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Vtuberは何故ファンチによって疲弊してしまうのか

先日Vtuberの屍鬼殿(チャンネル)がツイッターで「ファンチによりVtuber引退」という話題をとりあげ、ゲリラ配信を行った。

配信ではより掘り下げて話をしていらっしゃるので、興味がある方、特にVtuberの方には是非見ていただきたい。

内容は昨日私が記事でもとりあげた「要求が強いファン、Vtuberをコントロールしようとするファン」について。そういったファンでありながらアンチに繋がる行動をとってしまう人=”ファンチ”の存在。

正直な所、そういった"ファンチ"を減らすこと・御することはかなり難しい。それはチャンネル人数が増えれば尚のことだ。
人間の根底に眠る「嫉妬」だとか「独占欲」「コントロール欲求」といった感情は、「好意」と表裏一体という厄介ぶり。
行動の起因となる部分が「好意」であるがゆえに、本人はそれに「正当性」を持ってしまっている。
Vtuberが「嫌だ」「やめて」と言っても「君の将来のために言っているんだ」「君のために今は自分が嫌われ役をやろう」という理論で行動をやめない。

なぜなら、ファンチは既に自分の中で完成された「自分の理想の(思い通りの)Vtuber○○ちゃん」の為に行動をしているからだ。

特にVtuberは「受けて側」との距離が近いので、この事象が起きやすい。
私の配下である部下子はクリエイターとして活動していたことや、同人作家として活動していた機会があったが、それらと比較してもVtuberのファンチ率は高いと言える (勿論、他の界隈でこういう厄介ごとがないわけではないのだが)

では、Vtuberはこういったファンチと戦いながら活動を続けなければならないのだろうか。
いや、それで活動に対してもモチベーションが下がってしまったり、ましてや活動を辞めてしまいたい、と思うのであれば確固たる姿勢で対策を講じるべきだと思う。

「Vtuberの▲ちゃんはファンチをネタにしてるよ?それくらい強さがなきゃVtuberとしてやっていけないよ!」
「他のVtuberの人だってそういうのあるよ。みんな表立って言わないだけさ。むしろ有名になった証拠だよ、喜ぼう!」

う、うるせー!!!よそはよそ!!!うちは!!!うちだ!!!

自分を守るための行動を「ファンに対して不誠実だ」とか「クリエイターのくせに逃げ腰」「表に出る時点で叩かれる覚悟をするべき」と言う層は絶対に一定数いる。勿論、その発言を否定するつもりはないが、Vtuberの個人によって「ファンチによる発言の受け取り方・ダメージの入り方」が異なるのもまた事実だ。

ファンに対して一番不誠実なこと。それは「ファンチに囚われる事」に他ならない。本来目を向けるべき「ファン」への意識を欠いてしまうこと。

元来、人間という生き物は「自分を害から守るため、ネガティブなものにより強く反応する」と言われている。100の褒め言葉も、1の批判に負けてしまう。それは仕方がないことだ。
Vtuberによっては、「100の褒め言葉、50の批判」でも平気な人もいるだろうし、勿論「1の褒め言葉、100の批判」に愉悦を覚える猛者だっている。
だからこそ、Vtuberは自分の防御力を加味しながら、環境を整えていくべきだ。

さて、対策を講じるとなると何をするべきなのだろうか。
具体的に言えば

・視聴者さんとの接触窓口を絞り込む
・匿名媒体のツール使用を控える
・フォロバを厳選してDMをフォロワー受け取りのみにする
・Vtuberとの絡みを極力表で出さない
・エゴサをしない
・匿名掲示板を見ない
・しんどいと思ったらすぐ休む (休止も視野に入れる)

この手の行動があげられるだろうか。
私は匿名媒体のツールはVtuberとして「百害あって一利なし」の究極論者なのだが、視聴者目線としては「頼む~!!!直凸は難易度が高いんじゃ設置してくれ~!!!」と思うのでマシュマロを推奨したい。

設定の項目で防御力をかなりあげられ、ワードミュートもできるという優秀っぷり。ちなみにポジティブオンリーだと、健全文章でも何かしらの単語が引っかかるとバンバン弾かれて幽霊マシュマロになるので少し注意が必要だ。

