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事故認識をしがちな発達障害各位は出来る事出来ない事を把握して、出来ない事は外注しろ

頑張ればできる筈。
誰にもわからない理由でタスクに取り掛かれないけれども、ブーストさえかかればできる筈。(と思うもののブーストがかからず撃沈する)
自分で決めた〆切が近づいたり、周囲から催促をされはじめたりしたら渋々取り掛かるけども、結果的に間に合わない。
自分のポテンシャルはもっと高い筈で、この状態は○○(任意の言葉:うつ病や気圧、なんとなくだるいなどが入る)のせいだから今は出来なくても仕方ない。(最初の○○が一段落しても別の○○が発生して撃沈する時がある)
自分が△△に対してやる気が出ないのは××(任意の言葉:甘えている、怠惰、つまらない)からだと自責に走る。
自分がやりたくない事ではあるけれども、やらなければならないのは分かっている。分かっているのに取り掛かれない。

ADHD各位、先述した内容を一度は頭に思い浮かべた事はないだろうか?現在うつに加えてADHDとASDの発達特性の認識を進めている私にも、以前の自分に対して身に覚えがある項目が複数存在する。
特に「頑張ればできる筈」「自分が△△に対してやる気が出ないのは××(任意の言葉:甘えている、怠惰、つまらない)からだと自責に走る。」は耳が痛い。

先日、周囲にADHDやASDを抱える知人が複数いる友人と話す機会があった。その際に話した内容の1つとして「ADHDの人は自分の中での出来る事、出来ない事の区別が苦手だし、そもそもそういった区別をするという概念がある人が少ないのではないか」という話が出た。

じゃあそれらの区別をするという概念はどうやったら導入できるのだろうか。どうやったら出来る事と出来ない事を区別できるのだろうか。区別したその後はどうしたらよいのか。これらの問題が浮上してくる。

発達障害を抱えていると自己認識が事故認識になりがちだ。事故認識をしたまま生活を歩むのは非常に効率が悪いし、それを改善しない状態は自主的にトラブルを引き起こす歩くトラブルメーカーのようなものだと思う。極端な言い方をしてしまえば、本来は停止すべき赤信号を横断歩道を渡って良い状態であると認識するようなものだろう。

このようなトラブルを引き起こさないように、我々は事故認識を自己認識に修正する必要がある。そのためには「自分は何が出来るのかないしは何が得意なのか」「自分は何が苦手なのか、何が出来ないのか」「現状の自分には何が出来るのか」を把握し、補える部分は可能な限りアプリなどのテクノロジーに頼るべきではないだろうか?

少なくとも、自分の得意不得意や現状は把握すべきだと思う。正直なところ、発達障害を抱えている各位は前提として脳がバグっていて事故認識をしやすいという事も認識していない人が多いのではないか。これ、誰も幸せにならないから辞めた方がいい。ただでさえバグっている状態で物事を処理しようとしてるんのに、何で自分の得意不得意や現状を把握しようという考えに至らないのかが不思議で仕方ない。

現在の主治医は発達障害の自分が生活しやすくなるアドバイスをくれるのだが、それをゆっくりと実践していくに連れて"自分が出来る事と出来ない事の区別とその後の対応"が以前よりできるようになった。"以前よりは"という前提がついてしまうが、自分がどういう風に実践してきたかを書こうと思う。

こんな人におすすめ

・タスクをやらなければいけないけど出来ない気がする。
・やらないと破滅するタスクがあるけれども、どう考えても出来る気がしない。
・自分の得意不得意がわからん。
・自分には何も出来ない気がする。
・タスクが多すぎてどれから手を付けたらいいか分からなくてパニックになり、全てをシャットアウトしがち。
・自分は何が出来て何が出来ないという認識がいまいち出来てないまま人生を歩んできた。
・やるべきだけども出来ない事をどう対応すればいいか分からなくて撃沈破滅しやすい
・毎回衝動性でやらねばタスクを処理しているけれども反動で疲れてその後使い物にならない

現状で出来ている事と出来ていない事を区分

個人的なオススメとしては、A4用紙を5枚程度とボールペン(必要に応じて3色程度)を用意してほしい。これは別にタブレットやPCのドキュメント機能でも構わない、一番自分が自由に書き殴れるツールを使ってくれ。今回はA4用紙を使う前提で話を進める。

まずは1枚、何も書いていないA4用紙を目の前に置く。その紙は自由に使っていい。書いて欲しい内容としては「自分がやりたい事」「自分が出来るようになりたい事」「自分が苦手とする事・できればやりたくない事」「現状の自分ができると思っている事」など自分に関する内容の記述をしてくれ。「こんな事ができる人間になりたい」という記載でも構わない。これらが書き終わったら、自分でどんな内容を書いたのかを確認してほしい。

