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《JUNE》論 残余


2月25日発売『SFマガジン』「BLとSF」特集に寄稿した「世界の合言葉は《JUNE》――中島梓「小説道場」論」(ちなみにタイトルは編集の人に考えてもらった、最初は副題だけだった)の、白焼き直前のほんとうにさいごのなおし(誤字一字訂正と註ひとつ差し替え)が終わった、本当の締め切り、つまり全著者にとっていつでもやってくる諦めの瞬間が終わってからこの文章は書きはじめられている。
2月25日発売以降にこの文章はnoteで有料公開する予定で書きはじめられている、前述の文章を読んでいなくてこの文章を読む人がもしかしたら(本当にもしかしたら、くらいにしか思ってないけど)いるかもしれないが、別に読んでいなくても意味はわかる文章を書くつもりだが、この文章は記事に書ききれなかったこと(そもそも提出した原稿もそれなりに文字数をオーバーしていたのだがなんとか文字組などを工夫してもらって載せてもらえた)、残余、そもそも二十年以上自分のなかにあったテーマなのでまだまだ書きたいこと、そして書こうと思いつつものぐさなのでこういう機会があるまで結局書かなかったわたしが、この機会にそれなりに大量の資料の読み返しと新規資料を読んだことを忘れないうちに、将来このテーマでまた自分が書きたくなったときのメモのつもりで残しておきたいという気持ちもある(「女と女2」イベントで「女と女」本を読みあさったときもおなじことをしようと思っていたけどものぐさで結局やらなかった、反省がある)。

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