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それぞれの感情がより鮮明になり、物語自体の新しい奥行きも獲得したように見える…★劇評★【ミュージカル=生きる(鹿賀丈史・小西遼生・唯月ふうか<とよ役>・May’n<一枝役>出演回)(2020)】

 黒澤明監督の不朽の名作映画『生きる』が世界で初めてミュージカル化されて2年。今年再演公演を迎えたミュージカル「生きる」は、人生にまたがる「生と死」という重厚なテーマをさまざまな感情で表現された楽曲が彩っていくミュージカルというかたちを得たことで、それぞれの感情がより鮮明になり、物語自体の新しい奥行きも獲得したように見える。鹿賀丈史、市村正親という日本のミュージカル界の頂点に立つベテラン2人の演技は、その新たなフィールドの中で、さらに円熟味を増している。
 ミュージカル「生きる」は10月9~28日に東京・日比谷の日生劇場で、11月2~3日に富山市のオーバードホールで、11月13~14日に兵庫県西宮市の兵庫県立芸術文化センター KOBELCO大ホールで、11月21~22日に福岡久留米市の久留米シティプラザ ザ・グランドホールで、11月28~30日に名古屋市の御園座で上演される。

 なお、本作は主人公渡辺勘治役を鹿賀丈史と市村正親の、小説家役を小西遼生と新納慎也のダブルキャストで演じ、唯月ふうかとMay’nがとよ役と一枝役を交代交代で演じるため、さまざまな組み合わせが組まれていますが、取材機会の関係で劇評を掲載するのは、「生きる(鹿賀丈史・小西遼生・唯月ふうか<とよ役>・May’n<一枝役>出演回)」のみに限らせていただきます。ご了承ください。
 この組み合わせではカバーできない市村正親さん、新納慎也さんのファンの皆さま方、そして、May’nのとよ役、唯月ふうかの一枝役の劇評を読んでみたかった方には大変心苦しく感じております。超人気公演のため取材機会も限られます。なにとぞご容赦ください。

阪清和のエンタメ批評&応援ブログ「SEVEN HEARTS」でも読めます。
★「SEVEN HEARTS」のミュージカル「生きる(鹿賀丈史・小西遼生・唯月ふうか<とよ役>・May’n<一枝役>出演回)」劇評ページ


★劇評の続きを含む劇評の全体像はこの「note」で有料公開しています。続きの部分には、作品の魅力や前提となる設定の説明。鹿賀丈史さん、村井良大さん、小西遼生さん、May’nさん、唯月ふうかさん、山西惇さんの演技に対する批評や、宮本亜門さんの演出やジェイソン・ハウランドさん作曲・編曲の楽曲に対する評価などが満載されています。

【注】劇評など一部のコンテンツの全体像を無料でお読みいただけるサービスは2018年4月7日をもって終了いたしました。「有料化お知らせ記事」をお読みいただき、ご理解を賜れば幸いです。

★ミュージカル「生きる」公式サイト

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