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羅列が終わったら、もう1枚分のA4用紙を用意して欲しい。この用紙は縦でも横でも構わないが、半分に折ってほしい。半分に折ったら2分割されたそれぞれの一番上に「現状の自分が出来ている事」「現状の自分が出来ていない事」と見出しを作ってくれ。この作業が終わったら、最初に書いた願望の羅列を「現状の自分が出来ている事」「現状の自分が出来ていない事」に分類していく。

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例えば「タスクを忘れないようになりたい」という内容であれば、現状出来ていないから困っているという人が殆どだと思う。そうであれば「現状の自分が出来ていない事」に分類をする。こんな感じで分類をしていこう。ざっくりとしたイメージはこんな感じ。

やるべきかやらなくていいかの細分化

これで現状の自分が出来ている事と出来ていない事の分類が出来た。「現状の自分に出来ている事」は(無理をして達成していないと仮定したら)問題ないと思うので、そのまま「自分はこれができる/得意なのか」という認識に役立てて欲しい。

問題は「現状の自分が出来ていない事」だと思う。これを全体的に見て問題視していない場合には、些か現状把握能力が欠落している可能性があるのでそこも含めて考えて欲しい。勿論、やる必要がなくて出来ないと判断した項目に対して問題視していないのは話が別である。
社会に適応したいのあれば、順応したいのであれば、自分を含めた周囲の現状把握・認識能力は必須なのでその点が不足している場合には一旦自分を見つめ直す事を推奨する

話が若干それたな。「現状の自分が出来ていない事」を細分化していこう。もう一枚A4用紙を用意してくれ。今回に関しては横向きに紙を使っていく事をおすすめする。全体的な分類としては以下の画像のような状態をイメージしてほしい。

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必要な分類としては、それぞれ出来ていない事が「やらなければいけない事か」「やらなくてもいい事か」を区分する。これらの区分には明確な基準がないが、参考としては「やらないと人生が破滅するか否か」「やらないと人間としてヤバい気がするか否か」「やる事によってメリットが発生するか否か」などがある。勿論、自分の中でやるべき/やらなくていいに対して明確な基準があればそれを用いて分類してくれ。これらの分類が終わったら、それぞれを細分化していこう。

まずは「やらなければいけない事」について記載する。やらなければいけない事は3つに分類してほしい。具体的には「出来る事か」「頑張れば出来る事か」「出来ないか」の3つだ。

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これらを分類したところで何が起きるのかという点に関してだが、シンプルに(嫌で気乗りがしないとしても)自分が出来る事・出来ない事の分類に繋がる。加えて、出来ないに区分した項目に関しては無駄な努力をする必要性がなくなる。

また「やらなければいけない事」に分類された内容は"何かしらのアクセルになる要素が無いと取り掛かりにくい項目"であると自覚する事に繋がる。「やらなければいけない事」の中でも「出来る事」「頑張れば出来る事」に区分した内容であっても、大抵の人は何の準備もせず出来るとは言っていない場合が多い。

例えば明確なご褒美やメリットなどの稼働するための要因になるものがないとやろうと思えない、という人はいるだろう。そもそも何のアクセルも無く達成できるのであれば、2回目の区分で「現状の自分が出来ている事」に区分している。これらを踏まえて、何かしらの要因足るアクセル要素がないとハードルが高い状態であるというのは意識しよう。

「出来る事」「頑張れば出来る事」に分類した内容に関しては、それらのタスクをこなした後のメリットをぼんやりとでも構わないから把握するとエンジンがかかりやすい。

但し、発達障害を抱えている各位は報酬系に関する思考回路がバグっている人も多いので"明確に自分が嬉しいと思えるメリット"を提示する事を推奨したい。これらメリットに加えて、自分がどんな切っ掛けがあればタスクに取り掛かろうと思えるのかも把握しておくと、より一層取り掛かりやすくなる気運がある。「どうしたら自分がタスクに取り掛かろうと思えるだろうか」という点を念頭に置いてそれぞれで書き込みをしておくといい。

「出来ない」に分類した場合の話をする。

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「出来ないって分かっていてもやらないといけないから努力はしているけれども、正直無理な気しかしないし精神が悪化していく」身に覚えがある各位は「出来ない」に区分した項目を自分で処理するのは諦めよう。

