地盤調査で太陽光発電所を安定運用

地盤調査によって太陽光発電所を安心して運用できることについて説明します。より正確にいえば、地盤調査して軟弱地盤か強固な地盤かを確認し、軟弱地盤であれば地盤改良を行うことで、太陽光発電所を長期間、安定的に運用できるということです。

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地盤調査の代表的な方法はスウェーデン式サウンディング試験とボーリング調査です。スウェーデン式サウンディング試験は垂直に立てたロッドに重りを載せて地中に貫入させ、どれだけ貫入したかで地盤の強度を測定します。荷重と回転数から地盤の強度を計測するのです。比較的簡単にできる調査として広く用いられています。一方のボーリング調査は地面を掘削することで円筒状の穴をあけ、深さおおよそ1mごとに標準貫入試験を実施して土のサンプルを採取し、深度ごとの強度を調べます。スウェーデン式サウンディング試験と比較してコストも手間もかかりますが、より精度の高い結果を得られます。
地盤調査することで地盤の強度がわかるだけでなく、例えば「数十センチ掘ったところ岩盤があるとわかった」という具合に地中の情報を得ることができます。なお、地盤についてより深く知るためには、地盤調査のデータに加えて、土地の成り立ちや周辺の環境、地形や土質なども把握した上で対策を講じる必要があります。
地盤調査の結果、軟弱地盤であることが判明した場合は地盤改良することになります。地盤改良を始める前に配合試験を行い、強度の発現効果を確かめます。土の採取は発注者の指示に従います。地盤改良にセメント系固化材を用いる場合、配合試験の結果に基づいてセメントの添加量を決めます。セメント系固化材を軟弱土と混合攪拌するなどの方法で地盤改良し、工事終了後は一軸圧縮試験を行います。目標としていた強度を達成できていることを確認できたら地盤改良の完了です。
地盤改良によって強固な地盤となり、「ソーラーパネルの基礎である杭が抜ける」・「杭が沈下する」・「ソーラーパネルが倒壊する」といったリスクを避けることができます。長期間にわたって安全に発電するためには軟弱地盤を改良することが必要ですし、軟弱地盤かどうか知るためには地盤調査が必要であることがおわかりいただけたと思います。太陽光発電所の建設前に地盤調査することをおすすめします。
長年地盤改良に携わってきたセリタ建設では、豊富な実績を活かして土地の特性に応じた地盤改良を行います。ご相談・お問い合わせは当社ホームページのメールフォームにて承っております。お気軽にご利用ください。



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