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文化の違いを必死で飛び越えていく2人の姿に連日拍手。奇跡のような一瞬一瞬を目に焼き付けながら…★劇評★【ミュージカル=王様と私(2019)】

 どれほど立場が違っても、同じ問題を解決しようと立ち上がった者同士に流れる確かなきずなの感触は、2人を惹きつける。古今東西、多くの物語で用いられてきた展開だが、ミュージカル「王様と私」ほど、そのことを物語の純粋なパワーとして私たちを感動させてくれる作品はないのではないか。日本が誇る世界の名優、渡辺謙がブロードウェイでの上演に果敢にチャレンジし、見事、米演劇界最高の栄誉、トニー賞で4部門制覇の快挙を達成した渡辺謙&ケリー・オハラ版ミュージカル「王様と私」が、渡辺の母国、日本で上演されている。その奇跡のような一瞬一瞬を目に焼き付けながら、観客は、苦悩を抱きつつも文化の違いを必死で飛び越えていく2人の姿に連日大きな拍手を送り続けている。(写真はミュージカル「王様と私」とは関係ありません)
 ミュージカル「王様と私」は7月11日~8月4日に東京・渋谷ヒカリエの東急シアターオーブで上演される。

 舞台写真はこのサイトではなく、阪清和のエンタメ批評&応援ブログ「SEVEN HEARTS」でのみ掲載しています。掲載の写真は単なるイメージで、ミュージカル「王様と私」とは関係ありません。舞台写真をご覧になりたい方は下記のリンクでブログに飛んでください。
★「SEVEN HEARTS」のミュージカル「王様と私」劇評ページ

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★ミュージカル「王様と私」公式サイト

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