但し「出来ない」からいいやと放置して諦めるのは話が違う。「出来ない」と分かった内容に関しては、出来るだけ"なぜ出来ないのか"を分析した方がいい。理由が分かるだけで、使うべきツールやどんな人に頼るべきかの方針がわかる場合がある。勿論誰にも分からない理由の場合には仕方ないので、大人しく出来ないのだという認識をするにとどめておこう。誰にもわからない理由で出来ない内容を追求しても不毛でしかないし精神に悪い。

「出来ない」に分類した場合には、ツールや誰か第三者などの自分以外の力に頼る必要性が発生する。友達がいないから誰も頼れない?そんな場合にはネットを駆使しろ。「出来ない」に区分された事は自分に「出来ない」のだと認めない限り、トライアンドエラーではなくエラーエラーエラーでしかない。

まずは「これは自分単体ではできない」という項目を認識する事から全ては始まる。自分が出来ない事を認めるのを苦痛と捉える人類がいる事は認識しているが、出来ない事を出来ると虚勢を張り結果的にこける姿は見苦しいと思った方がいい。

我々は謎の自信でどうにか乗り切ろうと考える節があるが、再現性がないからやめた方がいい。我々は人間として生存している以上、同じ事を複数回繰り返す馬鹿にならない方が自分自身のためではないか。

次に「やらなくてもいい事」に分類した内容に関してだが、これは「出来る事」「出来ない事」に分類した上で、出来る事に分類した内容を「達成でメリットが発生するか」「メリットが発生しないか」に区分する。

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前提として「やらなくてもいい事」として分類した内容であるので、このカテゴリに含まれる項目はわざわざやらなくても問題はないだろう。但し、その中でも達成した場合にメリットが発生するものとそうでないものを区分する事はできる。

これらの中でメリットが発生する場合のみ「気乗りがしたらタスクとして処理しようかな~」くらいの認識をしておくとメンタルに良い。もちろん、やらなくてもいい事の中でやってもメリットが発生しない場合ややらなくていいし出来ない場合はそのタスクをやる必要はない。

参考程度に自分の分析の簡易版に近いものを置いておくので、こんな感じにやるのか~くらい認識してもらえるとありがたい。読みづらかったらすまん。

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やらなければいけないけど出来ない事の処理について

各位が一番頭を悩ませるのは「やらなければいけない事だけど出来ない」タスクだと思う。それこそ、誰にもわからない理由で出来ないという人も多いのではないだろうか。というか私もわりと頭を悩ませる事が多い。これの対策に関してだけれども、私が実行している対処法は紹介できる。

ただし、これから紹介する内容はあくまで"私が相性の良かった"対処法なので、相性の良し悪しは個人差があると考えている。なので仮に紹介する内容でタスク処理が出来なかったとしても、自己否定をせず自分に合った対処を考えて実行してみてほしい。とりあえず私が実行している対処を紹介していく。

問題1:タスク管理・スケジュール管理が苦手→アプリ導入

これに関してはGoogleカレンダーとTrelloというアプリを使用している。Trelloに関してこれを読んでくれ。私は「Todoリスト」「勉強・仕事関連」「参考資料(読みたいweb記事まとめ)」「memo」「自己分析ボード」「願望リスト(余裕ができたらやりたい事・欲しい物などのリスト)」を作っている。

TrelloもGoogleカレンダーもiphone,android、PCを問わずにネットに繋がるガジェットであればほぼ全部に同期ができるのでiphoneとandroidタブレット、メインPC、ノートPCを持っている私にはありがたい。朝起きたらとりあえずTrelloのTodoリストを開いてその日のタスクを書き出してチェックリストにする習慣をつけ始めたら、わりと脳がバグりにくくなった気がする。

リマインダー機能も付けられるので謎に忘れる事も防げるのがありがたい。あとはアプリ内のカードをリストを跨いで移動できたり、順番を入れ替えできるのもよかったりする。ちなみにGoogleカレンダーとの同期もできる。
参考までにToDoリストのスクショPC版を張っておくね。

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問題2:毎年確定申告で撃沈する→自分が使いやすいフォーマット作成

freeeを使っているから打ち込むだけなのだが、何故の理由で撃沈するのが毎年の恒例行事になっている。流石に来年こそはこの恒例行事をやめたいと思ったものの、何をすればいいんだ…と途方に暮れていた。今だったらネットで探せば「フリーランスにおすすめ!無料帳簿フォーマット5選」とか出てくるけれども、なんか使い勝手が悪い。そうじゃないんだよな~~感が凄くて結局使わないで終了したという苦い思い出がある。あと単純に思いついた時とかに入力したいからスマホでも使えるようにしたいという思いがあった。

