
ボスとリーダーの違い~組織の未来を創る鍵~
皆様、あけましておめでとうございます!アーリープロスタッフのMです。
皆様はどんな年末年始をお過ごしでしたか?私は実家に帰り今年のやりたいことを考えながら、のんびりと過ごしていました。
本年も株式会社セブンフードグループのnoteにお付き合いいただければ幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします!
今回のテーマは、「ボスとリーダーの違い」です。
現代のビジネス環境では、単なる指揮命令系統を管理する「ボス」と、組織全体を導く「リーダー」の違いがますます重要視されています。特に、持続可能な成長を目指す企業にとって、リーダーシップの在り方を見直すことは不可欠です。
ここでは、トヨタイムズの「ボスになるな リーダーになれ トヨタ春交渉2020 第2回」の事例を参考にしながら、ボスとリーダーの違い、そして組織でそれをどう実践するべきかを考えていきます。皆様もぜひ一緒に考えてみてくださいね。
https://toyotatimes.jp/toyota_news/roushi_2020/054.html
ボスとリーダーの定義と特徴
イギリスの高級百貨店チェーン・セルフリッジズの創業者であるハリー・ゴードン・セルフリッジの言葉に、以下のものがあります。
ボスは私と言う。リーダーはわれわれと言う。
ボスは失敗の責任をおわせる。リーダーは黙って失敗を処理する。
ボスはやり方を胸に秘める。リーダーはやり方を教える。
ボスは仕事を苦役に変える。リーダーは仕事をゲームに変える。
ボスはやれと言う。リーダーはやろうと言う。
それぞれの特徴をまとめると次のようになります。
ボスの特徴
•命令と管理: ボスは部下に業務を指示し、目標達成を監督します。管理と統制が主な役割で、業績や短期的な成果を重視します。
•一方向の関係: 部下に対して「やらせる」ことが中心で、上司としての立場を利用することで指揮を執ります。
リーダーの特徴
•ビジョンを共有する存在: リーダーは、組織やチームの未来像を明確に示し、それをチームと共に追求します。
•双方向の関係: メンバーの意見を尊重し、コミュニケーションを重視します。組織全体の成長と調和を大切にします。
•支援者としての姿勢: リーダーは、メンバーの能力を最大限に引き出す環境作りに力を注ぎます。
皆様はボスとリーダー、どちらについていきたいと思いますか?
答えは明確ですよね。

トヨタの事例から見るリーダーシップ
トヨタ自動車の労使協議会では、「リーダーシップ」が議題となり、重要な示唆が得られました。
この中で、友山副社長が語った「虹を見せるリーダー」の考え方は、多くの組織にとって学びとなるでしょう。
1. 虹を見せるリーダー
リーダーの役割は、チームに「未来へのビジョン」、友山副社長の言葉を引用すると、「虹を見せる」ことです。私はこの記事を読んで、「虹」とは単なる目標ではなく、チーム全員が心から共感し、共有できる理想像のことだと感じました。ビジョンが明確であれば、チームは方向性を見失わず、一丸となって進むことができます。
2. 挑戦を促す環境作り
記事の中で佐藤執行役員が指摘したように、「ラインオフ至上主義」や形式的な価値観が強い職場では、自由な挑戦が阻まれることがあります。リーダーの役割は、失敗を恐れずに挑戦できる文化を作ることであり、これが組織の革新性を生む鍵となります。
※ラインオフ至上主義とは、自動車業界や製造業で使われる言葉で、製品を計画通りに生産ラインから出荷する(ラインオフする)ことを最優先する考え方を指します。

ボスからリーダーへの転換がもたらす価値
現代の組織において、ボス的な管理からリーダー的な支援・導きへの転換が必要とされる背景には、以下のような理由があります。
•短期から長期視点へ: 組織全体の持続可能性を考えると、目先の成果だけでなく、長期的なビジョンをメンバーに示すことが重要です。
•個人の成長と組織の成長の両立: ボスは部下を「管理」しますが、リーダーはメンバーの成長を促進し、組織全体の力を底上げします。
•主体性の向上: リーダーは、チームメンバーが自ら考え、行動する力を育みます。これにより、組織全体の柔軟性と創造性が高まります。
では、実際にリーダーシップを組織でどのように育て、実践していくべきでしょうか。
①オープンな対話の場を設ける
メンバーが意見を自由に述べられる環境を整えることは、信頼関係を築く第一歩です。リーダーが率先して意見を聞き、フィードバックをすることで、組織の透明性が高まります。
②権限を委譲する
リーダーは全てを管理する必要はありません。メンバーに裁量を与えることで、主体性と責任感を育て、組織全体のパフォーマンスを向上させます。
③失敗を受け入れる文化を作る
挑戦にはリスクが伴いますが、そのリスクを恐れない文化を醸成することが重要です。失敗を許容し、それを次の成功への糧とする姿勢が、イノベーションを生む鍵となります。

おわりに
皆様は「ボス」と「リーダー」の違い、どう感じたでしょうか?
実際にアーリープロのスタッフにも同じ記事を読んでもらい、感想を聞いてみました。
当たり前のことを実践し、手本になることの大切さを再認識した。理想に偏りがちだった若い頃を振り返り、今後も当たり前を意識し、理想を現実に落とし込めるリーダーを目指したい。
「ボス」と「リーダー」の違いを理解し、組織内でリーダーシップを実践することで、個人とチームの成長を促進し、より良い未来を築くことができます。挑戦を受け入れる文化やビジョンの共有を大切にしながら、組織全体が一体となって進む環境を目指していきたいですね。
ここまでお読みいただきありがとうございました!次回もお楽しみに。