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おはようございます。
奈良県奈良市にある世界遺産・興福寺にほど近い場所にあるホテルセトレならまちの支配人をしております。
セトレでは地域の良いものを発掘し、おもてなしに変え、ここでしか出逢えない人や食、物との出逢いが特別な時間を生み、SETRE STAYを満喫していただけたらと思っています。

月に1度フロントリーダーやレストランリーダー、料理長が集まってCSミーティングを行なっています。議論の元になるのは宿泊のお客様に任意で記入いただくアンケート。良い声は私たちの活力と自信に。ご指摘も活力と改善点になるのですが、物理的に難しい面や個人による趣向など、反映し切れない部分もあったりします。
ただ、この考え方自体が個人による趣向だとも思っていて、スタッフも人によって見解が違う。変えるべきという意見とそうでない意見もある。変更しないにしても、各セクションのリーダーがそういった声がある事を知り、なぜアクションしないのかを共通認識持っておく事が大切なのではと思っています。

その会議の中で大浴場がなかったのが残念。とのお声が多いという話になり、物理的に仕方ないものの、近隣旅館の方たちと協業できないかとなり、早速相談には行ってみましたが、うちにもシャワーや大きくはないがバスタブは各部屋にある。足を伸ばして風呂に入るだけなら別にSETREに来ていただく意味がないなとイマイチしっくり来ていませんでした。

その話の流れで銭湯近くにないの?となり、名前を聞いてネットで調べてみると、発見。
とにかく渋い。レトロというか地元感というか。
ならまちの街並みを散歩しながら銭湯に向かい、珈琲牛乳を飲んで帰ってくるような時間にしたら良いのでは。
地域との出逢いを作る事で、高級や煌びやかな特別感ではない、日常の延長戦の特別な体験を提供できないかと思っています。

暖簾を潜ると年季の入った靴箱。

そしてこの絵面が渋くて、面白くてカッコよくてテンションが上がりました。

番頭のおばあちゃんがいて、タオル忘れたと伝えたら、そこのロッカーにたくさんあるから使って良いよと。スーパー銭湯なら自販機でタオル券買わなきゃ貸してくれない。そんな温もりを感じれたり、常連さんたちが置いている桶やシャンプーセットなどがロッカールームに並んでいる雑多感が、何とも言えなく勝手に懐かしさを感じたり。
そんなに現代っ子じゃないけど、古すぎてシャワーの使い方が分からなくて、他の方が使っているのを見て学ぶ。
ドライヤーも20円入れなきゃ使えない。
そんなタイムスリップ感が風呂上がりの珈琲牛乳の魅力を高めてくれていて、でびんで飲む珈琲牛乳も紙蓋を開けないと飲めません。
この感じが美味しさを増す。

タイムスリッププランと題して他のコンテンツ加えてはじめたいと思います。

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