また、受信したマシュマロを個別にスパム報告・ブロック(先方にはブロックされている事実は知らされない)が可能なのは強みと言える。ちなみにマシュマロ公式では

とあるので、悪質なものには積極的にスパム報告していくと他のVtuberが傷つかずに済むかもしれない。

自分が過ごしやすい環境を整える事は、悪いことではない。不誠実なことでもない。視聴者にとって一番うれしいことは、
「Vがいきいきと活動してくれること」
にほかならないのだから、その為に必要な事であれば、それはすなわち「純粋なファンにとって必要なこと」なのだと私は思う。

目に入らない言葉は、「ない」と同じだ。
確かにそれは誰かが発した言葉であっても、見なければダメージは入らない。見るべき言葉か、見る必要のない言葉か、それを決めるのはVtuber自身でいい。

Vtuberセツナ・リビデシュタインをよく知る人ならわかるが、まぁ私は可愛いという部類ではない。魔王だからだ。むしろ強くてカッコよくて逞しい。
規模で言えば小さい部類に入る。
こんな私にでさえ「性器丸出しDM」はくるし「こういう活動したほうがいいですよ」「この発言はいただけませんよ」「Vtuberの○に近づかないで」というDMがくるのだから、恐らく「おっ、Vtuberだちんこ送っとけ!!!」みたいな変なのが一定数いるのだ。

辛いなら対応せんでいい。
やめて、と言ってやめるような輩なら ”最初からしない” 。
無視では生温い。視界から消す努力をしていい。


と、Vtuberセツナ・リビデシュタインは考える。


最後に。
Vtuberがファンチに心を擦り減らしているのを見て、「ちょっと過剰に反応しすぎなのでは?楽しいものが見たいのに、ネガティブなことばかり言っていて気が滅入るなぁ…何だかこのVtuberのこと苦手になっちゃいそうだ…」と感じる視聴者さんも、もしかしたらいるかもしれない。
実際自分も「ネガティブを見るとネガティブに引き込まれる体質」なのでちょっとしんどい時がある。

きらきら元気に輝いていたVtuberが突然変貌すれば、視聴者として心配もするし、期待していたものが得られなくて気が滅入りだってするだろう。

あくまで例として捉えてほしい。とあるVtuberがマシュマロで連日ファンチの辛辣な言葉を貰ったとする。そのマシュマロは”匿名”だ。Vtuberにはファンチが何人か、誰なのかもわからない。
もしかしたら相手はたった1人かもしれないし、100人かもしれない。
マシュマロを送ってきた相手は、悲痛な声に慰めのリプライを送ってくれているファンの人かもしれないし、実は仲の良いVtuberかもしれない

そう思うと、Vtuberの視野はどんどんと狭くなって、信じるべきもの、見えるべきものが見えなくなる。
Vtuberがたった一つ、二つ吐き出した苦言は、もしかしたら百の言葉のナイフが下敷きにあるかもしれない

どうしても「見るのがしんどい!」という事であれば、一時的にそのVtuberの元を離れるのも手だと思う。彼女が、彼が元気になったらまた全力で応援してあげればいい。それも一つの応援の形だと私は思う。

受け取り手次第では、言葉というのは時としてナイフにも、そして薬にもなる。ナイフであるが為に言葉を使う人がいることを、Vtuberとして知っておかねばならない。
そしてVtuberファンとして、自分の言葉がナイフになりえるということ、そして薬にもなるのだということを胸に刻んでおきたい。
出来ることであれば、Vtuberにとって栄養・薬になる言葉を投げかけられる視聴者になりたいものだ。


◆YouTube チャンネル
https://www.youtube.com/channel/UCuVnOISQ9bbUMjS3Kwz7Z1g
◆twitter
https://twitter.com/Vtuber_Setuna

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Vtuberセツナ・リビデシュタインです。Vtuber界の分析などで活動中。こちらではVtuber関連の文字を書いています。

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コメント2件

自分ではそんなつもりがなくても知らず知らずのうちに自分の理想像を押し付けているのかも、と思わされた
やっぱり推しには伸び伸びと活動してほしいよなぁ
こういう記事がなければ考えもしなかったかもしれない。ありがとうございます!
意識のうちにやっているかも…という出来事は意外にあるので自戒の意味も含めて書きました…!こちらこそ読んで頂きありがとうございました!無
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