているとも考えられるのでは
ないかと思いました。

つまり、その「わかる」は結局
自分の見たい物を見たいように見た結果のわかるである。
結局、過去の延長線上にあるだけで
広がりがあるわけではないということではないかと
感じます。

・・・という僕も今、どこまでできてるかはわかりません笑

いい観察は「する」ではなく「いる」を見る

少し抽象的な表現なので、
これは書籍全体を通して見ないと腹に落ちない言葉かもしれません。
そして、なかなか自分の中で
うまく言語化、具体化できない部分はあるのですが、
少し意識しておきたいと思ったので、
気になったフレーズとして残して見ました。。

まとめ

全体を通して、観察力というものに対して感じたことは

✅ 自分の価値観だけで物事を観ていてはもったいないということ
✅ ただ観ただけではなく、そこからきちんと考察をすること
✅ そしてさらに観察し、検証し新たに考察をすること

つまり、考えることなのではないかと感じました。

観察力が低下するということは
思考停止に結びつくような感覚も得ました。

なんどか読み返す箇所がある素敵な書籍でした。


おまけ

著者の佐渡島さんは、どうやら福岡に移住されているようです。
そして、SNSで拝見していると、
少し誰かを辿れば繋がるかもしれないなぁと
ちょっとした下心もありながら、
機会があれば直接お話をさせてもらいたいなぁと
思っています(チラ)。




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