ネットに転がってないなら自分で作ればいいんでは?と思いついて作成したのがGoogleスプレッドシート上での帳簿シート。それぞれ「経費」「収入(クライアント別)」「収入・源泉額まとめ」「医療費」というページを作った。

経費ページは確定申告で使用する勘定項目やメモも入力できるようにして、それぞれの勘定項目毎の金額も出力するように関数を組んだ。収入ページはそれぞれのクライアント毎の税抜き金額・税込み金額・源泉徴収額・振込額・振込日などをまとめてある。

医療費ページは確定申告の際に使用するExcelのフォーマットをそのままコピーしたので、来年申告の際にはスプレッドシート上のデータをコピーするだけで医療費控除の申請ができるようになるので楽ができる。

Googleスプレッドシートでこのシートを制作したので、これも全ガジェットで入力可能になった。例えば電気代をコンビニで支払ったらその帰り道で入力ができる。同じように病院に行った時には薬局の待ち時間や帰りの電車で入力ができるようになったので抜けが減り、最悪明細書を紛失しても申告はできる状態が整った。実はこのテンプレートはもう少し改造して分かりやすく体裁を整えたら、noteで500円とかで販売しようかなと考えるなどしている。内容自体はこんな感じ。
余談だが、私は出来るだけどのガジェットでも対応しているGoogle○○を使う事で少しでもストレスを減らしている。

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問題3:自分で休息が取れない→友人達との時間を意識して作る

これに関しては我ながら重症だと思っているのだけれども、私は自分で休息を取る事が困難…というかわりと無理に近い。自分1人だとついつい自分を追い込みやすく、いつの間にか(世間一般的に見たら)無茶と捉えられる事をしばしばしてしまう。

とはいえこれ、気を付けようと思って直るなら最初から直っている。かといってアプリとか使っても休息にならない。どうしたものかなー、と考えた結果「友人達との時間を作る」という時間を意識する事にした。

これは新宿や池袋とかに集合でご飯や飲みであってもいいし、宅飲みとかでもいい。私は自分1人の時間があるとついつい「何かしなくては」という焦燥感に駆られて内容によっては実行してしまうので、可能な限り友人達と共に過ごす時間を作る事で気分転換やリフレッシュをするように心がけている。あとは趣味の時間を少しずつ増やしていけたらいいのだが。

こんな感じで対処している。他にもあるにはあるけれども、それはまた必要に応じて書けばいいと思っている。

終わりに

どうにもADHD各位と接してコミュニケーションを取っていると、タスク処理ができなくて自滅しやすいと悩む人はわりと多い傾向にある。以前まではその人たちみたいに悩む事が多かったのでとてもよくわかる。だけれども、悩んでそれで終了していては意味がないし時間の無駄だ。考えられる脳があるのであれば考える事を放棄するのは非常に勿体ないと思う。

誰にも分からない理由で○○が出来ないというのは、残念ながら一般的には理解されず怠けているのではないか、ただやりたくないだけではないのかと思われる事が殆ど。違うんだよ、と言いたいけれども現実は何も出来ていないから否定が出来ない。そんな時間をもうやめたい。そう思っているのであれば、ちょっとは「どうしたら改善できるのか」という点を考えてみてもよいのではないだろうか。

ちょっと思うのは、やるべきタスクとやらなくてもいいタスクが混在して頭の中が混乱している人は一定数いるのではないかという点。そういう人には順番付けをする事や優先順位を付ける事の重要性を認識してほしい。

健常と言われる障害を抱えていない人類が武器も防具も兼ね備えている兵士だとすれば、我々発達障害を抱えている人類は着の身着のまま素手の一般人だと思う。そんな状態で戦おうという方が馬鹿げているし、相手から見たらただの命知らずの生き急ぎ野郎でしかないと思わないだろうか。

我々には武器がない。防具がない。そんな状態で戦場に放り出されているようなものなのだから、如何にして自分が長く戦場で生き延びるかを考えるべきだろう。誰にも分からない理由で○○ができない現状は可能な限りテクノロジーと金を人間を駆使して打破していこう。

気が向いたらこの記事を購入するなり、noteをサポートしてくれるなり、amazonのリストから何かを送ってくれるなり、何かしらして貰えると私はテンションが上がります。気が向いたらでいいです。

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事故認識をしがちな発達障害各位は出来る事出来ない事を把握して、出来ない事は外注しろ

せりぽよ

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せりぽよ

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ライター/Web制作/ディレクターとして活動しているフリーランス4年生です。モニターが2枚以上ないと仕事ができないタイプのADHDとして(仕事には影響なく)珍道中を繰り広げ中。 ポートフォリオ:https://www.seripoyo.work/